1.4.4 データベース・プロセスの最大数
このトピックでは、各Exadataデータベース・サーバーまたは仮想マシン・ゲストでの最大データベース・プロセス数について説明します。
このトピック内の表では、各Exadataデータベース・サーバーでサポートされている最大データベース・プロセス数が示されています。
どの場合でも、指定した値よりプロセス数を少なく保つというのがベスト・プラクティスです。また、データベース・ワークロードの一部でパラレル問合せが使用される場合、有効な制限は、パラレル問合せを含まないプロセスの最大数列の値と実行中のすべてのパラレル問合せを含むプロセスの最大数列の値の間になります。
次の表では、ベアメタル・システム構成での各物理Exadataデータベース・サーバーでサポートされている最大データベース・プロセス数を示します。
表1-1 物理データベース・サーバー上の最大データベース・プロセス数
マシン・タイプ | RDMAネットワーク・ファブリック・タイプ | パラレル問合せを含まないプロセスの最大数 | 実行中のすべてのパラレル問合せを含むプロセスの最大数 |
---|---|---|---|
2ソケット |
RoCEネットワーク・ファブリック |
25,000 |
16,000 |
8ソケット |
RoCEネットワーク・ファブリック |
64,000 |
44,000 |
2ソケット |
InfiniBandネットワーク・ファブリック |
16,000 |
14,000 |
8ソケット |
InfiniBandネットワーク・ファブリック |
64,000 |
44,000 |
次の表では、仮想化システム構成での各仮想マシン(VM)ゲスト(Oracle VM DomUまたはKVMゲスト)でサポートされている最大データベース・プロセス数を示します。
表1-2 仮想マシン・ゲスト上の最大データベース・プロセス数
マシン・タイプ | RDMAネットワーク・ファブリック・タイプ | パラレル問合せを含まないプロセスの最大数 | 実行中のすべてのパラレル問合せを含むプロセスの最大数 |
---|---|---|---|
2ソケット |
ExadataセキュアRDMAファブリック分離が構成されていないRoCEネットワーク・ファブリック |
25,000 |
16,000 |
2ソケット |
ExadataセキュアRDMAファブリック分離が構成されているRoCEネットワーク・ファブリック |
50,000 |
32,000 |
2ソケット |
InfiniBandネットワーク・ファブリック |
16,000 |
14,000 |
高いプロセス数をサポートしながらリソース使用率を最適化するには、次のベスト・プラクティスを使用します:
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ローカルのBequeath接続を使用するのではなく、一連のOracle Netリスナーを使用してデータベース接続を確立します。
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各データベース・サーバーで、Oracle Netリスナーの数がサーバーのCPUソケット数の倍である必要があります。たとえば、8ソケットのデータベース・サーバーでは、少なくとも8つのリスナーを構成する必要があります。
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使用可能なすべてのCPUソケットにOracle Netリスナーを均等に分散します。
たとえば、
listener.ora
ファイルが8つのリスナー(名前はLISTENER0
からLISTENER7
)に対して正しく構成されている場合は、次のスクリプトを使用すると、各リスナーを異なるCPUソケットにバインドして8ソケット・サーバーで8つのリスナーを起動できます。#!/bin/bash export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/19.0.0.0/dbhome_1 for socket in `seq 0 7` do numactl --cpunodebind=${socket} $ORACLE_HOME/bin/lsnrctl start LISTENER${socket} done
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Oracle Net接続レート制限を使用して、接続ストームを制御し、システムの安定性を高めます。
クライアント接続のタイムアウトの過剰な発生やサーバー側のエラーを防ぐには、各データベース・サーバーでの接続レートを1秒当たり400件の接続に制限します。つまり、各データベース・サーバー上のすべてのOracle Netリスナーにわたり
rate_limit
制御パラメータの合計が400を超えないようにする必要があります。『Oracle Database Net Servicesリファレンス』の接続レート制限パラメータを参照してください。
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TNS-12514などのOracle Net接続エラーを防ぐには、推奨されている次のOracle Netリスナー制御パラメータ設定を使用します。
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MAX_ALL_CONNECTIONS_listener_name=4096
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MAX_REG_CONNECTIONS_listener_name=2048
『Oracle Database Net Servicesリファレンス』の接続パラメータを参照してください。
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親トピック: Oracle Exadataラックの制限事項