4 LinuxまたはUNIXでのOracle Secure Backupのインストール
この章では、LinuxまたはUNIXの稼働するホストにOracle Secure Backupをインストールする方法について説明します。
この章には次の項が含まれます:
LinuxまたはUNIXでのインストールの前提条件
LinuxホストでOracle Secure Backupのインストールを開始する前に、次の前提条件を確認します。
- 
                        
                        
「Oracle Secure Backupのインストールの準備」に記載された計画タスクを完了します。
 - 
                        
                        
メディア・サーバー・システムのテープ・ドライブおよびライブラリに必要な接続ポイントが事前に構成されている必要があります。
 Oracle Secure Backupのテープ・ライブラリおよびドライブを管理ドメインに追加する前に、任意のSCSIターゲットをスキャンおよびオープンするシステム・ソフトウェア(テープ・ライブラリ・モニタリング・ソフトウェアなど)を無効化または停止します。
- 
                        
                        
各ホストでインストールを実行するための
root権限があります。 - 
                        
ホストにパッケージ
sg3_utilsおよびsg3_utils-libsがインストールされていることを確認します。sg_mapコマンドを実行するには、ホストにこれらのパッケージが必要です。ノート:
Oracle Linux 8のホストにOracle Secure Backupをインストールするには、ホストにパッケージ
cshおよびlibnslがインストールされていることを確認します。詳細は、システム管理者またはLinuxオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
 - 
                        
                        
管理サーバーまたはメディア・サーバー・ロールをインストールするには、「管理サーバーおよびメディア・サーバー用のセキュアなホストの選択」の説明に従って、ホストの物理およびネットワーク要件を確認します。
 - 
                        
                        
                        
Oracle Secure Backupでは、ホストにインストールするためにNDMPポート10000が必要です。他のアプリケーションがこのポートを使用しているなど、ホストでこのポートを使用できない場合、インストールを正常に完了できません。したがって、Oracle Secure Backupには、インストール用のNDMPポートを手動で指定するオプションが用意されています。
詳細は、表4-2を参照してください。
 
Oracle Secure Backupソフトウェア・ディストリビューションを取得し、すべてのホストがアクセスできるセキュア・ディレクトリに格納します。
セキュアな場所チェック
setup --securepathノート:
このオプションは、インストール場所が完全に保護されていることを確認した後にのみ使用します。
表4-1 安全なディレクトリの所有者およびグループ権限
| プラットフォーム | 必要な所有者およびグループ | 
|---|---|
| Linux | root:root | 
                           
| Solaris SPARC | root:rootまたはroot:sys | 
                           
| Solarix X86 | root:rootまたはroot:sys | 
                           
| IBM AIX | root:systemまたはbin:bin | 
                           
| HPUX | root:rootまたはbin:bin | 
                           
ノート:
Oracle Secure Backupソフトウェア・パッケージは、ネットワーク・アクセスが可能な共有またはローカル一時ディレクトリに格納することをお薦めします。
たとえば、ソフトウェア・パッケージをNFS共有パス/net/myfiler/export/vol0/home/osb_media_dir/OSB-OS-packageに格納する場合、この場所にアクセスできるネットワーク内のすべてのホストにインストール・ユーティリティ設定を実行できます。これにより、ソフトウェア・パッケージの複製コピーが防止されるだけでなく、ネットワーク上の領域も節約できます。
                     
LinuxまたはUNIXでのインストールのオプション
LinuxまたはUNIXにOracle Secure Backupをインストールする場合は、次のパラメータを使用できます。
表4-2 LinuxまたはUNIXのインストール・パラメータ
| パラメータ | 説明 | 無人インストールに必要 | 
|---|---|---|
--addinghostid hostname | 
                              追加するホストのIDを指定します。 | はい(--noaddinghostidが指定されていない場合)
                               | 
                           
--install_role Client | 
                              詳細設定のユーザー・プロンプトを無効にし、クライアント・ホスト・ロールを自動的に選択します。 | はい | 
--noaddinghostid | 
                              管理ドメインにクライアントを追加する際の管理ホスト識別チェックを無効にします。 | はい(--addinghostid hostnameが指定されていない場合)
                               | 
                           
--securepath | 
                              インストール場所のセキュア・ディレクトリ・チェックを無効にします。このオプションは、インストール場所が完全に保護されていることを確認した後にのみ使用します。 | いいえ | 
-t path-to-alternate-temp-directory | 
                              デフォルトの一時ディレクトリ(/usr/tmp)が使用できないか、領域が不足している場合の、インストールの代替の一時ディレクトリを指定します。
                               | 
                              いいえ | 
--ndmp_port | 
                              Oracle Secure BackupがNDMP通信に使用するポートを指定します。 | はい(デフォルト・ポート10000が使用できない場合) | 
--disable_web_tool | 
                              Webサーバーを無効にしてOracle Secure Backup管理サーバーをインストールします。 | いいえ | 
LinuxまたはUNIXでの対話型インストール
LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムにOracle Secure Backupを対話形式でインストールするには、次のステップに従います。
- 
                           
