6.3.5 XRMEMログの監視

ノート:

Oracle Exadata System Softwareリリース23.1.0では、Exadata RDMAメモリー(XRMEM)が導入されています。XRMEMは、リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用したストレージ・サーバー・メモリーへの直接アクセスを提供するExadataソフトウェア・テクノロジの集合を表し、レスポンス時間の短縮と読取りレイテンシの削減を実現します。このリリースでは、以前はPMEMログと呼ばれていた永続メモリー・コミット・アクセラレータがXRMEMログと呼ばれるようになりました。

REDOログの書込みは重要なデータベース操作であり、負荷の急増や停止を防ぐために適切なタイミングで完了する必要があります。ExadataスマートFlash Logは、REDO書込みレイテンシの外れ値を抑制するように設計されています。XRMEMログは、永続メモリー(PMEM)およびリモート・ダイレクト・メモリー・アクセス(RDMA)を使用することにより、REDOログの書込みレイテンシをさらに短縮するのに役立ちます。XRMEMログは、選択したExadata X8MおよびX9Mストレージ・サーバー・モデルでのみ使用できます。

XRMEMログを使用すると、データベース・クライアントはRDMAを使用してストレージ・サーバー上のPMEMにI/Oバッファを直接送信するため、転送レイテンシが短縮されます。その後、セル・サーバー(cellsrv)はREDOをExadataスマートFlash Log(有効な場合)およびディスクに書き込みます。

REDOログの書込みレイテンシが短縮されるとOLTPのパフォーマンスが向上し、トランザクションのスループットが向上します。XRMEMログがバイパスされる場合でも、ExadataスマートFlash Logを使用できます。