7.7.4.8 CREATE PMEMCACHE

用途

CREATE PMEMCACHEコマンドは、I/Oリクエストのための永続メモリー(PMEM)キャッシュを作成します。

ノート:

CREATE PMEMCACHEコマンドは、Exadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

構文

CREATE PMEMCACHE { ALL [ size = cache_size ] | 
          CELLDISK='cdisk1[,cdisk2]...' [ , size=cache_size ] }

使用上のノート

  • ALL引数を指定すると、すべてのPMEMセル・ディスクにPMEMキャッシュが作成されます。ALL引数を指定しない場合は、CELLDISK引数を使用して特定のPMEMセル・ディスクを指定する必要があります。PMEMキャッシュは、PMEMセル・ディスク間で可能なかぎり均等に分散されます。

  • PMEMキャッシュ領域は、割当て単位と呼ばれる16MBのチャンクで、最小1つの割当て単位に割り当てられます。したがって、size引数が指定されている場合、PMEMキャッシュに割り当てられる実際の領域は、少なくとも16MBか、指定されたサイズ以下で最大の16MBの倍数になります。たとえば、size=500Mを指定すると、31個の割当て単位を使用して496MBが割り当てられます。

  • size属性を指定する前に、次のコマンドを使用してPMEMセル・ディスクの使用可能な空き領域を確認します。

    LIST CELLDISK ATTRIBUTES freespace WHERE disktype=PMEM
  • size属性が指定されていない場合、PMEMキャッシュは使用可能なすべての領域(割当て単位)を消費します。

  • PMEMキャッシュで使用されるセル・ディスクは、エクスポートできません。

  • Oracle Exadata System Softwareリリースが23.1.0のExadata X8MおよびX9Mシステムでは、CREATE PMEMCACHEのかわりにCREATE XRMEMCACHEを同じ意味で使用できます。

例7-88 PMEMキャッシュの作成

次のコマンドは、特定のPMEMセル・ディスクに64 GBのPMEMキャッシュを作成する方法を示しています。

CREATE PMEMCACHE celldisk='PM_01_mycell,PM_02_mycell', size = 64G

次のコマンドは、すべてのPMEMセル・ディスクを使用して64 GBのPMEMキャッシュを作成する方法を示しています。

CREATE PMEMCACHE ALL size = 64G