ホストに
rootとしてログインします。 - 
                           
ターミナル・ウィンドウを開き、ソフトウェア・パッケージが格納されているOracle Secure Backupホーム・ディレクトリ
$OSB_HOMEに移動します。Oracleでは、ホーム・ディレクトリとして標準のインストール場所
/usr/local/oracle/backupを使用することをお薦めします。ただし、インストールに別のディレクトリを指定することもできます。設定ユーティリティから、標準以外の場所を確認するように求められます。Oracle Secure Backupソフトウェア・パッケージが
/net/myfiler/export/vol0/home/osb_media_dir/OSB-OS-packageなどの別のディレクトリに格納されていて、$OSB_HOMEの場所にインストールする場合は、これを実行できます。$OSB_HOMEディレクトリが存在しない場合は作成し、$OSB_HOMEディレクトリに移動し、Oracle Secure Backupのバージョンのセットアップ・ユーティリティのフルパスを入力します。# mkdir -p /usr/local/oracle/backup # cd /usr/local/oracle/backup # /net/myfiler/export/vol0/home/osb_media_dir/OSB-OS-package/setup設定ユーティリティは、インストールにデフォルト一時ディレクトリとして
/usr/tmpを使用します。このディレクトリが使用できないか、領域が不足している場合は、-tオプションを使用して一時ディレクトリの代替の場所を指定できます。# /net/myfiler/export/vol0/home/osb_media_dir/OSB-OS-package/setup -t path-to-alternate-temp-directoryデフォルト・ポート10000が使用できない場合に、別のNDMPポートにOracle Secure Backupをインストールするには、オプション
--ndmp_portを指定して設定ユーティリティを実行します。# /net/myfiler/export/vol0/home/osb_media_dir/OSB-OS-package/setup --ndmp_port 12345Webサーバーを無効にしてOracle Secure Backup管理サーバーをインストールするには、オプション
--disable_web_toolを指定して設定ユーティリティを実行します。# /net/myfiler/export/vol0/home/osb_media_dir/OSB-OS-package/setup --disable_web_tool - 
                           
設定ユーティリティを実行して、インストール・プロセスを開始します。
ウィンドウには、Oracle Secure Backupのバージョン、プラットフォームの詳細、パッケージの進捗情報など、インストールに関する詳細が表示されます。
ノート:
設定ユーティリティが中断された場合、一時ディレクトリにいくつかのファイル(
OBnnnnまたはOBnnnn.Z)が生成される可能性があります。これらの一時ファイルは安全に削除できます。 - 
                           次のオプションからホスト・ロールを指定します:
- 
                                    
                                    
A: 管理サーバーおよびクライアントをインストールします。詳細は、「LinuxまたはUNIXでの管理サーバーのインストール」を参照してください
 - 
                                    
                                    
B: クライアント・ロールのみをインストールします。詳細は、「LinuxまたはUNIXでのクライアント・ロールのインストール」を参照してください。
 
ノート:
- 
                                    
メディア・サーバーに必要なソフトウェアがインストールされていても、Oracle Secure Backupのインストール後に
adminユーザーがchhostコマンドを使用してそのロールを付与するまで、ホストはメディア・サーバーのロールを持ちません。 - 
                                    
最初のインストール後に、管理サーバーまたはクライアントにメディア・サーバー・ロールを追加するには、
--addroleオプションを指定してchdevコマンドを使用する必要があります。 
 - 
                                    
                                    
 
設定ユーティリティによってインストールが完了し、次の確認メッセージが表示されます: Oracle Secure Backupがインストールされました。
インストールにより、ログ・ファイルosb_install.logが生成され、デフォルトの一時ディレクトリ/usr/tmpまたはユーザー指定の一時ディレクトリに格納されます。
                     
同様に、Oracle Secure Backupをサイレント・モードでLinuxまたはUNIXホストにインストールできます。詳細は、「LinuxまたはUNIXでの非対話型または無人インストール」を参照してください。
LinuxまたはUNIXでの管理サーバーのインストール
LinuxまたはUNIXホストでOracle Secure Backup設定ユーティリティを実行中に、管理サーバーをインストールできます。
ここで、LinuxまたはUNIXホストへのOracle Secure Backupのインストールを続行します。
Oracle Secure Backup管理サーバーをインストールすると、Webサーバーもインストールされます。ただし、管理サーバーOracle Secure Backupのインストール時に、次のコマンドを使用してWebサーバーを無効にするオプションが用意されています:
setup --disable_web_tool
                        LinuxまたはUNIXでのクライアント・ロールのインストール
LinuxまたはUNIXホストでOracle Secure Backup設定ユーティリティを実行中に、クライアント・ロールをインストールできます。
ここで、LinuxまたはUNIXホストへのOracle Secure Backupのインストールを続行します。
Linux/UNIXの詳細設定の指定
Oracle Secure Backupでは、インストール・プロセス中に必要なほとんどの構成パラメータにデフォルト値が使用されます。これには、アイデンティティ証明書キーのサイズ、最小のユーザー・パスワード長などが含まれます。ほとんどの場合は、デフォルト値で十分です。インストール時に詳細設定を構成して、新しいパラメータ値を指定できます。
詳細設定を構成する場合、setupスクリプトで、構成可能なパラメータを含む番号付きリストが表示されます。特定のパラメータを変更するには、そのパラメータに隣接する番号を入力し、必要な値を入力します。たとえば、最小のユーザー・パスワード長を変更するには、2を入力します。オプション名の横に、デフォルトの設定が大カッコ内に表示されます。使用する新しい最小のパスワード長を入力します。
                        
