1.2.20.1 Exascaleボリューム

Exascaleブロック・ボリュームは、ストレージ領域の任意サイズの割当てであり、Exascaleダイレクト・ボリューム(EDV)アタッチメントまたはiSCSIターゲットとして使用できます。

内部的には、各ボリュームは、ブロック・ストレージ領域として識別する特別なプロパティを持つExascaleファイルです。他のExascaleファイルと同様に、ボリュームの物理領域は、データがボリュームに書き込まれる際にのみマテリアライズされます。

各ボリュームは、ユーザー指定のボールト内に作成されます。必要に応じて、ボリュームの格納に使用する物理メディア・タイプを指定することもできます。デフォルトでは、ボリュームはハード・ディスク・ドライブ(HCメディア・タイプ)に格納されます。

各ボリュームは、ボリュームの詳細な特性を定義する一連のオプション属性に関連付けることができます。たとえば、redundancyType属性は、保持されるデータ・コピー(ミラー)の数を指定します。maxReadIopsmaxWriteIopsなどの属性は、ボリュームが消費できるシステム・リソースを制限します。

ボリュームを使用するには、ボリューム・アタッチメントを作成する必要があります。作成するアタッチメントのタイプに応じて、ボリュームにはEDVアタッチメントまたはiSCSIターゲットとして使用するためのマークが付けられます。

通常のExascaleファイルとは異なり、ボリュームはユーザー権限およびACLによって定義されたアクセス制御の対象にはなりません。そのため、ボリューム管理タスク(アタッチ、デタッチ、変更など)は、ボリューム作成者またはExascaleクラスタ管理者(cl_admin権限を持つ)が実行する必要があります。

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