6.3.6.2 PMEMログを監視する際の注意事項
一般的なパフォーマンス
REDOロギングに関連するパフォーマンスの問題として、通常、Oracle Databaseユーザーおよびフォアグラウンド・プロセスでのlog file sync
待機イベントのレイテンシが長い場合に、それに対応して、Oracle Databaseログ・ライター(LGWR)プロセスでのlog file parallel write
のレイテンシが長くなります。REDOログ書込みのパフォーマンス・クリティカルな性質のため、log file parallel write
の平均待機時間が許容される場合でも、log file parallel write
に不定期の長いレイテンシがあることで、データベース・パフォーマンスが変動することがあります。
これらのいずれかが発生している場合は、PMEM Logのパフォーマンスに問題があることを示している可能性があります。
PMEMログのバイパス
PMEM Logがバイパスされると、PMEM Logの使用時にREDO書込みレイテンシが増加する可能性があります。PMEM Logがバイパスされると、リクエストはcellsrv
に送信され、Exadata Smart Flash Logが引き続き使用されます(使用可能な場合)。ただし、バイパス・リクエストが送信された場合は、以前のPMEM Log・リクエストと競合していないことを確認する必要があります。PMEM Logのスキャンを必要とするこの競合チェックにより、バイパス書込みの処理コストが高くなり、REDOログの書込みレイテンシが予想よりも長くなる可能性があります。
バイパスされるPMEM Logの数が少なくなる原因としていくつか考えられます。通常の状況では、バイパスの数はPMEM Log・リクエストの合計数の1%未満である必要があります。PMEM Logのバイパス数が多い場合は、RoCEネットワーク・ファブリックでの輻輳など、別の問題の症状である可能性があります。
親トピック: PMEMログの監視