一度に変更できる拡張パラメータは1つのみです。複数の変更を行う場合は、それらを個別に入力する必要があります。
関連項目:
変更できるインストール・パラメータの詳細は、「インストール時の構成パラメータのカスタマイズの概要」を参照してください
LinuxまたはUNIXでの非対話型または無人インストール
Oracle Secure Backupは、LinuxまたはUNIXホストでのクライアント・ロールの非対話型または無人インストールをサポートします。
Oracle Secure Backupがインストールされました。プラットフォーム固有のメディア・サーバー・デバイスの構成
この項では、Oracle Secure Backupのテープ・ドライブおよびライブラリを構成してそれらと通信する方法を説明します。10.4.0.3以前のバージョンでは、Oracle Secure Backupユーティリティdiscoverdevは、NDMPファイラでのみ動作しました。Oracle Secure Backup 12.1では、discoverdevユーティリティがすべてのメディア・サーバー・プラットフォームで動作します(HP-UXを除く)。Oracle Secure Backup 12.1以降では、discoverdevは高速であり、mkdevに変数が手動で入力された際に起こり得るユーザー・エラーがないため、デバイスの構成に適した方法です。   
                     
ノート:
以前は、Oracle Secure Backupでは、システムの接続ポイントを生成するためにすべてのプラットフォームでmakedevが使用されていました。現在の方式は、可能なかぎりネイティブSGENデバイス・ドライバを使用することです(SolarisおよびLinux)が、HP-UXでは引き続きmakedevを使用してシステム接続ポイントを手動で作成する必要があります。AIXでのmakedevの実行手順は、それを手動で実行する理由がある状況のためにこのドキュメントに記載されていますが、discoverdevを使用することをお薦めします。
                        
discoverdevが正しく機能するには、これを実行する前にデバイスの接続ポイントが存在する必要があります。表4-3に、各プラットフォームのデバイス接続ポイントのアクセス要件を示します。
                     
表4-3 プラットフォーム固有の接続ポイントのアクセス要件
| プラットフォーム | 要件 | 
|---|---|
| 
                                     Linux  | 
                                 
                                     
  | 
                              
| 
                                     Solaris  | 
                                 
                                     
  | 
                              
| 
                                     AIX  | 
                                 
                                     (オプション)  | 
                              
| 
                                     HP-UX  | 
                                 
                                     現在このプラットフォームでは  | 
                              
ノート:
Oracle Secure Backupのmakedevコマンドをobtool mkdevと混同しないでください。makedevは、Oracle Secure Backupのカスタム・システム接続ポイントを作成するために、HP-UXで使用する必要があり、AIXで使用できます。ネイティブSCSI汎用オペレーティング・システム・ベースの接続ポイントを使用するSolarisまたはLinuxでは、makedevを使用しません。obtool discoverdevは、既存の接続ポイントを検出し利用するobtool mkdevコマンドを自動化しますが、discoverdev自体はシステム接続ポイントを作成しません。obtool mkdevは、接続ポイントを利用してOracle Secure Backupで使用するデバイスを構成する手動のデバイス構成コマンドです。 
                        
この項の内容は次のとおりです。
Linuxメディア・サーバーのデバイスの構成
LinuxホストをOracle Secure Backupメディア・サーバーとして構成するには、そのホストにSCSI汎用ドライバがインストールされている必要があります。ドライバにより、Oracle Secure Backupのテープおよびライブラリ・デバイスとの対話が可能になります。ホストが自動的に再起動後にドライバをリロードするように構成する必要があります。永続バインディングを構成することもお薦めします。永続バインディングを使用して、ホスト・バス・アダプタが、各デバイスのSCSIターゲットおよびLUNと、それらのWWNをペアにすることで、再起動時に接続ポイントがデバイス間でシャッフルされるのを防止します。永続バインディングを使用しない場合は、接続ポイントが更新されて新しい値が反映されるまで、Oracle Secure Backupがデバイスにアクセスができない可能性があります。Linuxメディア・サーバー・システムでの永続バインディングの構成方法の詳細は、システム管理者に問い合せるか、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
目的のテープ・デバイスに対応する/dev/sgを識別するには、次のLinuxコマンドを実行してsg_mapの結果を得ます。
                        
# sg_map -i -x
/dev/sg0 5 0 0 0 8 STK SL3000 4.00
/dev/sg1 5 0 0 1 8 STK SL3000 4.00
/dev/sg2 5 0 1 0 8 STK SL500 1466
/dev/sg3 5 0 3 0 1 /dev/nst2 HP Ultrium 5-SCSI I11V
/dev/sg4 5 0 4 0 1 /dev/nst3 STK T10000C 1.57
/dev/sg5 5 0 5 0 1 /dev/nst4 HP Ultrium 5-SCSI I3AS
/dev/sg6 5 0 6 0 1 /dev/nst5 HP Ultrium 5-SCSI I3AS
/dev/sg7 5 0 7 0 1 /dev/nst6 STK T10000C 1.57
これらの接続ポイントがシステム上に存在すると、Oracle Secure Backupのdiscoverdevが、デバイスを作成する際にこれらを使用できます。 
                        
