1.2.8 テンプレート

ファイル作成時、Exascaleのすべてのファイルは、ファイルの格納および管理方法を制御する属性に関連付けられます。

Exascaleテンプレートは、ファイル・ストレージ属性設定の名前付きコレクションです。次に例を示します:

name: DATAFILE
mediaType: HC
redundancy: high
contentType: DATA

テンプレートを使用すると、ファイル・ストレージ属性を自動的かつ一貫して設定できます。ファイルの作成時に、Exascaleでは、デフォルトでファイル・タイプと一致するテンプレートが自動的に使用されます。たとえば、Oracle Databaseによってデータ・ファイルが作成されると、DATAFILEテンプレートがデフォルトで自動的に使用されます。

テンプレートは、ファイル作成時のファイル・ストレージ属性の割当てのみを制御することに注意してください。ファイル・ストレージ属性は、ファイルの作成後に変更することはできません。テンプレートに対する変更は、変更後に作成されたファイルにのみ適用されます。

Exascale内では、テンプレートは2つのレベルで定義されます:

  • クラスタ・テンプレートは、クラスタ・レベルで定義されます。クラスタ・テンプレートは、オーバーライドするボールト・レベルのテンプレートが存在しない場合に使用されます。

  • ボールト・テンプレートは、ボールト・レベルで定義されます。ボールト・テンプレートは、対応するクラスタ・テンプレートをオーバーライドするボールト固有の属性を定義します。たとえば、クラスタ・レベルのDATAFILEテンプレートでは、HCメディアの使用を指定できますが、EFメディアの使用を指定するボールト・レベルのDATAFILEテンプレートを指定して、ボールトの設定をオーバーライドできます。

さらに、ユーザー・テンプレートは、特定のファイル・タイプに対応しないユーザー指定の名前を持つテンプレートです。ユーザー・テンプレートは、ファイル・タイプ・テンプレートを実質的にオーバーライドします。ただし、ユーザー・テンプレートを使用するには、ファイル作成時に明示的に指定する必要があります。ユーザー・テンプレートは、クラスタ・レベルまたはボールト・レベルで定義できます。ボールト・レベルのユーザー・テンプレートは、同じ名前のクラスタ・レベルのユーザー・テンプレートをオーバーライドします。