2.1.1.1 Exascale用のOEDA Webユーザー・インタフェースの設定およびオプション
OEDA Webユーザー・インタフェースの様々なページに分散しているExascale固有の設定およびオプションを次に示します。
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ハードウェアの選択ページ
Exascale構成は、OEDAのハードウェアの選択ページで開始します。Exadata Database Machineごとに、チェック・ボックスをクリックしてExascaleの有効化を実行する必要があります。そうしないと、次の構成オプションを使用できません。
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Exascaleページ
オプションを選択してExascaleの有効化を実行し、ハードウェアの選択ページでの設定を適用すると、OEDAにはExascaleページが表示されます。このページは、Exascaleクラスタの定義に使用します。
Exascaleページを使用して、次の設定およびオプションを指定します:
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クラスタ名: Exascaleクラスタの識別に使用される名前を指定します。
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ERS IPアドレス: Exascale制御サービス(Exascale RESTfulサービスまたはERSとも呼ばれる)のIPアドレスを指定します。
指定したIPアドレスは、Exadata管理ネットワーク(管理ネットワークとも呼ばれる)に存在する必要があります。
指定したIPアドレスは、Exascale制御サービスに一貫性のあるネットワーク・エンドポイントを提供する高可用性仮想IP (VIP)ネットワーク・インタフェースに関連付けられます。VIPは、フロントエンドERSプロセスも実行するExadataストレージ・サーバーの1つによってホストされます。ストレージ・サーバーまたはERSインスタンスが使用できなくなった場合、VIPはフロントエンドERSプロセスを含む別のサーバーに移動します。
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ERSホスト名: Exascale制御サービス(Exascale RESTfulサービスまたはERSとも呼ばれる)のホスト名を指定します。
指定したホスト名は、ERS IPアドレスに関連付けられます。
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使用可能なノード/選択したノード: ExascaleクラスタのメンバーになるExadataストレージ・サーバーを指定します。
指定したセルはすべて、同じExadataストレージ・サーバー・タイプである必要があります。つまり、すべて大容量(HC)であるか、Extreme Flash (EF)である必要があります。
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ストレージ・プール名: ストレージ・プールの名前を指定します。
OEDA Webユーザー・インタフェースを使用して、Exascaleクラスタごとに定義できるストレージ・プールは1つのみです。
ノート:
ストレージ・プールのメディア・タイプは、基礎となるExadataストレージ・サーバー・タイプと一致します。たとえば、Exadataシステムで大容量(HC)ストレージ・セルを使用する場合、ストレージ・プールのメディア・タイプはHC
になります。 -
ストレージ・プール・サイズ(%/GB/TB): ストレージ・プールでプロビジョニングするストレージ領域の量を指定します。
使用可能な領域の割合、またはストレージ領域の量をGBまたはTBで指定します。
Exascaleページで、詳細ボタンをクリックすると、次のオプションも使用できます:
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ERS IPアドレスの無効化: このオプションは、Exascale制御サービスに一貫性のあるネットワーク・エンドポイントを提供する高可用性VIPネットワーク・インタフェースを使用せずにExascaleを構成します。このオプションを選択すると、「ERS IPアドレス」および「ERSホスト名」が使用不可になります。
ノート:
通常、このオプションの使用はお薦めしませんが、ERS VIPをサポートするためのスペアIPアドレスがない既存のExadataシステムでExascale構成をサポートするために主に存在します。
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ERSネットワークIDの有効化: このオプションは、Exascaleクラスタに関連付けられたERSネットワークID値を指定するフィールドを追加します。ERSネットワークIDは、Exascale制御サービス(ERS)に一貫性のあるネットワーク・エンドポイントを提供する高可用性仮想IP (VIP)ネットワーク・インタフェースの保守に使用されます。
ノート:
このオプションは、ERS IPアドレスをサポートするサブネットにExascaleクラスタを1つしかデプロイしない場合には不要です。
ただし、複数のExascaleクラスタに同じサブネットを共有するERS IPアドレスがある場合、各Exascaleクラスタには一意のERSネットワークIDが必要です。
デフォルトでは、OEDAは一意のERSネットワークIDを各Exascaleクラスタに割り当てようとします。しかし、このオプションを使用すると、特定のERSネットワークID値を指定できるようになります。
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クラスタの定義ページ
クラスタの定義ページでは、Exadata Database MachineのOracle Grid Infrastructure (GI)クラスタを構成します。
GIクラスタでExascaleストレージを有効にするには、Exascaleクラスタ・リストを使用して、Exascaleページで以前に定義したExascaleクラスタを選択する必要があります。Exascaleクラスタを選択しないと、GIクラスタおよびそれに含まれるすべてのデータベースにOracle Automatic Storage Management (ASM)が使用されます。
GIクラスタでExascaleストレージを有効にすると、Oracle Cluster Registry (OCR)および投票ファイルの格納に使用されるExascaleボールトが暗黙的に作成されます。そのため、次も指定する必要があります:
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ボールト名: Exascaleボールトを識別する名前を指定します。
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ボールト・サイズ: ボールト用にプロビジョニングするストレージの量を指定します。
また、データベース・サーバーに仮想マシン(VM)を使用するようにシステムが構成されている場合は、VMファイル・ストレージへのExascaleの使用オプションが表示されます。チェック・ボックスを選択してこのオプションを有効にすると、Exadataデータベース・サーバーVMのゲスト・イメージ・ファイルの格納にExascaleが使用されます。
Exascaleを使用してVMイメージを格納すると、各物理Exadataデータベース・サーバーで使用可能なローカル・ストレージ領域の制限量によって課された以前の制約がなくなります。さらに、ExascaleのVMイメージは、どのVMホストからも簡単にアクセスできます。この機能により、VMゲストとホストは実質的に切り離され、VMゲストを別のホストに迅速かつ簡単に移行できるインフラストラクチャが提供されます。
クラスタの定義ページの他のすべての設定およびオプションは、Exascaleの影響を受けません。
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データベースの作成ページ
データベースの作成ページを使用して、Exadata Database MachineでOracleデータベースを作成します。
データベースに対してExascaleストレージを有効にするには、次のようにします:
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このデータベースで使用可能なボールトリストを使用して、以前に定義したExascaleボールトを選択します。
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「ボールトの追加」をクリックし、「ボールト名」および「ボールト・サイズ」を指定します。
データベースの作成ページの他のすべての設定およびオプションは、Exascaleの影響を受けません。
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