 discoverdevによるデバイスの作成の例を次に示します。
                        
ob> lsh
storabck06       admin,mediaserver,client          (via OB)   in service
 
ob> discoverdev -ic -h storabck06
   Device-Type   Device-Model            Serial-Number        Attachpoint
   Library       STK     SL3000           464970G+1333SY1401   storabck06:/dev/sg0
create device object storabck06_lib_1? (a, n, q, y, ?) [y]:
   Tape          HP      Ultrium 5-SCSI  HU1328WGF6           storabck06:/dev/sg3
create device object storabck06_tape_1? (a, n, q, y, ?) [y]:
   Tape          STK     T10000C HU1327WEYJ           storabck06:/dev/sg4
create device object storabck06_tape_2? (a, n, q, y, ?) [y]:
Checking each library to associate discovered drive(s) with DTE...
    Assigning DTE 1 in library storabck06_lib_1 for drive storabck06_tape_1 with serial number: HU1328WGF6
    Assigning DTE 2 in library storabck06_lib_1 for drive storabck06_tape_2 with serial number: HU1327WEYJ
ob>
 
ob> lsd -l
storabck06_lib_1:
    Device type:            library
    Model:                  STK     SL3000
    Serial number:          464970G+1333SY1401
    In service:             yes
    Debug mode:             no
    Barcode reader:         default (hardware-selected)
    Barcodes required:      no
    Auto clean:             no
    Clean interval:         (not set)
    Clean using emptiest:   no
    Ejection type:          ??
    Min writable volumes:   0
    UUID:                   9a9c2982-1b34-1032-9c3e-aad50196aa4f
    Attachment 1:
        Host:               storabck06
        Raw device:         /dev/sg0
 
storabck06_tape_1:
    Device type:            tape
    Model:                  HP      Ultrium 5-SCSI
    Serial number:          HU1328WGF6
    In service:             yes
    Automount:              yes
    Position interval:      [undetermined]
    Debug mode:             no
    Blocking factor:        (default)
    Max blocking factor:    (default)
    UUID:                   9aa59b5c-1b34-1032-9c3e-aad50196aa4f
    Attachment 1:
        Host:               storabck06
        Raw device:         /dev/sg3
 
storabck06_tape_2:
    Device type:            tape
    Model:                  STK     T10000C 
    Serial number:          HU1327WEYJ
    In service:             yes
    Automount:              yes
    Position interval:      [undetermined]
    Debug mode:             no
    Blocking factor:        (default)
    Max blocking factor:    (default)
    UUID:                   9aa59f4e-1b34-1032-9c3e-aad50196aa4f
    Attachment 1:
        Host:               storabck06
        Raw device:         /dev/sg4 Linuxでのmkdevによる手動でのデバイスの作成
                     
                     Oracle Secure Backup 12.1以降では、Linuxでデバイスを構成するのに適した方法はobtool discoverdevですが、場合によっては、obtool mkdevを使用してデバイスを手動で作成することも必要になります。この項では、Linuxでのmkdevの実行方法を説明します。
                        
Oracle Secure Backupのdiscoverdevは、sg_map -i -xの結果を接続ポイントとして使用します。リンク名自体は、mkdevでOracle Secure Backupデバイスの接続ポイントとして使用できます。 
                        
# sg_map -i -x /dev/sg0 5 0 0 0 8 STK SL3000 4.00 /dev/sg1 5 0 0 1 8 STK SL3000 4.00 /dev/sg2 5 0 1 0 8 STK SL500 1466 /dev/sg3 5 0 3 0 1 /dev/nst2 HP Ultrium 5-SCSI I11V /dev/sg4 5 0 4 0 1 /dev/nst3 STK T10000C 1.57 /dev/sg5 5 0 5 0 1 /dev/nst4 HP Ultrium 5-SCSI I3AS /dev/sg6 5 0 6 0 1 /dev/nst5 HP Ultrium 5-SCSI I3AS /dev/sg7 5 0 7 0 1 /dev/nst6 STK T10000C 1.57
次に、これを行う方法を示します。
 /dev/sg0 は、obtool mkdevのライブラリ・アタッチメントに変換されます:
                        
# obtool mkdev --type lib --attach <hostname>:/dev/sg0 lib
/dev/scsi/sg3は、obtool mkdevのドライブ・アタッチメントに変換されます:
                        
# obtool mkdev --type tape --attach <hostname>:/dev/sg3 -l lib -d 1 drv
接続ポイントを指すリンクを/devに作成することもできます。たとえば、Oracle Secure Backupでアタッチメントとして使用する/dev/obl<n>または/dev/obt<n>リンクを作成する場合は、次のようにします。
                        
ライブラリの場合は、# ln -s /dev/sg0 /dev/obl0 (lはライブラリを表す)
ドライブの場合は、# ln -s /dev/sg3 /dev/obt0 (tはテープ・ドライブを表す)
これを行う場合は、Oracle Secure Backupが使用するデバイスごとに、/dev/obl<n>または/dev/obt<n>の一意のエントリが必要です(nは0で始まり、1ずつ増加する)。
                        
前に示した同じデバイスの構成は、次のようになります。
# obtool mkdev --type lib --attach <hostname>:/dev/obl0 lib
# obtool mkdev --type tape --attach <hostname>:/dev/obt0 -l lib -d 1 drv
Solarisメディア・サーバーのデバイスの構成
ホストによるSCSIおよびファイバ・チャネル接続デバイスへのアクセスを可能にし、ホストをOracle Secure Backupメディア・サーバーとして構成するには、チェンジャ(ライブラリ)およびシーケンシャル(テープ)デバイスのSolaris sgenドライバを有効にする必要があります。
sgenドライバを有効にするには
/kernel/drv/にsgen.confファイルがある場合は、次を発行して/kernel/drv/sgen.confを/etc/driver/drv/sgen.confにコピーします:cp /kernel/drv/sgen.conf /etc/driver/drv/sgen.conf- 
                              
