このリリースでの変更点
ここでは、『Oracle Autonomous Health Framework Fleet Insightsユーザーズ・ガイド25.1.0.0』での変更点を示します。
- 単一インスタンスのサポート
AHFフリート・インサイトでは、単一インスタンス・システムがサポートされるようになりました。 - 「Events」のドリルダウン表内の「Event Time」
「Events」のドリルダウン表に正確なタイムスタンプが導入されたことで、イベント分析および診断が改善されました。 - 構成可能なセッション・タイムアウト
AHFフリート・インサイトでは、構成可能なセッション・タイムアウトが提供されるようになり、セキュリティ強化とユーザー・エクスペリエンス向上とのバランスをとれるようになりました。 - 優先順位が付けられた収集パージ
AHFフリート・インサイトでは、保持する収集にインテリジェントに優先順位を付ける、改良されたデータ・パージ・ポリシーが追加されて、より有用なデータをより長く利用できるようになりました。 - カスタム・インストール一時ディレクトリのサポート
AHFフリート・インサイト・インストーラでは、AHFFI_TMP_DIR
環境変数がサポートされるようになり、インストール中に一時ファイルを格納するためのカスタム・ディレクトリをユーザーが指定できるようになりました。
単一インスタンスのサポート
AHFフリート・インサイトでは、単一インスタンス・システムがサポートされるようになりました。
多くの組織では、クラスタ・データベースと単一インスタンス・データベースを混在させて使用しています。以前は、AHFフリート・インサイトではクラスタ環境のみがサポートされていました。
このリリースでは、AHFフリート・インサイトの機能が拡張されて、単一インスタンス・システムの登録と管理が含まれるようになりました。
ahf configuration set --type fleet-insights --user-name <registration_user> --url <ahffi_app_url>
親トピック: このリリースでの変更点
「Events」のドリルダウン表内の「Event Time」
「Events」のドリルダウン表に正確なタイムスタンプが導入されたことで、イベント分析および診断が改善されました。
問題の診断や、システム・アクティビティ・タイムラインの再構築には、イベントが発生したタイミングを正確に把握することが不可欠です。「Events」のドリルダウン表に新しい「Event Time」列が追加されて、各イベントの詳細なタイミング情報が示されるようになりました。この機能拡張により、システム動作の可視性が大幅に向上し、より正確な診断、監査およびイベント相関が可能になりました。
この機能により、ユーザーは、さらに簡単にパターンを識別し、一連のクリティカル・イベントを把握し、システムの運用履歴をより詳しく知ることができます。
- 「Home」ページから、フィルタを使用して目的の時間範囲を設定します。
- 「Events」パネルをクリックして「Events」ページを開きます。
- 「Events」ページで、チャートまたは表のエントリをクリックして特定のイベント・タイプにドリルダウンします。
- ページ下部にある、「Events」のドリルダウン表に、新しい「Event Time」列が含まれるようになりました。
親トピック: このリリースでの変更点
構成可能なセッション・タイムアウト
AHFフリート・インサイトでは、構成可能なセッション・タイムアウトが提供されるようになり、セキュリティ強化とユーザー・エクスペリエンス向上とのバランスをとれるようになりました。
以前は、セッションのタイムアウトは30分に固定されていました。その結果、ユーザーがログアウトし再認証が必要になることがよくありました。この更新によって、管理者が組織のセキュリティ・ポリシーと運用要件に基づいてセッション・タイムアウト期間をカスタマイズできるようになりました(最大24時間(1440分))。
この柔軟性により、長時間タスクのために中断なくアクセスできるようになりますが、引き続き組織はセキュリティ・コンプライアンスのためにセッションの有効期限を強制適用できます。
セッション・タイムアウトの設定方法
- コマンドライン:
ahffi updateproperty -k TIMEOUT -v <minutes>
- Webインタフェース:
- フリート・インサイトWebアプリケーションの右上隅にあるログイン名をクリックします。
- 「Admin」を選択します。
- 「Configurations」に移動し、目的のタイムアウト値を設定します。
親トピック: このリリースでの変更点
優先順位が付けられた収集パージ
AHFフリート・インサイトでは、保持する収集にインテリジェントに優先順位を付ける、改良されたデータ・パージ・ポリシーが追加されて、より有用なデータをより長く利用できるようになりました。
- 古い収集
- ユーザー・インタフェースでアクティブに使用されていない収集
つまり、より最近の関連性の高いデータがより長く保持され、それにより、ユーザーが、最も重要な情報にアクセスしやすくなります(特に、トラブルシューティングや履歴分析の間)。
構成は不要です。この拡張機能は、自動的に適用されるため、ユーザーによる操作を必要としません。
親トピック: このリリースでの変更点
カスタム・インストール一時ディレクトリのサポート
AHFフリート・インサイト・インストーラでは、AHFFI_TMP_DIR
環境変数がサポートされるようになり、インストール中に一時ファイルを格納するためのカスタム・ディレクトリをユーザーが指定できるようになりました。
デフォルトでは、インストーラによって一時ファイルは/tmp
ディレクトリに書き込まれます。しかしながら、常にこの場所が適しているとはかぎりません(具体的には、ディスク領域が限られている環境や、アクセス権が制限されている環境の場合)。
この状況に対処するために、ユーザーが、インストーラの実行前にAHFFI_TMP_DIR
環境変数を設定することで、一時ファイル・ストレージを代替の場所にリダイレクトできるようになりました。
インストーラを実行する前に、AHFFI_TMP_DIR=<TEMP_DIR_PATH>
をエクスポートすることでカスタム一時ディレクトリを指定します。
親トピック: このリリースでの変更点