7.2.4 cp

ファイルをコピーします。

構文

cp [ -f | --force ] [ --ftype=file-type ] [ --bs=block-size ]
   [ --template=template-name ] [ --content-type=content-type ]
   [ --media-type=media-type ] [ --redundancy=redundancy ]
   [[ -s | --snap ] | [ -c | --clone ]] [ --aio=naio ] 
   [{ -w | --wallet } wallet-location ] [ -D | --debug ] 
   source1 target1 [ sourceN targetN ]...

コマンド・オプション

cpコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • source1-N: コピーするソース・ファイルを指定します。

  • target1-N: ファイル・コピーの場所を指定します。値には、ディレクトリを指定できません。

  • -f--force: ターゲットが存在する場合は強制的に上書きします。これがデフォルトであり、唯一の動作です。

  • --ftype: オプションで、Oracle Databaseファイル・タイプを指定します。有効な値は、次のとおりです。

    • ctrl - 制御ファイル
    • data - データ・ファイル
    • olog - オンライン・ログ・ファイル
    • alog - アーカイブ・ログ・ファイル
    • temp - 一時ソート・ファイル
    • init - 初期化パラメータ・ファイル
    • pswd - パスワード・ファイル
    • flog - フラッシュバック・ログ・ファイル
    • ctrk - 変更トラッキング・ファイル

    このオプションは、Exascaleストレージにコピーする場合にのみ適用されます。

  • --bs: オプションで、ファイルのコピーに使用するブロック・サイズ(バイト単位)を指定します。

  • --template: オプションで、新しいファイルをExascaleストレージにコピーする際に使用するExascaleテンプレートの名前を指定します。

    このオプションは、新しいファイルをExascaleストレージにコピーする場合にのみ適用されます。

  • --content-type: オプションで、Exascaleストレージの新しいファイルのコンテンツ・タイプ設定を指定します。使用可能な値は、次のとおりです:

    • DATA
    • RECO

    指定した場合、この設定はテンプレート設定をオーバーライドします。このオプションは、新しいファイルをExascaleストレージにコピーする場合にのみ適用されます。

  • --media-type: オプションで、Exascaleストレージの新しいファイルのメディア・タイプ設定を指定します。使用可能な値は、次のとおりです:

    • HC: ハード・ディスク・ドライブ(HDD)を使用する大容量ストレージ・メディアを識別します。
    • EF: フラッシュ・デバイスを使用するExtreme Flashストレージ・メディアを識別します。

    指定した場合、この設定はテンプレート設定をオーバーライドします。このオプションは、新しいファイルをExascaleストレージにコピーする場合にのみ適用されます。

  • --redundancy: オプションで、Exascaleストレージの新しいファイルの冗長性設定を指定します。使用可能な値は、次のとおりです:

    • normal: ファイル・データの2つのミラー・コピーを示します。
    • high: ファイル・データの3つのミラー・コピーを示します。

    指定した場合、この設定はテンプレート設定をオーバーライドします。このオプションは、新しいファイルをExascaleストレージにコピーする場合にのみ適用されます。

  • -s--snap: 指定されたソース・ファイルの読取り専用スナップショットを作成します。

    このオプションは、Exascaleストレージにコピーする場合にのみ適用されます。

  • -c--clone: 指定されたソース・ファイルの書込み可能なシン・クローンを作成します。

    このオプションは、Exascaleストレージにコピーする場合にのみ適用されます。

  • --aio: オプションで、使用する非同期I/Oの数を指定します。デフォルト値は4です。

  • -w--wallet: オプションで、Exascaleウォレット・ディレクトリへのパスを指定します。

  • -D--debug: オプションで、デバッグ・モードを有効にします。

使用上のノート

このコマンドを使用する際は、次の情報に注意してください:

  • ソースとターゲットの場所がいずれもExascaleストレージに存在する場合、ソースの場所でワイルドカード(%)を使用すると、複数のソース・ファイルを指定できます。その場合は、対応するターゲットの場所にも一致するワイルドカードを含める必要があります。例については、例7-7を参照してください。

例7-5 Exascaleへのファイルのコピー

次の例では、/tmp/file-1のローカル・ファイルをExascaleストレージの@MYDATA/file-1.copyにコピーします。

$ xsh cp /tmp/file-1 @MYDATA/file-1.copy

例7-6 Exascaleからのファイルのコピー

次の例では、@MYDATA/file-2Exascaleファイルをローカル・ファイル・システムの/tmp/file-2.copyにコピーします。

$ xsh cp @MYDATA/file-2 /tmp/file-2.copy

例7-7 Exascaleストレージでの複数のファイルのコピー

次の例では、ワイルドカード文字(%)を使用して、複数のファイルを@MYDATA/location1/prefix1%から@MYDATA/location2/anotherlocation/prefix2%にコピーします。例のコマンドを使用すると、@MYDATA/location1/prefix1mydataという名前のファイルが@MYDATA/location2/anotherlocation/prefix2mydataにコピーされます。

$ xsh cp @MYDATA/location1/prefix1% @MYDATA/location2/anotherlocation/prefix2%