シーケンシャル(01)およびチェンジャ(01)デバイスを有効にするには、
/kernel/drv/sgen.confファイルに次の行を追加します。device-type-config-list="sequential","changer";ノート:
すでに、他のデバイス用の
device-type-config-listが定義されている場合は、sgen.confファイルの既存のリストにsequentialとchangerを追加します。 /etc/minor_permにsgenファイルのエントリが存在することを確認します。たとえば、次のようになります。sgen * 0600 root sys/etc/name_to_majorにsgenファイルのエントリが存在することを確認します。たとえば、次のようになります。sgen 151- 
                              
次のコマンドを使用して、古いsgenドライバをすべて削除します。
rm -r /dev/scsi/changerrm -r /dev/scsi/sequential - 
                              
/kernel/drv/sgen.confファイルで、各デバイスのターゲットとLUNパラメータの行を追加します。これらの詳細は、
prtconf -Dvコマンドとdmsegコマンドの出力で確認できます。次に例を示します。name="sgen" class="scsi" target=0 lun=0; name="sgen" class="scsi" target=1 lun=0; name="sgen" class="scsi" target=2 lun=0; name="sgen" class="scsi" target=3 lun=0; ..... name="sgen" class="scsi" target=13 lun=0; name="sgen" class="scsi" target=14 lun=0; name="sgen" class="scsi" target=15 lun=0; - 
                              
次を実行して、既存のアクティブなsgenデバイス構成をすべて削除します。
rem_drv sgen rem_drv st rem_drv sas - 
                              
すべてを1行に入力した、次のコマンドを使用して、sgenドライバを構成します。
add_drv -m '* 0666 bin bin' -i '"scsiclass,01" "scsiclass,08" "scsa,01.bmpt" "scsa,08.bmpt"' sgen - 
                              
sgenアタッチメントが作成されているかどうかを確認するには、次のコマンドをrootユーザーとして実行します。
# ls -latr /dev/scsi/seq* total 10 drwxr-xr-x 5 root sys 512 Jan 29 17:01 .. lrwxrwxrwx 1 root sys 57 Jan 29 17:01 c1t1d0 -> ../../../devices/pci@1f,4000/scsi@3,1/sgen@1,0:sequential lrwxrwxrwx 1 root sys 57 Jan 29 17:01 c1t2d0 -> ../../../devices/pci@1f,4000/scsi@3,1/sgen@2,0:sequential lrwxrwxrwx 1 root sys 57 Jan 29 17:01 c1t5d0 -> ../../../devices/pci@1f,4000/scsi@3,1/sgen@5,0:sequential drwxr-xr-x 2 root sys 512 Jan 29 17:01 . # ls -latr /dev/scsi/cha* total 8 lrwxrwxrwx 1 root sys 54 Jan 29 17:01 c1t0d0 -> ../../../devices/pci@1f,4000/scsi@3,1/sgen@0,0:changer drwxr-xr-x 5 root sys 512 Jan 29 17:01 .. lrwxrwxrwx 1 root sys 54 Jan 29 17:01 c1t4d0 -> ../../../devices/pci@1f,4000/scsi@3,1/sgen@4,0:changer drwxr-xr-x 2 root sys 512 Jan 29 17:01 .
 - 
                              
sgenドライバ・エントリが見つからない場合は、次のコマンドを使用してシステムを再起動します。
# touch /reconfigure# reboot - 
                              
discoverdevを実行して、sgenドライバを使用してSolarisのデバイスを作成します。ob> lsh storabck18 admin,mediaserver,client (via OB) in service ob> discoverdev -ic -h storabck18 Device-Type Device-Model Serial-Number Attachpoint Library STK SL150 464970G+1333SY1401 storabck18:/dev/scsi/changer/c2t500104F000D14F89d1 create device object storabck18_lib_1? (a, n, q, y, ?) [y]: y Tape HP Ultrium 5-SCSI HU1328WGF6 storabck18:/dev/scsi/sequential/c2t500104F000D14F89d0 create device object storabck18_tape_1? (a, n, q, y, ?) [y]: y Tape HP Ultrium 5-SCSI HU1327WEYJ storabck18:/dev/scsi/sequential/c2t500104F000D14F8Cd0 create device object storabck18_tape_2? (a, n, q, y, ?) [y]: y Checking each library to associate discovered drive(s) with DTE... Assigning DTE 1 in library storabck18_lib_1 for drive storabck18_tape_1 with serial number: HU1328WGF6 Assigning DTE 2 in library storabck18_lib_1 for drive storabck18_tape_2 with serial number: HU1327WEYJ ob> ob> lsd -l storabck18_lib_1: Device type: library Model: STK SL150 Serial number: 464970G+1333SY1401 In service: yes Debug mode: no Barcode reader: default (hardware-selected) Barcodes required: no Auto clean: no Clean interval: (not set) Clean using emptiest: no Ejection type: ?? Min writable volumes: 0 UUID: 9a9c2982-1b34-1032-9c3e-aad50196aa4f Attachment 1: Host: storabck18 Raw device: /dev/scsi/changer/c2t500104F000D14F89d1 storabck18_tape_1: Device type: tape Model: HP Ultrium 5-SCSI Serial number: HU1328WGF6 In service: yes Automount: yes Position interval: [undetermined] Debug mode: no Blocking factor: (default) Max blocking factor: (default) UUID: 9aa59b5c-1b34-1032-9c3e-aad50196aa4f Attachment 1: Host: storabck18 Raw device: /dev/scsi/sequential/c2t500104F000D14F89d0 storabck18_tape_2: Device type: tape Model: HP Ultrium 5-SCSI Serial number: HU1327WEYJ In service: yes Automount: yes Position interval: [undetermined] Debug mode: no Blocking factor: (default) Max blocking factor: (default) UUID: 9aa59f4e-1b34-1032-9c3e-aad50196aa4f Attachment 1: Host: storabck18 Raw device: /dev/scsi/sequential/c2t500104F000D14F8Cd0 ob> 
パーティション化されたライブラリの構成
パーティション化されたライブラリを構成するには
: Solarisでのmkdevによる手動でのデバイスの作成
                     
