9.1.20.6 Oracle Exadataスナップショットの新機能

  • 階層型スナップショット・データベース

    親(それ自体がスナップショット)から領域使用効率のよいスナップショット・データベースを作成できます。これにより、階層型スナップショット・データベースが可能になります。親スナップショットも、ベース・テスト・マスターにわたるまで、領域使用効率が優れています。複数のユーザーが、同じ親スナップショットから固有のスナップショットを作成できます。一連のスナップショットをツリーとして表現できます。この場合、ツリーのルートはベース・テスト・マスターです。ツリー内のすべての内接点は読取り専用データベースであり、ツリー内のすべてのリーフは読取り/書込みデータベースとなります。すべてのOracle Exadata機能が、階層型スナップショット・データベース上でサポートされています。階層型スナップショット・データベースでは、スナップショットの深度が深くなるほどパフォーマンスに不利になるため、スナップショット・ツリーの深度は最大でも10までにすることをお薦めします。

  • スペア・テスト・マスター・データベース

    スパース・テスト・マスターを作成および管理すると同時に、それからアクティブなスナップショットを持つこともできます。この機能では、スパース・テスト・マスターからスナップショットを直接作成している短い期間を除き、スパース・テスト・マスターをほぼ継続的にOracle Data Guardと同期できます。この機能では、読取り専用の非表示の親を作成することで、前述の階層型スナップショット機能が利用されます。Oracle Exadataスナップショット・データベースがテスト・データベースおよび開発データベースのみを対象としていることに注意してください。

  • スパース・バックアップおよびリカバリ

    DB0上でスパース・バックアップを実行する場合、その操作では、データベースの差分ストレージ領域、およびスパース・データ・ファイルの差分領域からのみデータがコピーされます。スパース・バックアップは、バックアップ・セット形式(デフォルト)、またはイメージ・コピー形式のどちらかにできます。RMANは、スパース・バックアップのスパース・データファイルをリストアし、次にそれらをアーカイブ・ログおよびREDOログからリカバリします。スパース・データファイルでは完全リカバリまたはPoint-in-Timeリカバリを実行できます。スパース・バックアップは、記憶領域の効率的な管理と、より高速なバックアップおよびリカバリを促進します。

    スパース・バックアップの詳細は、Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイドを参照してください。

最小ハードウェア: ストレージ・サーバーがX3以上である必要があります。

最小ソフトウェア: Oracle Database and Grid Infrastructure 12cリリース2 (12.2)およびOracle Exadata Storage Serverソフトウェア・リリース12.2.1.1.0