6.2.10.1 chresourceprofile

ボールトに関連付けられたリソース・プロファイルを変更します。

用途

chresourceprofileコマンドは、Exascaleボールトに関連付けられた既存のリソース・プロファイルの属性設定を変更します。

構文

chresourceprofile [vault-name/]resource-profile-name --attributes attribute=value[,attribute=value] ...

コマンド・オプション

chresourceprofileコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • resource-profile-name: 変更するリソース・プロファイルを識別します。

  • vault-name: リソース・プロファイルが関連付けられたボールトを識別します。

    指定しない場合、現在の作業ディレクトリを使用してボールトが識別されます。

  • --attributes: 変更する属性を指定します。使用可能なすべての属性の概要を次に示します:

    • iopsShareEF: リソース・プロファイルに関連付けられた各クライアントで使用可能なExtreme Flash (EF)ストレージ・メディアからのI/O帯域幅(IOPS)の相対的な配分を指定します。各クライアントの配分は、他のすべてのクライアントの配分に対して相対的です。配分値が高いほど、優先度が高くなります。有効値の範囲は1-100で、デフォルトは1です。
    • iopsLimitEF: リソース・プロファイルに関連付けられた各クライアントで使用可能なExtreme Flash (EF)ストレージ・メディアからのI/O帯域幅(IOPS)の上限を指定します。この値は、10000分の1の小数を表します。有効値の範囲は、1-10000です。デフォルト値は、10000 (実質的に無制限)です。
    • iopsShareHC: リソース・プロファイルに関連付けられた各クライアントで使用可能な大容量(HC)ストレージ・メディアからのI/O帯域幅(IOPS)の相対的な配分を指定します。各クライアントの配分は、他のすべてのクライアントの配分に対して相対的です。配分値が高いほど、優先度が高くなります。有効値の範囲は1-100で、デフォルトは1です。
    • iopsLimitHC: リソース・プロファイルに関連付けられた各クライアントで使用可能な大容量(HC)ストレージ・メディアからのI/O帯域幅(IOPS)の上限を指定します。この値は、10000分の1の小数を表します。有効値の範囲は、1-10000です。デフォルト値は、10000 (実質的に無制限)です。
    • enableFlashCache: リソース・プロファイルに関連付けられたクライアントに対するフラッシュ・キャッシュの使用を有効または無効にします。値はブールで、デフォルトはtrue (有効)です。
    • flashCacheMin: リソース・プロファイルに関連付けられた各クライアントで使用可能なフラッシュ・キャッシュの最小保証割合を指定します。有効値の範囲は、0-10000です。デフォルト値は、0 (最小値の設定なし)です。すべてのリソース・プロファイルにおけるすべての値の合計が10000を超える場合、すべての値が比例して縮小されます。このオプションは、enableFlashCache=trueの場合のみ有効です。
    • flashCacheMax: リソース・プロファイルに関連付けられた各クライアントで使用可能なフラッシュ・キャッシュの最大割合を指定します。このオプションは、enableFlashCache=trueの場合のみ有効です。有効値の範囲は、0-10000です。デフォルト値は、10000です。このオプションは、enableFlashCache=trueの場合のみ有効です。
    • enableXrmemCache: リソース・プロファイルに関連付けられたクライアントに対するExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)の使用を有効または無効にします。値はブールで、デフォルトはtrue (有効)です。
    • xrmemCacheMin: リソース・プロファイルに関連付けられた各クライアントで使用可能なXRMEMキャッシュの最小保証割合を指定します。有効値の範囲は、0-10000です。デフォルト値は、0 (最小値の設定なし)です。すべてのリソース・プロファイルにおけるすべての値の合計が10000を超える場合、すべての値が比例して縮小されます。このオプションは、enableXrmemCache=trueの場合のみ有効です。
    • xrmemCacheMax: リソース・プロファイルに関連付けられた各クライアントで使用可能なXRMEMキャッシュの最大割合を指定します。このオプションは、enableXrmemCache=trueの場合のみ有効です。有効値の範囲は、0-10000です。デフォルト値は、10000です。このオプションは、enableXrmemCache=trueの場合のみ有効です。
    • enableFlashLog: リソース・プロファイルに関連付けられたクライアントに対するフラッシュ・ログの使用を有効または無効にします。値はブールで、デフォルトはtrue (有効)です。

使用上のノート

通常のユーザー定義リソース・プロファイルに加えて、$UNASSIGNEDという名前のシステム予約リソース・プロファイルを変更することもできます。リソース・プロファイルに明示的に関連付けられていないExascaleクライアントはすべて、$UNASSIGNEDプロファイルによって自動的に制御されます。$UNASSIGNEDリソース・プロファイルには、2つの変更可能な属性のみが含まれます:

  • flashCacheMax: $UNASSIGNEDプロファイルに関連付けられたクライアントによって共有されるフラッシュ・キャッシュの最大割合を指定します。有効値の範囲は、0-10000です。デフォルト値は、10000です。
  • xrmemCacheMax: $UNASSIGNEDプロファイルに関連付けられたクライアントによって共有されるXRMEMキャッシュの最大割合を指定します。有効値の範囲は、0-10000です。デフォルト値は、10000です。

$UNASSIGNEDプロファイルによって制御されるすべてのExascaleクライアントは、対応するキャッシュ・リソースを共有します。この動作は、リソース・プロファイルの各適用が1つの関連クライアントのリソース割当てを定義する通常のリソース・プロファイルとは異なります。

$UNASSIGNEDリソース・プロファイルを変更するには、その前に作成する必要があります。$UNASSIGNEDリソース・プロファイルが存在しない場合、すべての未割当てのExascaleクライアントは、未割当てのフラッシュ・キャッシュ領域およびXRMEMキャッシュ領域を共有します。共有する未割当て領域がない場合、未割当てのExascaleクライアントに対してキャッシュ領域の5%が自動的に予約されます。

例6-133 リソース・プロファイルの変更

この例では、VAULT1ボールトと組み合せてSILVERリソース・プロファイルのiopsShareHC属性が11に設定されます。

@> chresourceprofile VAULT1/SILVER --attributes iopsShareHC=11

例6-134 リソース・プロファイルの変更

この例では、VAULT1ボールトと組み合せてSILVERリソース・プロファイルのenableFlashLog属性がfalseに設定されます。この例では、ボールトの関連付けをコマンドで指定していませんが、ESCLIセッションの現在の作業ディレクトリから導出されます。

@VAULT1> chresourceprofile SILVER --attributes enableFlashLog=false