                     Oracle Secure Backup 12.1以降では、Solarisシステムでデバイスを構成するのに適した方法はobtool discoverdevです。ただし、場合によっては、obtool mkdevを使用してデバイスを手動で作成することも必要になります。この項では、Solarisシステムでのmkdevの実行方法を説明します。 
                        
Solaris sgenドライバを有効にする際に/dev/scsi/changerおよび/dev/scsi/sequentialの各ディレクトリに作成されるエントリは、Oracle Secure Backupデバイス・アタッチメントとして使用されます。リンク名自体は、Oracle Secure Backupデバイスの接続ポイントとして使用できます。 
                        
/dev/scsi/changer/c1t0d0は、obtool mkdevのライブラリ・アタッチメントに変換されます:
                        
# obtool mkdev --attach <hostname>:/dev/scsi/changer/c1t0d0 lib
/dev/scsi/sequential/c1t2d0は、obtool mkdevのドライブ・アタッチメントに変換されます:
                        
# obtool mkdev --attach <hostname>:/dev/scsi/sequential/c1t2d0 drv -d 1 -l lib
または、接続ポイントを指すリンクを/devに作成することもできます。たとえば、Oracle Secure Backupでアタッチメントとして使用する/dev/obl<n>または/dev/obt<n>リンクを作成する場合は、次のようにします。
                        
# ln -s /dev/scsi/changer/c1t0d0 /dev/obl0 for the library (the "l" stands for library)
# ln -s /dev/scsi/sequential/c1t2d0 /dev/obt0 for the drive (the "t" stands for tape drive) 
                        
これを行う場合は、Oracle Secure Backupが使用する各デバイスには、/dev/obl<n>または/dev/obt<n>の形式の一意の名前が必要です。
                        
前に示した同じデバイスの構成は、次のようになります。
# obtool mkdev --attach <hostname>:/dev/obl0 lib
# obtool mkdev --attach <hostname>:/dev/obt0 drv -d 1 -l lib
AIXメディア・サーバーのデバイスの構成
Oracle Secure Backupでは、makedevを使用してAIX接続ポイントを事前に構成する必要なしに、obtool discoverdevでそれらを検出して使用できるようになりました。
                        
AIXのデバイスを構成するには:
- 
                              
次のステップを完了します。
 - 
                              
ホストにメディア・サーバー・ロールを追加します。
ob> chhost --addrole mediaserver osblp01 - 
                              
discoverdevを実行します。ob> discoverdev -ic -h osblp01 Device-Type Device-Model Serial-Number Attachpoint Library STK SL150 464970G+1333SY1401 osblp01:/dev/obl0 create device object osblp01_lib_1? (a, n, q, y, ?) [y]: y Tape HP Ultrium 5-SCSI HU1327WEYJ osblp01:/dev/obt0 create device object osblp01_tape_1? (a, n, q, y, ?) [y]: y Tape HP Ultrium 5-SCSI HU1328WGF6 osblp01:/dev/obt1 create device object osblp01_tape_2? (a, n, q, y, ?) [y]: y Checking each library to associate discovered drive(s) with DTE... Assigning DTE 1 in library osblp01_lib_1 for drive osblp01_tape_2 with serial number: HU1328WGF6 Assigning DTE 2 in library osblp01_lib_1 for drive osblp01_tape_1 with serial number: HU1327WEYJ ob> lsd -l osblp01_lib_1: Device type: library Model: STK SL150 Serial number: 464970G+1333SY1401 In service: no Debug mode: no Barcode reader: default (hardware-selected) Barcodes required: no Auto clean: no Clean interval: (not set) Clean using emptiest: no Ejection type: ?? Min writable volumes: 0 UUID: eed24e34-15e2-1032-bdb8-000000000000 Attachment 1: Host: osblp01 Raw device: /dev/obl0 osblp01_tape_2: Device type: tape Model: HP Ultrium 5-SCSI Serial number: HU1328WGF6 In service: no Library: osblp01_lib_1 DTE: 1 Automount: yes Position interval: [undetermined] Debug mode: no Blocking factor: (default) Max blocking factor: (default) Current tape: [unknown] Use list: [not set] Drive usage: [not set] Cleaning required: [unknown] UUID: 01832346-15e3-1032-bdb8-000000000000 Attachment 1: Host: osblp01 Raw device: /dev/obt1 osblp01_tape_1: Device type: tape Model: HP Ultrium 5-SCSI Serial number: HU1327WEYJ In service: no Library: osblp01_lib_1 DTE: 2 Automount: yes Position interval: [undetermined] Debug mode: no Blocking factor: (default) Max blocking factor: (default) Current tape: [unknown] Use list: [not set] Drive usage: [not set] Cleaning required: [unknown] UUID: 0183170c-15e3-1032-bdb8-000000000000 Attachment 1: Host: osblp01 Raw device: /dev/obt0 ob> 
手動によるAIXのデバイスの作成
システム・デバイスの接続ポイントを事前に構成する必要はなく、discoverdevを実行してAIXメディア・サーバー上のOracle Secure Backupデバイスを構成できます。この項では、obtoolコマンドを使用して接続ポイントを作成し構成する方法を説明します。
                           
