3.2.1 ボールトの作成
ボールトを作成するには、ESCLI mkvaultコマンドを使用します。次に例を示します:
@> mkvault @myvaultname
例に示すように、最も単純な形式のコマンドでは、新しいボールトの名前のみを指定します。この場合、結果のボールトは、Exascaleクラスタ内のすべてのリソースに無制限にアクセスできます。
あるいは、新しいボールトを作成するときに、1つ以上のリソース・プロビジョニング属性を指定できます。たとえば、次のコマンドでは、10 TBの大容量ストレージ(HC)領域がプロビジョニングされる新しいボールトを作成します。
@> mkvault @myvaultname --attributes spaceProvHC=10T
設定可能なボールト固有のリソース・プロビジョニング属性のリストを次に示します:
spaceProvEF: 指定された量のEFストレージ領域をボールトにプロビジョニングします。spaceProvHC: 指定された量のHCストレージ領域をボールトにプロビジョニングします。iopsProvEF:EFストレージから指定された数のIOPSをボールトにプロビジョニングします。iopsProvHC:HCストレージから指定された数のIOPSをボールトにプロビジョニングします。flashCacheProv: 指定された量のフラッシュ・キャッシュ領域をボールトにプロビジョニングします。flashLogProv: ボールトにExadataスマート・フラッシュ・ログへのアクセス権がプロビジョニングされているかどうかを示すブール値(trueまたはfalse)。デフォルト値はtrueです。-
xrmemCacheProv: 指定された量のExadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)領域をボールトにプロビジョニングします。この属性は、
HCストレージまたはEFストレージの(両方ではなく)一方を備えたシステムでのみ使用します。HCストレージとEFストレージを備えたシステムでは、次のメディア固有のXRMEMキャッシュ・プロビジョニング属性を使用します。 -
xrmemCacheProvEF:EFメディアに関連付けられた指定された量のXRMEMキャッシュ領域をボールトにプロビジョニングします。 -
xrmemCacheProvHC:HCメディアに関連付けられた指定された量のXRMEMキャッシュ領域をボールトにプロビジョニングします。
親トピック: Exascaleボールトの管理