6.3.5.2 XRMEMログを監視する際の注意事項
一般的なパフォーマンス
REDOロギングに関連するパフォーマンスの問題として、通常、Oracle Databaseユーザーおよびフォアグラウンド・プロセスでのlog file sync
待機イベントのレイテンシが長い場合に、それに対応して、Oracle Databaseログ・ライター(LGWR)プロセスでのlog file parallel write
のレイテンシが長くなります。REDOログ書込みのパフォーマンス・クリティカルな性質のため、log file parallel write
の平均待機時間が許容される場合でも、log file parallel write
に不定期の長いレイテンシがあることで、データベース・パフォーマンスが変動することがあります。
これらのいずれかが発生している場合は、XRMEMログのパフォーマンスに問題があることを示している可能性があります。
XRMEMログのバイパス
XRMEMログがバイパスされると、XRMEMログの使用時にREDO書込みレイテンシが増加する可能性があります。XRMEMログがバイパスされると、リクエストはcellsrv
に送信され、ExadataスマートFlash Logが引き続き使用されます(使用可能な場合)。ただし、バイパス・リクエストが送信された場合は、以前のXRMEMログ・リクエストと競合していないことを確認する必要があります。XRMEMログのスキャンを必要とするこの競合チェックにより、バイパス書込みの処理コストが高くなり、REDOログの書込みレイテンシが予想よりも長くなる可能性があります。
バイパスされるXRMEMログの数が少なくなる原因としていくつか考えられます。通常の状況では、バイパスの数はXRMEMログ・リクエストの合計数の1%未満である必要があります。XRMEMログのバイパス数が多い場合は、RoCEネットワーク・ファブリックでの輻輳など、別の問題の症状である可能性があります。
親トピック: XRMEMログの監視