obscanスタンドアロン・ツールを使用すると、AIX上のスイッチ環境のSCSI接続テープ、ファイバ・チャネル・テープおよびメディア・チェンジャ・デバイスに関するデバイス情報の収集に役立ちます。makedevを使用して、Oracle Secure Backupで使用されるシステム・デバイス接続ポイントを作成するには、SCSI IDおよびLUNが必要です。obscanユーティリティは、Oracle Secure Backup管理サーバーのOSB_HOME/toolsディレクトリにあります。構文は、次のとおりです(dnameは、スキャンするSCSIバスまたはファイバ・チャネル・ファブリックのデバイス・ファイル名)。 
                           
# obscan -f dname
# obscan -f /dev/scsi0
# obscan -f /dev/fscsi0
ノート:
ノート: makedevを使用してOSBの接続ポイントを作成する場合、次の情報を入力するように要求されます。
Enter logical unit number 0-31 [0]: 0
この番号は、他のデバイスと区別するために、makedevにより作成される接続ポイント名に関連付けられます。これらの値は任意ですが、通常では0から始まり、作成されるライブラリまたはドライブ・アタッチメントごとに1ずつ増加します。
(3.3.5.0「デバイスへのOracle Secure Backup論理ユニット番号の割当て」を参照)
次のステップでは、/dev/fscsi1により識別されたファイバ・チャネル・ファブリック接続デバイス用に、makedevがOracle Secure Backupシステム・アタッチメントを作成する際に必要となる情報をobscanにより収集します。
HP-UXメディア・サーバーのデバイスの構成
makedevスクリプトを使用してHP-UXのSCSIまたはファイバ・チャネル・テープ・デバイスにアクセスするには、デバイスとホストの接続方法に関して次の識別情報が必要です。
                        
- 
                              
SCSIバス番号インスタンス
 - 
                              
ターゲットID
 - 
                              
LUN
 
HP-UXのデバイス情報を収集するには、HP-UXオペレーティング・システムの/usr/sbinにあるioscanユーティリティを使用できます。ioscanコマンドはシステムを検索して、検出したすべてのデバイスを示します。ioscanを実行するには、rootアクセス権限が必要です。 
                        
ノート:
ioscanツールは、HP-UXオペレーティング・システムに含まれている場合があり、デバイスを識別するためのオプションのツールです。
                           
HP-UXデバイスを識別および構成するには:
例4-1 ioscan -f
$ /usr/sbin/ioscan -f Class I H/W Path Driver S/W State H/W Type Description ... ext_bus 3 0/1/1/1 mpt CLAIMED INTERFACE SCSI Ultra320 target 11 0/1/1/1.1 tgt CLAIMED DEVICE autoch 4 0/1/1/1.1.0 schgr CLAIMED DEVICE ADIC FastStor 2 target 10 0/1/1/1.2 tgt CLAIMED DEVICE tape 8 0/1/1/1.2.0 stape CLAIMED DEVICE HP Ultrium 2-SCSI ... fcp 2 0/2/1/0.99 fcp CLAIMED INTERFACE FCP Domain ext_bus 9 0/2/1/0.99.15.255.1 fcpdev CLAIMED INTERFACE FCP Device Interface target 1 0/2/1/0.99.15.255.1.3 tgt CLAIMED DEVICE autoch 8 0/2/1/0.99.15.255.1.3.0 schgr CLAIMED DEVICE ADIC Scalar 24 tape 19 0/2/1/0.99.15.255.1.3.1 stape CLAIMED DEVICE IBM ULTRIUM-TD3 tape 20 0/2/1/0.99.15.255.1.3.2 stape CLAIMED DEVICE IBM ULTRIUM-TD3
デバイスへのOracle Secure Backup論理ユニット番号の割当て
各テープ・ドライブおよびテープ・ライブラリには、構成プロセス中にOracle Secure Backup LUNを割り当てる必要があります。この番号は、デバイスの構成時に一意のデバイス名を生成するために使用されます。Windowsでは、必要に応じて自動的にOracle Secure Backup論理ユニット番号が割り当てられます。ただし、UNIXまたはLinuxのメディア・サーバーの場合、管理ドメインの計画の一環として、デバイスごとにOracle Secure Backup論理ユニット番号を選択する必要があります。
Oracle Secure Backup論理ユニット番号の割当てに必須の順序はありません。通常、テープ・ライブラリまたはテープ・ドライブのいずれの場合でも、指定したタイプの各テープ・デバイスに、番号が0から順に割り当てられます。つまり、テープ・ライブラリには0、1、2の順に番号が割り当てられ、テープ・ドライブにも同様に0、1、2の順に番号が割り当てられます。Oracle Secure Backup論理ユニット番号の最大値は31です。
LinuxまたはUNIXでは、その結果、テープ・ライブラリのデバイス固有のファイル名は、/dev/obl1、/dev/obl2、/dev/obl3などとなり、テープ・ドライブの名前は、/dev/obt1、/dev/obt2、/dev/obt3などとなります。Windowsでは、結果のテープ・ライブラリ名は、//./obl1、//./obl2、//./obl3などどなり、テープ・ドライブの名前は、//./obt1、//./obt2、//./obt3などどなります。これらの名前は、WindowsでのOracle Secure Backupのインストール時に自動的に割り当てられます。
                        
