6.3.7.1 AWRを使用したスマートI/Oの監視

Smart Scan Summaryは、AWRレポートのPerformance Summary・セクションの一部です。この領域には、スマートI/Oに関連する主要な統計の概要が含まれます。次の例では、進行中のオンライン暗号化のために一部のアクティビティがブロックI/Oに戻った状況を強調表示します。

図6-22 AWRレポート: Performance Summary - Smart Scan Summary

この図は、AWRレポートのPerformance Summary - Smart Scan Summaryセクションの例を示しています。

AWRレポートのSmart IO Statisticsセクションには、システム全体および各ストレージ・サーバーでのスマートI/O操作の統計情報のより詳細なサマリーが表示されます。特に、スマート・スキャンを使用した最適化の対象となるI/Oの量、ストレージ索引および列キャッシュの使用による節約、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュ内のデータの量、およびデータベース・サーバーに転送せずにストレージ・サーバーによってフィルタ処理されるデータの量を追跡します。また、関連するデータベース統計と、ストレージ・サーバーが条件評価を実行できない状況(パススルーとも呼ばれる)に関する詳細情報も表示されます。

図6-23 AWRレポート: Smart IO Statistics

この画像は、AWRレポートのSmart IO Statisticsセクションの例を示しています。