7.7.1.2.1 サービスを管理するためのALTER CELLコマンド
構文
ALTER CELL {
SHUTDOWN SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
| RESTART SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL } [IGNORE REDUNDANCY]
| STARTUP SERVICES { RS | MS | CELLSRV | ALL }
}
使用上のノート
次の表は、サービス管理操作を実行するALTER CELL
コマンドの引数およびオプションを示しています。
引数 | 説明 |
---|---|
|
再起動サーバー・サービスまたは管理サーバー・サービスを停止します。 |
|
セル・サーバー・サービスを停止します。
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すべてのサービス(再起動サーバー、管理サーバーおよびセル・サーバー)を停止します。
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再起動サーバー・サービスまたは管理サーバー・サービスを停止してから起動します。 |
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セル・サーバー・サービスを停止してから起動します。
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すべてのサービス(再起動サーバー、管理サーバーおよびセル・サーバー)を停止してから起動します。
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指定されたサービスを起動します。キーワード |
次に、サービス管理を実行するALTER CELL
コマンドの使用に関するその他のノートを示します。
-
CELLSRVに影響する停止操作中、システムはまずグリッド・ディスクのステータスをチェックして、続行しても安全であることを確認します。具体的には、すべてのグリッド・ディスクについて
asmDeactivationOutcome
属性がチェックされます。属性値がyes
の場合、データを失わずにグリッド・ディスクを非アクティブ化できます。すべてのグリッド・ディスクの
asmDeactivationOutcome
属性値がyes
の場合、コマンドに応じて次のことが行われます。-
ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV
コマンドおよびALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL
コマンドの場合:- セルのグリッド・ディスクが非アクティブになります。
- Oracle ASMにより、対応するASMディスクがオフラインになります。
- 最後に、該当するサービスが停止されます。
-
ALTER CELL RESTART SERVICES CELLSRV
コマンドおよびALTER CELL RESTART SERVICES ALL
コマンドの場合は、CELLSRVサービスがすぐに再起動され、続いてMSサービスおよびRSサービスが再起動されます(該当する場合)。
それ以外の場合は、グリッド・ディスクの
asmDeactivationOutcome
属性値がyes
でない場合、CELL-01548
エラー・メッセージが表示され、サービスのステータスは変更されません。 -
-
IGNORE REDUNDANCY
オプションを指定すると、asmDeactivationOutcome
属性のチェックが省略されます。IGNORE REDUNDANCY
オプションを使用すると、コマンドがすぐに実行されます。そのため、コマンドによってグリッド・ディスクのオンライン・コピーのみが停止された場合、対応するOracle ASMディスク・グループはディスマウントされます。 -
再起動サーバー(RS)サービスが実行されていない場合は、他のサービスを個別に起動する前に
ALTER CELL STARTUP SERVICES RS
またはALTER CELL RESTART SERVICES RS
を実行するか、ALTER CELL STARTUP ALL
コマンドを実行する必要があります。
例7-3 セル・サービスの起動およびシャットダウン
この例は、セル・サービスを起動および停止する方法を示しています。
CellCLI> ALTER CELL STARTUP SERVICES CELLSRV
CellCLI> ALTER CELL STARTUP SERVICES ALL
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES MS
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES CELLSRV IGNORE REDUNDANCY
CellCLI> ALTER CELL SHUTDOWN SERVICES ALL
CellCLI> ALTER CELL RESTART SERVICES ALL IGNORE REDUNDANCY
親トピック: ALTER CELL