関連項目:
ノート:
Oracle Secure Backup論理ユニット番号をSCSI LUNと混同しないでください。SCSI LUNはテープ・デバイスのハードウェア・アドレスの一部ですが、Oracle Secure Backup論理ユニット番号はデバイス特殊ファイルの名前の一部です。
LinuxでのOracle Secure Backupのインストールに関する追加情報
Linuxの各メディア・サーバーに、SCSI Generic(SG)ドライバがインストールされている必要があります。このドライバは、Oracle Secure Backupがテープ・デバイスとやり取りするために必要です。
/etc/modprobe.confファイルで正しく設定すれば、カーネル・モジュールは、通常そのモジュールを必要とする機能によって直接ロードされます。ただし、場合によっては起動時にモジュールのロードを明示的に強制する必要があります。
                  
たとえば、RedHat Enterprise Linuxでは、SCSI Genericドライバのモジュールはsgという名前が付いています。Red Hat Enterprise Linuxでは、モジュールをロードするための各種コマンドが格納されている/etc/rc.modulesファイルが存在するかどうかが起動時にチェックされます。 
                  
ノート:
起動プロセスではrc.modulesファイルが先に実行されるため、rc.localファイルではなく、rc.modulesファイルが必要です。
                     
RedHat Enterprise Linuxでは、次のコマンドを使用して、起動時にrootとしてロードするように構成されたモジュールのリストにsgモジュールを追加できます。
                  
# echo modprobe sg >> /etc/rc.modules # chmod +x /etc/rc.modules
Oracle Secure Backupユーザーを、/dev/sgデバイスに対する読取り/書込み権限を持つLinuxまたはUNIXユーザーにマップする必要があります。1つの方法として、/dev/sgデバイスに対する権限を666に設定することにより、この目的を果すことができます。
                  
AIXでのOracle Secure Backupのインストール
AIXでOracle Secure Backupをインストールおよびアンインストールするステップは、LinuxまたはUNIXホストに似ています。
Oracle Secure BackupをAIXに正常にインストールするには、システムにI/O完了ポート(IOCP)が構成されていることを確認します。IOCPを構成するには、「AIXシステムのIOCPの構成」に記載されたステップを実行してください。
/bin/shを実行します。それでもインストールが応答しない場合は、次のコマンドを実行します:/net/myfiler/export/vol0/home/osb_media_dir/OSB-OS-package/setup --securepathOracle Secure Backupをインストールする際、Oracle Secure Backup adminユーザーは、デフォルトで、UNIXユーザーrootおよびUNIXグループrootにマップされます。Oracle Secure Backupでは、この構成で、ファイル・システムのバックアップに成功するには、ユーザーrootがグループrootのメンバーである必要があります。デフォルトでは、AIXではグループrootは定義されません。AIXシステムにグループrootが存在しない場合は、それを作成して、ユーザーrootをそのメンバーにする必要があります。
                  
ノート:
インストール後に、このOracle Secure Backup adminのマッピングを変更できます。
                     
AIXシステムのIOCPの構成
Oracle Secure Backup操作を正常に実行できるようにAIXシステム上のIOCPを有効にする必要があります。
IOCPを構成するには:
- 
                              
lslppコマンドを実行して、データベースのインストール時にシステムにIOCPモジュールがインストールされたことを確認します。$ lslpp -l bos.iocp.rte
出力は次のようになります。
Fileset Level State Description ---------------------------------------------------------------------------- Path: /usr/lib/objrepos bos.iocp.rte 5.3.9.0 APPLIED I/O Completion Ports API Path: /etc/objrepos bos.iocp.rte 5.3.0.50 COMMITTED I/O Completion Ports API
 - 
                              
lsdevコマンドを実行して、IOCPポートのステータスを確認します。$ lsdev -Cc iocp
IOCPポートのステータスは
Availableである必要があります。IOCPポートのステータスが
Definedの場合は、次のステップを実行してこれをAvailableに変更します。- 
                                    
rootとしてログインします。 - 
                                    
次のコマンドを実行します。
# smitty iocp
 - 
                                    
I/O完了ポートの特性の変更/表示を選択します。
 - 
                                    
構成の状態を
DefinedからAvailableに変更します。 - 
                                    
システムを再起動してこの変更を反映します。
 
 -