5.1.5 スマート・スキャン・メタデータ共有
スマート・スキャン操作中、Oracle Databaseは問合せメタデータをExadata Storage Serverに送信します。問合せメタデータには、問合せをストレージ・サーバーにオフロードするために必要な情報(予測列、計画された列、条件、データベース・セッション情報、ブルーム・フィルタなど)が含まれます。従来、パラレル問合せの実行中、各Oracle Databaseパラレル問合せサーバー・プロセスは、シリアライズされ圧縮された問合せメタデータをストレージ・サーバーに送信し、そこで使用前に解凍およびデシリアライズされていました。さらに、各パラレル問合せで、メタデータの大部分はすべてのパラレル問合せサーバー・プロセスに共通しています。
リリース21.2.0以降、Oracle Exadata System Softwareは、同じパラレル問合せに属するスマート・スキャン・セッション間で共通の問合せメタデータを共有します。この機能により、Exadata Storage Serverでのパラレル問合せのメモリーおよび処理フットプリントが削減されます。結果として節約されたリソースで他の作業をサポートできるため、システム全体のスループットを向上できます。この利点は、ブルーム・フィルタ、データ・マイニング・モデル、外部表およびJSON/XML型の表を使用した結合問合せなど、通常はより多くのメタデータを必要とする高度な操作に最適です。
最小要件:
- Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0