6.2.4.9 mkuser

新規ユーザーを作成します。

用途

mkuserコマンドを使用すると、指定したユーザー名で新しいExascaleユーザーを作成できます。

構文

mkuser username [ --attributes attribute=value[,attribute=value] ... ]

コマンド・オプション

mkuserコマンドのオプションは、次のとおりです:
  • username: ユーザーの名前を指定します。ユーザー名は英数字で始める必要があり、英数字、ハイフン(-)およびピリオド(.)のみを含めることができます。

  • --attributes: オプションで、変更する属性を指定します。

    describe mkuserコマンドを使用して、mkuserで設定できるすべてのユーザー属性の詳細を表示します。

使用上のノート

このコマンドを使用する際は、次の情報に注意してください:

  • ユーザー識別子を設定するには、id属性を指定します。

    指定する場合、ユーザー識別子は英数字で始める必要があり、英数字、ハイフン(-)およびピリオド(.)のみを含めることができます。

    何も指定しない場合、一意のユーザーIDが自動的に生成されて返されます。chuserrmuserおよびlsuserを使用してユーザーを管理する場合は、ユーザーID値が必要です。

    ユーザーIDは、ユーザー作成時に固定されます。後でユーザーIDを変更する方法はありません。

  • ユーザーの権限を設定するには、privilege属性を指定します。

    privilege値は、privilege-1|privilege-2|...形式の1つ以上の権限のリストです。

    権限は、no_privilegecellsrvegserssysedsusredsbsmbswmsvlt_managevlt_usevlt_readvlt_inspectcl_admincl_operatorcl_monitoron_behalf_ofuser_createsystem_restoreのいずれかです。詳細は、「ユーザー権限」を参照してください。

    no_privilegeは、他のタイプの権限と組み合せることはできません。組み合せると、エラーが返されます。

    ボールトの最上位レベルの権限(vlt_managevlt_usevlt_readおよびvlt_inspect)は相互に排他的です。2つ以上を組み合せると、エラーが返されます。

    クラスタ権限(cl_admincl_operatorおよびcl_monitor)は相互に排他的です。2つ以上を組み合せると、エラーが返されます。

    privilege属性を指定しない場合、ユーザーが作成され、デフォルトでvlt_inspect権限のみが割り当てられます。

例6-48 ユーザーの作成

この例では、CHERIEという名前のユーザーを作成します。

@> mkuser CHERIE

例6-49 特定のユーザー識別子を持つユーザーの作成

この例では、ユーザー識別子としてSCOTT0123を使用してSCOTTという名前のユーザーを作成します。

@> mkuser SCOTT --attributes id=SCOTT0123

例6-50 特定の権限を持つユーザーの作成

この例では、特定の権限セットを持つPETERという名前のユーザーを作成します。

@> mkuser PETER --attributes privilege=vlt_read|ers