9.1.16 REDOログ書込みの新しいメトリック

REDOログ書込みパフォーマンスの分析に役立つ、新しいメトリックを使用可能です。

以前は、Automatic Workload Repository (AWR)でデータベース・サーバーのREDOログ書込み待機時間に関する問題がレポートされたときに、ストレージ・セルでREDOログ書込みパフォーマンスに問題がないと示されることがよくありました。新しいメトリックは、より詳細な全体像を得るために役立ちます。これらのメトリックは、次の懸念事項を理解する上での手掛かりとなります。

  • I/Oレイテンシが高いかどうか、または他の要因(たとえば、ネットワーク)であるかどうか。

  • フラッシュ・ログを迂回したREDOログ書込みの数。

  • フラッシュ・ログで処理されたREDOログ書込みのみでなく、すべてのREDOログ書込みを考慮に入れた、各セルでのREDOログ書込みの全体のレイテンシ。

Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0では、REDOログ書込みリクエストに関連する次のメトリックが導入されています。

  • FL_IO_TM_W: 累積的なREDOログ書込みレイテンシ。これには、Exadataスマート・フラッシュ・ログによって処理されないリクエストのレイテンシが含まれます。

  • FL_IO_TM_W_RQ: REDOログ書込みレイテンシの平均。書込みのI/Oレイテンシのみが含まれます。

  • FL_RQ_TM_W: 累積的なREDOログ書込みリクエスト・レイテンシ。ネットワーキングおよびその他のオーバーヘッドが含まれます。

    ネットワークおよび処理などの要因によるレイテンシ・オーバーヘッドを取得するには、(FL_RQ_TM_W - FL_IO_TM_W)を使用します。

  • FL_RQ_TM_W_RQ: REDOログ書込みリクエスト・レイテンシの平均。

  • FL_RQ_W: REDOログ書込みリクエストの合計数。これには、Exadataスマート・フラッシュ・ログによって処理されないリクエストが含まれます。

    Exadataスマート・フラッシュ・ログによって処理されないREDOログ書込みリクエスト数を取得するには、(FL_RQ_W - FL_IO_W)を使用します。