1.2.19.1 Exadata IORMを使用したボールト間リソース管理
ボールト間リソース管理では、様々なボールトにリソースを割り当てる方法を定義します。ボールト間リソース管理ではExadata IORMをボールト・プランと組み合せて使用し、Exascaleボールト間のリソース割当てを制御します。
デフォルトでは、各ボールトはExascaleクラスタ内のすべてのリソースにアクセスできます。この場合、ボールト・プランではすべてのボールト間でリソースを均等に共有します。
ただし、Exascale管理者は様々なボールト固有のリソース・プロビジョニング属性を設定でき、これにより、ボールトで使用可能な領域、I/O帯域幅(IOPS)およびキャッシュ・リソースが制限される場合があります。この場合、ボールト・プランは自動的にボールト定義から導出され、Exascaleクラスタ内のすべてのストレージ・サーバーに伝播されます。さらに、ボールト・プランは、リソース・プロビジョニング属性の変更によって自動的に調整されます。追加の管理者操作は必要ありません。
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)に基づくExascaleおよび従来のExadataストレージを使用するシステムでは、ボールト・プランはIORMプランの他の部分と共存します。たとえば、Exadata管理者は引き続き、データベース間プラン(dbplan
)を定義して、Oracle ASMを使用することでデータベース間のリソース割当てを管理できます。この場合、リソースはExascaleとOracle ASM間で均等に共有されます。
親トピック: リソース管理