7.7.4.1 CREATE CELL

用途

CREATE CELLコマンドは、セル・オブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。

構文

CREATE CELL [name]
   [ interconnect1=intValue1 ] [, interconnect2=intValue2 ...]
   [, attributeName = attributeValue  ...]

使用上のノート

設定可能な属性は、例7-97modifiableと示されます。

  • このコマンドを使用すると、ASR値をsnmpSubscriber属性に割当てできます。

    snmpSubscriber属性を指定する場合は、コミュニティ名に、空白または= ' " \ / < >を含めることはできません。

  • デフォルトのセル名は、ネットワーク名のハイフンをアンダースコアで置換したセルのネットワーク・ホスト名に設定されます。ネットワーク名は、uname -nコマンドで表示できます。セル名を変更する場合は、一意のセル名を選択する必要があります。

  • 1から4つのインターコネクトを指定できます。interconnect2属性が指定されている場合は、interconnect1属性を指定する必要があります。interconnect3が指定されている場合は、interconnect1属性とinterconnect2属性を指定する必要があります。

  • デフォルトでは、CREATE CELLコマンドによってExadataスマート・フラッシュ・キャッシュおよび関連するセル・ディスクが作成されます。

    FLASHCACHE=0を指定すると、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュのデフォルト作成をバイパスできます。ゼロ以外の値で、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュの作成の合計サイズを指定します。サイズは、フラッシュの各LUNで均等に分割されます。

  • デフォルトでは、CREATE CELLコマンドによってExadataスマートFlash Logおよび関連するセル・ディスクが作成されます。

    FLASHLOG=0を指定すると、ExadataスマートFlash Logのデフォルト作成をバイパスできます。ゼロ以外の値で、ExadataスマートFlash Logの作成の合計サイズを指定します。サイズは、フラッシュの各LUNで均等に分割されます。

  • 永続メモリー(PMEM)が装備されているExadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでは、CREATE CELLコマンドによってPMEMキャッシュ、PMEMログおよび関連するセル・ディスクが自動的に作成されます。

    ノート:

    Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。このリリースでは、以前はPMEMキャッシュと呼ばれていた永続メモリー・データ・アクセラレータがXRMEMキャッシュと呼ばれるようになりました。同様に、以前はPMEMログと呼ばれていた永続メモリー・コミット・アクセラレータはXRMEMログと呼ばれるようになりました。

  • Exadata X10M以降、Exadata RDMAメモリー・キャッシュ(XRMEMキャッシュ)をサポートするように装備されているストレージ・サーバー・モデルでは、CREATE CELLコマンドによってXRMEMキャッシュが自動的に作成されます。

  • CREATE CELL eighthRackコマンドでは、Oracle Exadata Database Machine X3-2クオータ・ラック以上でエイス・ラック構成を有効化または無効化します。オプションは、エイス・ラック構成を有効化するtrueおよびエイス・ラック構成を無効化するfalseです。CREATE CELL eighthRack=trueコマンドを使用するには、セル・ディスクが存在しないことが条件となります。エイス・ラックを有効化する場合、ハード・ディスク容量とフラッシュ容量の半分しか構成に使用されないためです。

  • Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降、httpsAccess属性を使用して、HTTPを介してRESTfulサービスにアクセスできるユーザーを制御するIPアドレスまたはIPサブネット・マスクのリストを指定できます。httpsAccessに指定する値は、以前の値を上書きします。次の値をhttpsAccessに使用できます。

    • ALL — すべてのホストへのアクセスを許可します(デフォルト)
    • NONE — HTTPsポートを完全に無効にします
    • IP1, IP2,..., IPn — IPアドレスIP1、IP2...、IPnを持つホストへのアクセスのみを許可します。IPnはIPv4、IPv4サブネット、IPv6またはIPv4埋込みIPv6形式の有効なIPアドレスです。アクセス制御リストには、最大512個のIPアドレスを指定できます。

    また、IPアドレスを1つ指定するかわりに、/文字を使用してサブネット・マスクによるIPアドレスの範囲を指定できます。たとえば、範囲'192.168.10.0/24'は、192.168.10.1から192.168.10.255のIPアドレスを持つホストに対応します。IPアドレス範囲を指定する場合は、IPアドレス文字列を引用符で囲む必要があります。

例7-76 セルの作成

この例は、セルを作成する方法を示しています。この例では、インターコネクトは既存のInfiniBandネットワーク・ファブリック接続に設定されます。

CellCLI> CREATE CELL cell22 interconnect1=bondib0

例7-77 エイス・ラック構成の作成

この例は、エイス・ラック構成にセルを作成する方法を示しています。

CellCLI> CREATE CELL eighthRack=true 

例7-78 制限されたHTTPsアクセスを使用したセルの作成

この例は、192.168.10.1から192.168.10.255までの範囲のIPアドレスを持つホストからのHTTPsポート・アクセスのみを許可するセルを作成する方法を示しています。

CellCLI> CREATE CELL httpsAccess='192.168.10.0/24'