1.3.2 Exadataストレージ管理の概要

各Exadataストレージ・サーバーには、次のデータ・ストレージ・コンポーネントの階層が含まれます:

  • すべてのExadataストレージ・サーバーには複数の物理ディスクが含まれており、それらはハード・ディスク・ドライブ(HDD)またはフラッシュ・デバイスのいずれかです。

  • 各物理ディスクには、オペレーティング・システム(OS)内に論理ユニット番号(LUN)と呼ばれる論理表現があります。

    通常は、すべてのExadata Storage Serverモデルにおいて、物理ディスクとLUNとの間に1対1の関係があります。ただし、Exadata X10M Extreme Flash (EF)ストレージ・サーバーの場合のみ、30.72 TBの4つの容量最適化フラッシュ・デバイスのそれぞれが2つのLUNで構成されるため、各Exadata X10M EFストレージ・サーバーではLUNが8つになります。

  • セル・ディスクにより、LUN上の領域が、Exadata System Softwareでの使用のために予約されます。LUNにはセル・ディスクを1つのみ含めることができます。

    各セル・ディスクはExadata System Softwareによって管理され、グリッド・ディスクおよびプール・ディスクと呼ばれる複数のパーティションにさらに細分化できます。

  • Exadataシステムがストレージ管理にOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を使用するように構成されている場合、グリッド・ディスクが使用されます。

    グリッド・ディスクは、Oracle ASMディスク・グループで使用するためにOracle ASMに直接公開されるセル・ディスクから割り当てられたストレージ領域です。

    各セル・ディスクには複数のグリッド・ディスクを含めることができ、使用すると、複数のOracle ASMクラスタおよび複数のデータベースで同じ物理ディスクを共有できます。

  • Exadataシステムがストレージ管理にOracle Exadata Exascaleを使用するように構成されている場合、プール・ディスクが使用されます。

    プール・ディスクは、Exascaleストレージ・プールで使用するためにExascaleに直接公開されるセル・ディスクから割り当てられたストレージ領域です。

    1つのセル・ディスクには複数のExascaleプール・ディスクを収容できますが、Exascaleは本質的に多数のテナント間でストレージ・プール・リソースを安全に共有するように設計されているため、これは通常不要です。

次の図は、各Exadataストレージ・サーバーのデータ・ストレージ・コンポーネントの階層をまとめたものです。

図1-4 Oracle Exadataのデータ・ストレージ・コンポーネント

図1-4の説明が続きます
「図1-4 Oracle Exadataのデータ・ストレージ・コンポーネント」の説明

Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)は、Exadataストレージ・リソースの管理に使用されるオリジナルのクラスタ・ボリューム・マネージャおよびファイル・システムです。ただし、Exadata System Softwareリリース24.1以降、Oracle Exadata Exascaleにより、基礎となるExadataストレージ・サーバーからOracle DatabaseおよびGIクラスタを切り離すことで、Exadataストレージ管理が一変しました。Exascaleソフトウェア・サービスは、Exadataストレージ・サーバーのフリートにまたがるストレージのプールを管理し、すべてのデータベース・サーバー・クラスタの要求に応えます。

Exascaleの導入により、次のストレージ構成オプションから選択できます:

  • 新しいシステム・デプロイメント(または既存のシステムの再デプロイメント)の場合は、Oracle ASMのかわりにExascaleを選択できます。この場合、Exascaleサービスはシステム全体にデプロイされ、ASMインスタンスはデータベース・サーバー上に必要ありません。
  • 新規および既存のデプロイメントの場合、Exascaleを指定せずにASMを引き続き使用できます。この場合、データベース・サーバーではASMインスタンスを引き続き使用し、データベースおよびストレージ・サーバーではExascaleサービスは必要ありません。
  • 新規および既存のデプロイメントの場合、ExascaleおよびASMを使用するハイブリッド構成を選択できます。このオプションを使用すると、新規および既存の顧客は、ASMによって提供される実績のあるストレージ管理インフラストラクチャに選択したデータベースを保持しながら、Exascaleを実装できます。