5 Oracle Exadataの安全な消去
Oracle Exadataを再利用、または環境から削除する場合は、サーバー上のすべての情報を安全に消去することが重要です。
Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、ハードウェアがSecure Eraserをサポートしている場合、Secure Eraserは再イメージ化中に自動的に起動されます。これにより、パフォーマンスを維持しながら再イメージ化する手順が大幅に簡略化されます。ラックを転用する場合は、ラックをイメージ化するだけで、プロセスの一環として安全なデータ消去が透過的に行われます。
- Secure Eraserの概要
Oracle Exadata System Softwareのリリース12.2.1.1.0以降には、Oracle Exadata内のすべてのコンポーネントに対応するSecure Eraserと呼ばれるセキュア消去ソリューションが用意されています。 - データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーの安全な消去
- PXEブートによる自動実行のSecure Eraser
この手順では、ノードを再起動したときに自動的に実行されるようにSecure Eraserを構成します。 - PXEブートによる対話型のSecure Eraser
Oracle Exadata X7-2より前のExadataシステムでは、Preboot Execution Environment (PXE)ブートをSecure Eraser実行時に使用できます。 - ネットワーク・ブートによる対話型のSecure Eraser
Oracle Exadata X7-2以降、Secure Eraser使用時にEFIネットワーク・ブートを使用できます。 - Secure Eraserの構文
Secure Eraserは、データベース・サーバー上とストレージ・サーバー上のすべてのデータを安全に消去し、InfiniBand Network FabricスイッチまたはRDMA over Converged Ethernet (RoCE)スイッチ、Ethernetスイッチおよび配電ユニットを出荷時のデフォルトにリセットします。 - ネットワーク・スイッチおよび配電ユニットの出荷時のデフォルトへのリセット
- Secure Eraser使用後のアクション
消去を安全に実行した後、システムを元に戻すか再イメージ化を行うかのどちらかを選択できます。