7.5 オブジェクト名の引用符付けについて

オブジェクト名に解析エラーの原因となる文字が含まれている場合は、オブジェクト名を引用符で囲みます。

オブジェクト名には、次の書式のコマンドで数値または文字列を指定できます。

<verb> <object_type> <object_name>

たとえば、次のコマンドを考えます:

CellCLI> list pluggabledatabase  CDB$ROOT
                                     ^
CELL-01504: Invalid command syntax.

LISTは動詞、PLUGGABLEDATABASEはオブジェクト・タイプ、CDB$ROOTはオブジェクト名です。前述の例では、パーサーがオブジェクト名の$文字を検出すると、エラーをスローします。

オブジェクト名に無効な文字が含まれている場合は、パーサーによりオブジェクト名が文字列として処理されるように、一重または二重引用符でオブジェクト名を囲む必要があります。

このエラーを避けるには、一重または二重引用符のいずれかでオブジェクト名を囲みます。

CellCLI> LIST PLUGGABLEDATABASE 'CDB$ROOT' 
         CDB$ROOT