7.7.1.2.4.8 リアルタイム・インサイトの属性

Oracle Exadata System Software 22.1.0以降では、リアルタイム・インサイト機能を使用して、Exadataシステムをリアルタイムで監視できます。

ファイングレイン・メトリック収集

metricFGCollIntvlInSec属性により、ファイングレイン・メトリック収集を制御します。

  • ファイングレイン・メトリック収集を有効にするには、収集間隔を1から60秒までの値に設定する必要があります。

    次に例を示します:

    CellCLI> ALTER CELL metricFGCollIntvlInSec=1

    metricFGCollIntvlInSec設定は、metricStreamIntvlInSec属性で指定された自動アップロード頻度に関連しています。自動メトリック・アップロードとファイングレイン収集の両方が有効な場合(metricStreamIntvlInSec>0metricFGCollIntvlInSec>0)、metricStreamIntvlInSecmetricFGCollIntvlInSecの5から30倍である必要があります。たとえば、metricStreamIntvlInSec=60の場合、metricFGCollIntvlInSecは2から12までにする必要があります。

  • サーバーでファイングレイン・メトリック収集を無効にするには、metricFGCollIntvlInSec=0に設定します。

    次に例を示します:

    CellCLI> ALTER CELL metricFGCollIntvlInSec=0

    ファイングレイン・メトリック収集を無効にできるのは、自動メトリック・アップロードが無効(metricStreamIntvlInSec=0)であるか、自動アップロード頻度が5分から30分(metricStreamIntvlInSecが300から1800の間)の場合のみです。

自動メトリック・アップロード

metricStreamIntvlInSec属性により、metricStreamEndPoint属性で指定されたメトリック・ストリーミング・エンドポイントへの自動アップロードのアップロード間隔(秒)を設定します。

  • 自動メトリック・アップロードを有効にするには、metricStreamIntvlInSec属性をゼロ以外の値に設定します。

    次に例を示します:

    CellCLI> ALTER CELL metricStreamIntvlInSec=25

    metricStreamIntvlInSec設定は、metricFGCollIntvlInSec属性で指定されたファイングレイン収集頻度に関連しています。

    • 自動メトリック・アップロードとファイングレイン収集の両方が有効な場合(metricStreamIntvlInSec>0metricFGCollIntvlInSec>0)、metricStreamIntvlInSecmetricFGCollIntvlInSecの5から30倍である必要があります。たとえば、metricFGCollIntvlInSecが5に設定されている場合、metricStreamIntvlInSecは25から150までにする必要があります。

    • 自動メトリック・アップロードが有効で、ファイングレイン収集が無効になっている場合(metricStreamIntvlInSec>0およびmetricFGCollIntvlInSec=0)、自動アップロード頻度は5分から30分の間である必要があります(metricStreamIntvlInSecは300から1800の間である必要があります)。

  • 自動メトリック・アップロードを無効にするには、metricStreamIntvlInSec=0を設定します。

    次に例を示します:

    CellCLI> ALTER CELL metricStreamIntvlInSec=0

メトリック・アップロード・エンドポイント

metricStreamEndPoint属性により、メトリック・ストリームを自動的に受信する1つ以上の収集エンドポイントを指定します。metricStreamEndPointは次のように設定できます。

metricStreamEndPoint[+]=((host="endpoint-URL"[,type="stream-format"][,token="authentication-token"][,{httpProxy|httpsProxy}="proxy-server"])
                          [,(host="endpoint-URL"[,type="stream-format"][,token="authentication-token"][,{httpProxy|httpsProxy}="proxy-server"])]...)

metricStreamEndPoint定義の内容:

  • host: 収集エンドポイントのURLを指定します。このURLでは、HTTPまたはHTTPSを使用できます。

  • type: オプションで、ストリームの形式を指定します。サポートされている値は、次のとおりです:

    • json: ストリームをJSON形式で提供します。

    • plaintext: ストリームをプレーン・テキスト形式で提供します。

    デフォルト値はjsonです。

  • token: オプションで、収集エンドポイントの認証トークンを指定します。トークンの生成の詳細は、メトリック収集プラットフォームを参照してください。

  • httpProxyまたはhttpsProxy: オプションで、収集エンドポイントへのネットワーク接続を容易にするためのプロキシ・サーバーを指定します。Exadataシステムと収集エンドポイントの間にファイアウォールが存在する場合は、プロキシ・サーバーが必要です。

オプションの+=演算子を使用すると、収集エンドポイントを既存のmetricStreamEndPoint定義に追加できます。それ以外の場合は、=演算子を使用すると前の属性値が上書きされます。

メトリック・タグ

metricStreamTags属性により、サーバーによって生成されるすべてのメトリック観測データに含める、一連のメトリック・タグを定義します。これらのタグは、多数のExadataサーバーによって生成された観測データを整理およびグループ化するために役立ちます。

metricStreamTags属性は、次のような、タグと値のペアを含む有効なJSON文字列に設定できます。

metricStreamTags='{"tag1":"value1"[,"tag2":"value2"]...}'

次に例を示します:

CellCLI> ALTER CELL metricStreamTags='{"application":"personnel","department":"HR"}'