9.2.2 クォーラム・ディスク・マネージャ・ユーティリティ
以前のリリースでは、ストレージ・サーバーが5台未満のOracle Exadataシステムが高冗長性(HIGH)でデプロイされる場合、クラスタの投票ディスクは標準冗長性(NORMAL)を持つディスク・グループで作成されていました。こうしたシステムで2つのセルが停止した場合、高冗長性(HIGH)によってデータは引き続き保持されますが、投票ディスクは標準冗長性(NORMAL)を持つディスク・グループにあるため、クラスタ・ソフトウェアは停止します。
定数ディスクにより、ユーザーはデータベース・サーバー上にディスクをデプロイして利用し、クォータ・ラックまたは小規模構成で最高の冗長性を実現することができます。定数ディスクはデータベース・サーバー上に作成され、定数障害グループに追加されます。
高冗長性(HIGH)で構成する新規システムのストレージ・サーバーが5台未満の場合、Oracle Exadata Deployment Assistantを使用してこのような定数ディスクを自動的に作成できます。
こうしたシステムをデプロイする際、新しいquorumdiskmgrユーティリティを手動で使用できます。quorumdiskmgrによって、データベース・サーバー上の定数ディスクを管理できます。このユーティリティを使用して、定数ディスク構成、ターゲットおよびデバイスを作成、リスト、削除および変更できます。
詳細は、Oracle Exadata Database Machineメンテナンス・ガイドの高冗長性ディスク・グループのための定数ディスクの管理に関する項を参照してください。
最低限必要なソフトウェア:
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Oracle Exadata Storage Server Softwareリリース12.1.2.3.0
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Grid Infrastructureリリース12.1.0.2.160119(パッチ22722476および22682752を適用)またはGrid Infrastructureリリース12.1.0.2.160419以降
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すべてのデータベース・ホームにパッチ23200778を適用