仮想エアー・ギャップを使用したレプリケーションの構成

この項では、データ・ボールト・シナリオの仮想エア・ギャップ・ソリューションなど、時間制御の制限されたネットワーク・アクセスを使用してリカバリ・アプライアンスのレプリケーションを構成する方法について説明します。

ボールト・シナリオでは、ダウンストリームのリカバリ・アプライアンスボールトとみなされ、レプリケーション・ネットワークがクローズされます。アップストリームのリカバリ・アプライアンスには、ダウンストリーム・レプリケーション・ネットワークが使用可能であることがわかるまでレプリケーションを一時停止するウォッチャがあります。ダウンストリームのリカバリ・アプライアンスは、レプリケーション・ネットワークが使用可能になるタイミング(openまたはlimited)、および期間(timeout)を決定します。アップストリーム・ウォッチャは、ダウンストリーム・レプリケーションが使用可能であると認識すると、レプリケーションを再開します。制限付きアクセス・モードでは、タイムアウト時間が経過すると、ダウンストリーム・レプリケーション・ネットワークが自動的にクローズされ、アップストリーム・ウォッチャがレプリケーションを一時停止します。

制限付きレプリケーション・ネットワークの構成は、アップストリームとダウンストリームのリカバリ・アプライアンス間のレプリケーション・パートナシップを確立した後に行われます。2つの環境間のレプリケーション・ネットワーク・トラフィックを管理します。ネットワーク制御は、レプリケーション・ネットワーク(bondeth1、レプリケーションSCANネットワークおよびVIP)にのみ実装されます。

ノート:

前提条件は、SSHがアップストリームからダウンストリームのリカバリ・アプライアンスに設定されていることです。

次のタスクでは、制限付きのレプリケーション・ネットワークを作成する一般的な手順について説明します(レプリケーション・パートナーシップがすでに存在することを想定しています)。

タスク1: アップストリームのリカバリ・アプライアンスでのウォッチャの設定

アップストリームのリカバリ・アプライアンスでは、ウォッチャはレプリケーション・サーバーを介してオンになります。

racli alter replication_server --auto_enable=true

後で通常の動作中に:

  • アップストリームのリカバリ・アプライアンス・レプリケーション・サーバーが一時停止され、かつダウンストリームのレプリケーション・ネットワークが使用可能になった(openまたはlimited)場合、ウォッチャはダウンストリームへのレプリケーション・アクティビティを自動的に再開します。

  • ダウンストリーム・レプリケーション・ネットワークが使用できなくなり(closed)、かつアップストリームのリカバリ・アプライアンスのレプリケーション・サーバーが実行されていた場合、ウォッチャはダウンストリームへのレプリケーション・アクティビティを自動的に一時停止します。

タスク2: ダウンストリーム・レプリケーション・ネットワークのクローズ

レプリケーション・ネットワークは、最初はクローズ状態である必要があります。ダウンストリームのリカバリ・アプライアンスから、次のコマンドを発行します。

racli status replication_network
racli configure replication_network --mode=closed
racli status replication_network

タスク3: ダウンストリーム・レプリケーション・ネットワークを制限された時間だけオープンする

次のコマンドを<TIMEOUT> (分)を指定して発行します。これにより、指定されたタイムアウト期間だけ、ダウンストリーム・レプリケーション・ネットワークがオープンされます。この期間が経過すると、レプリケーション・ネットワークは自動的にクローズされます。

racli configure replication_network --mode=limited [--timeout=<TIMEOUT>]

timeoutは分単位で、デフォルトは60分です。

通常の制限付きアクセスまたはボールト操作

タスク1および2が完了すると、ボールト構成が完了します。

その後、タスク3は、アプリケーションに適した手動または自動スケジュールで、ダウンストリームのリカバリ・アプライアンス(ボールト)で繰り返されます。

  • ダウンストリームのレプリケーション・ネットワークが使用可能になると(openまたはlimited)、一時停止したアップストリームのリカバリ・アプライアンスのレプリケーション・サーバーは、ダウンストリームへのレプリケーション・アクティビティを自動的に再開します。

  • ダウンストリームのレプリケーション・ネットワークが使用できなくなった(closed)場合、アップストリームのリカバリ・アプライアンスのレプリケーション・サーバーは、ダウンストリームへのレプリケーション・アクティビティを一時停止します。

制限されたアクセスをオフにして、通常のレプリケーションをオンにする

アップストリームのリカバリ・アプライアンスとダウンストリームの間の通常のレプリケーションを有効にするには、ダウンストリームのレプリケーション・ネットワークをオープンします。

racli configure replication_network --mode=open

アクセス機能が制限されなくなった場合は、アップストリームのリカバリ・アプライアンスでレプリケーション・サーバーの監視を停止できます。

racli alter replication_server --auto_enable=false

アップストリーム・ウォッチャを(ダウンストリーム・レプリケーション・ネットワークをオープンせずに)オフにすると、ダウンストリーム・レプリケーション・ネットワークが使用できない期間にレプリケーション・ログ・エラーになる可能性があります。