7.7.1.12 ALTER PMEMCACHE

用途

ALTER PMEMCACHEコマンドは、PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスクのセットの変更、PMEMキャッシュからのダーティ・ブロックのフラッシュ、または指定したセル・ディスクに対する前のフラッシュ操作の取消しを行い、キャッシュを再度有効にできます。

ノート:

ALTER PMEMCACHEコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

ALTER PMEMCACHE { ALL | CELLDISK="cdisk1 [,cdisk2] ..." [FORCE]}}
      {FLUSH [NOWAIT] | CANCEL FLUSH}

使用上のノート

  • ALLオプションは、使用可能なすべてのPMEMセル・ディスクに適用されます。

  • CELLDISKオプションを使用すると、個々のセル・ディスクを指定できます。cdisknはセル・ディスク名を表します。

  • FLUSHオプションでは、PMEMキャッシュのダーティ・データとセル・ディスクを同期します。ダーティ・データとは、キャッシュ内で変更されているが、ディスク上のデータとまだ同期されていないデータです。ダーティ・データの同期プロセスは、同期するバイト数に応じて時間がかかる場合があります。フラッシュ操作の進行状況を確認するには、次のコマンドを使用します。

    LIST CELLDISK ATTRIBUTES name, flushstatus, flusherror
    

    ノート:

    FLUSHオプションでは、CELLSRVが再起動するか、ALTER PMEMCACHE CANCEL FLUSHコマンドを使用してフラッシュ操作が取り消されるまで、新しいデータがPMEMキャッシュにキャッシュされないようにします。
  • CANCEL FLUSHオプションでは、前のフラッシュ操作を終了し、PMEMキャッシングを復元します。

  • NOWAITオプションでは、フラッシュ操作の進行中にALTERコマンドを完了できます。

  • FORCEオプションを使用すると、PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスクのセットを強制的に変更できます。
  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、ALTER PMEMCACHEのかわりにALTER XRMEMCACHEを同じ意味で使用できます。

例7-65 ALTER PMEMCACHEコマンドの使用

次のコマンドは、PMEMキャッシュですべてのPMEMセル・ディスクを使用することを指定しています。

CellCLI> ALTER PMEMCACHE ALL

次のコマンドは、PMEMキャッシュで2つのPMEMセル・ディスクのみを使用し、エラーまたは警告を無視することを指定しています。

CellCLI> ALTER PMEMCACHE CELLDISK='PM_01_mycell, PM_03_mycell' FORCE

次のコマンドは、すべてのPMEMセル・ディスクのフラッシュ操作を指定し、操作の完了前にプロンプトを返します。

CellCLI> ALTER PMEMCACHE ALL FLUSH NOWAIT