7.7.6.6 DROP GRIDDISK

用途

DROP GRIDDISKコマンドは、指定した名前のグリッド・ディスクを削除するか、ALLオプションを指定してすべてのグリッド・ディスクを削除します。

注意:

グリッド・ディスクを削除する前に、そのディスクがどのOracle ASMディスク・グループまたはExascaleストレージ・プールにも含まれていないことを確認します。

構文

DROP GRIDDISK 
   { ALL [[ CAPACITYOPTIMIZED | PERFORMANCEOPTIMIZED ] FLASHDISK | HARDDISK ] PREFIX={[']gdisk_name_prefix[']|'gdisk_name_prefix1[,gdisk_name_prefix2]...'} 
   | gdisk_name1[,gdisk_name2]... }
   [ERASE=value [NOWAIT]] [FORCE]

使用上のノート

  • 1つ以上のグリッド・ディスク名(gdisk_name1gdisk_name1など)が指定されている場合、各名前は、削除する個々のグリッド・ディスクを識別します。

  • Oracle Exadata System Softwareリリース24.1.0以降では、オプションで、FLASHDISKの前にCAPACITYOPTIMIZEDまたはPERFORMANCEOPTIMIZEDを指定して、指定したフラッシュ・メディア・タイプに関連付けられたセル・ディスク上のグリッド・ディスクを削除できます。

    フラッシュ・メディア・タイプを完全には指定しない場合、ALL FLASHDISKは、容量最適化フラッシュ・デバイスを含むExtreme Flash (EF)ストレージ・サーバーではALL CAPACITYOPTIMIZED FLASHDISKと同等です。他のすべてのストレージ・サーバーでは、ALL FLASHDISKALL PERFORMANCEOPTIMIZED FLASHDISKと同等です。

  • ALLオプションをメディア・タイプ修飾子(FLASHDISKまたはHARDDISK)とともに指定すると、指定したメディア・タイプに関連付けられたセル・ディスク上のグリッド・ディスクのみが削除されます。

    Oracle Exadata System Softwareリリース24.1.0以降では、メディア・タイプ修飾子(FLASHDISKまたはHARDDISK)なしでALLオプションを指定すると、ストレージ・サーバー上のプライマリ・ストレージ・メディアに関連付けられたセル・ディスク上のグリッド・ディスクが削除されます。具体的には、次のとおりです:

    • 容量最適化フラッシュ・デバイスを含むExtreme Flash (EF)ストレージ・サーバーでは、メディア・タイプ修飾子のないALLALL CAPACITYOPTIMIZED FLASHDISKと同等です。

    • パフォーマンス最適化フラッシュ・デバイスを含むExtreme Flash (EF)ストレージ・サーバーでは、メディア・タイプ修飾子のないALLALL PERFORMANCEOPTIMIZED FLASHDISKと同等です。

    • ハード・ディスク・ドライブ(HDD)を含むすべてのストレージ・サーバーでは、メディア・タイプ修飾子のないALLALL HARDDISKと同等です。

    Oracle Exadata System Softwareリリース24.1.0より前のリリースでは、ALLオプションをメディア・タイプ修飾子なしで指定すると、メディア・タイプに関係なく、一致するすべてのグリッド・ディスクが削除されます。

  • ALLが使用されている場合は、PREFIXオプションを指定する必要があります。

    PREFIXオプションには、削除されるグリッド・ディスクの識別に使用される1つ以上のカンマ区切りの接頭辞文字列を指定します。

  • DROP GRIDDISKの発行時にグリッド・ディスクが使用されている場合は、エラーがレポートされます。INACTIVEオプションを指定してALTER GRIDDISKを使用すると、グリッド・ディスクを削除する前にグリッド・ディスクを非アクティブにできます。このアクションにより、グリッド・ディスクは使用されなくなります。

  • FORCEオプションを使用すると、使用中のグリッド・ディスクを強制的に削除できます。

  • フラッシュベースのグリッド・ディスクを削除しても、領域はFLASHCACHEに自動的には割り当てられません。CREATE FLASHCACHEコマンドを使用して、削除された領域をFLASHCACHEに再利用できます。

  • ERASEオプションでは、ディスクの内容を上書きして消去します。値を次に示します。

    • 1pass: 1つのパスで、内容が0(ゼロ)で上書きされます。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。

    • 3pass: 3つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはNSAの勧告に準拠します。この値はフラッシュ・ドライブには使用できません。

    • 7pass: 7つのパスで、ディスクが設定済のデータ・パターンで上書きされます。このオプションはDODの勧告に準拠します。

  • DROP GRIDDISK ERASEはPMEMグリッド・ディスクには使用できません。

  • 1passまたは3passオプションですべてのグリッド・ディスクを削除する場合は、最初に7passオプションを使用してフラッシュ・ディスクを削除してから、グリッド・ディスクを削除する必要があります。次は、コマンドの例です。

    CellCLI> DROP GRIDDISK ALL FLASHDISK PREFIX=data, ERASE=7pass 
    CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data, ERASE=1pass 
    
  • NOWAITオプションとERASEオプションを組み合せて使用し、コマンドを非同期で実行します。

例7-130 グリッド・ディスクの削除例

CellCLI> ALTER GRIDDISK data01_CD_03_cell01 INACTIVE

CellCLI> DROP GRIDDISK data01_CD_03_cell01

CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=data01

CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 FORCE

CellCLI> DROP GRIDDISK data02_CD_04_cell01 ERASE=1pass
GridDisk data02_CD_04_cell01 successfully dropped 

CellCLI> DROP GRIDDISK ALL FLASHDISK PREFIX=DATA ERASE=7pass
CellCLI> DROP GRIDDISK ALL PREFIX=DATA ERASE=3pass