7.7.4.2 CREATE CELLDISK

用途

CREATE CELLDISKコマンドは、セル・ディスク・オブジェクトを作成し、初期属性をオブジェクトに割り当てます。ALLオプションを使用すると、複数のデバイスにセル・ディスクを自動的に作成できます。

構文

CREATE CELLDISK  {  
   ALL [[ CAPACITYOPTIMIZED | PERFORMANCEOPTIMIZED ] FLASHDISK | HARDDISK ] 
  |cdisk1 attribute_name=value,[attribute_name=value]... [FORCE]
  |((name=cdisk2,attribute_name=value,[attribute_name=value]...)
  [,(name=cdisk3,attributename=value,[attributename=value]...)]...)
  }

使用上のノート

作成時に指定できる属性は、セル・ディスク名(cdiskN)、commentlunsizeおよびphysicalDiskです。

  • 名前が指定されたセル・ディスクを追加する場合は、lunまたはphysicalDiskのいずれかが必要です。

    • 物理ディスクが指定されている場合は、単一ディスクLUNが作成され、そのLUNがセル・ディスクの作成に使用されます。LUNには、automatically-createdのフラグが付きます。

    • LUNが指定されている場合は、そのデバイスがセル・ディスクの作成に使用されます。

  • 既存のディスクとは異なるサイズの新しいディスクを追加する場合、size属性を使用できます。最大許容セル・ディスク・サイズ以下のsizeの値を指定する必要があります。

  • CREATE CELLDISK ALLは、セルのすべての候補セル・ディスクを作成するためのショートカット・コマンドです。この操作は、次の2つのステップで実行されます。

    • LUNは、まだ構成されていないすべての物理ディスクに対して構成されます。これらのLUNには、自動的に作成されたLUNのフラグが付きます。

    • セル・ディスクとして構成されていないすべてのLUNは、セル・ディスクの作成に使用されます。これらのセル・ディスクは、テンプレートCD_lunname_cellnameに従って最初に名前が付けられます。この名前は、ALTER CELLDISKコマンドを使用して後で変更できます。

      ノート:

      2番目または3番目の拡張ファイル・システム(ext2/ext3)のLUNは、CREATE CELLDISK ALL操作で無視されます。
    • ディスク全体を使用するかわりに、sizeを含めて、指定したサイズですべてのセル・ディスクを作成できます。CREATE CELLDISK ALLコマンドでsizeを指定しない場合、次のようになります。

      • Exadata System Softwareを含むパーティションがないディスクでは、管理サーバー(MS)により、セルでの最小物理ディスク・サイズ(そのセルにおいて許可されている最大セル・ディスク・サイズでもある)と等しいサイズでセル・ディスクが作成されます。
      • システム・パーティションがあるディスクでは、MSにより、許可されている最大セル・ディスク・サイズからシステム・パーティションのサイズを差し引いたサイズでセル・ディスクが作成されます。
  • FLASHDISKオプションでは、CREATE CELLDISKコマンドの対象をフラッシュ・ディスクであるセル・ディスクに制限します。

    Oracle Exadata System Softwareリリース24.1.0以降では、オプションで、FLASHDISKの前にCAPACITYOPTIMIZEDまたはPERFORMANCEOPTIMIZEDを指定して、指定したフラッシュ・メディア・タイプでのみセル・ディスクを作成できます。

  • HARDDISKオプションでは、CREATE CELLDISKコマンドの対象をハード・ディスクであるセル・ディスクに制限します。
  • CREATE CELLDISKのリスト形式により、単一コマンドで一連のセル・ディスクを追加できます。
  • FORCEキーワードを使用すると、次のエラー条件が無視されます。
    • 指定された物理ディスクが既存のLUNの一部である場合。
    • 指定されたLUNがセル・ディスクに関連付けられている場合。

    FORCEを使用すると、新規のセル・ディスクの作成にLUNが再利用されます。既存の構成は失われます。FORCEは、CREATE CELLDISK ALLCREATE CELLDISKのリスト形式のオプションではありません。

  • INTERLEAVINGオプションは非推奨になりました。Oracle Exadata System Softwareリリース19.1.0以降では、インターリーブ・グリッド・ディスクを作成しようとすると、通常のグリッド・ディスク作成に自動的に変換されます。以前のOracle Exadata System Softwareリリースで作成されたインターリーブ・グリッド・ディスクでは、引き続き正常に動作します。

セル・ディスクは、CREATE CELLDISK ALLコマンドを使用して自動的に作成されます。このコマンドでは、使用可能なすべての物理ディスクから単一ディスクLUNが作成され、使用可能なすべてのLUNからセル・ディスクが作成されます。

セル・ディスクが作成されると、セル・ディスクを記述するメタデータがセル・ディスク自身とセルの構成ファイルに書き込まれます。約48MBのセル・ディスクが、セル・ディスクのメタデータのパーティションに割り当てられます。後で再起動したときに、セル・サーバー(CELLSRV)はディスク上の構成データを読み取り、作成されたセル・ディスクの再検出を試みます。セルのハードウェアに変更がある場合は、セル・ディスクのLUNとデバイス名が変更される場合があります。セルの再起動プロセス中に実行される再検出メカニズムにより、セル・ディスクの構成も変更されます。

例7-79 セル・ディスクの作成

CellCLI> CREATE CELLDISK ALL

CellCLI> CREATE CELLDISK cdisk03 lun=0_3

CellCLI> CREATE CELLDISK cdisk04 physicalDisk='I2:1:2'
CellCLI> CREATE CELLDISK CD_08_cell06 lun=0_8, size=300M

CellCLI> CREATE CELLDISK CD_03_cell04 lun=0_3

CellCLI> CREATE CELLDISK CD_05_cell09 physicalDisk='2I:1:2'