CREATE_SBT_JOB_TEMPLATE

このプロシージャは、テープ/クラウドへのコピー対象となるバックアップの選択方法を記述するSBTジョブを作成します。この過負荷プロシージャのこの形式は、指定された保護ポリシーに割り当てられた保護されたデータベースすべてに対するバックアップに適用されます。

SBTバックアップ・ジョブを作成したら、Oracle Schedulerなどのスケジューリング機能を使用して、そのジョブをスケジュールする必要があります。「QUEUE_SBT_BACKUP_TASK」を参照してください。

構文

PROCEDURE create_sbt_job_template (
   template_name IN VARCHAR2,
   protection_policy_name IN VARCHAR2,
   attribute_set_name IN VARCHAR2,
   backup_type IN VARCHAR2,
   full_template_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   from_tag IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   priority IN NUMBER DEFAULT SBT_PRIORITY_MEDIUM,
   copies IN NUMBER DEFAULT 1,
   window IN DSINTERVAL_UNCONSTRAINED DEFAULT NULL,
   compression_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   encryption_algorithm IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
   comments IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

パラメータ

表21-14 CREATE_SBT_JOB_TEMPLATEのパラメータ

パラメータ 説明

template_name

SBTジョブ・テンプレートのユーザーが割り当てた名前。

protection_policy_name

このSBTジョブが適用される保護ポリシーの名前。この保護ポリシーに割り当てられたすべての保護されたデータベースに対するバックアップがコピーの対象となります。

attribute_set_name

このSBTジョブに使用するSBT属性セットの名前。

backup_type

このSBTジョブでテープへのコピー対象として選択されるバックアップのタイプ。この文字列は、次のタイプのカンマ区切りのリストにする必要があります。

ALL: FULLINCRARCHの省略表現

INCR: 直近の全体バックアップ以降、まだテープにコピーされていない増分ログをすべてコピーします。

ARCH: 直近の全体バックアップ以降、まだテープにコピーされていないアーカイブREDOログ・バックアップをすべてコピーします。

FULL: 直近の仮想レベル0バックアップがまだテープにコピーされていない場合、それをコピーします。バックアップは、受信された直近のレベル0バックアップに基づいた仮想レベル0バックアップか、受信された直近のレベル1バックアップに基づいた仮想レベル0バックアップのいずれか新しい方です。

full_template_name

このSBTジョブ・テンプレートの完全名。これは、INCRおよびARCHバックアップ・タイプにのみ適用されます。完全名は、全体バックアップとそのリカバリに必要な増分バックアップおよびアーカイブREDOログ・ファイルをリンクします。指定されたテープ・ライブラリに全体バックアップ・テンプレートが1つのみ存在する場合、このパラメータのデフォルトはこのテンプレートの名前に設定されます。つまり、指定する必要がありません。全体バックアップ・テンプレートが複数存在する場合、完全テンプレート名を指定する必要があります。指定するFULLテンプレート名は、INCRまたはARCHジョブと同じSBTライブラリに属する必要があります。backup_typeFULLまたはALLに設定した場合、full_template_nametemplate_nameと同じです。

from_tag

タグ名。指定した場合、リカバリ・アプライアンスは、テープへのコピーにこのタグを使用しているバックアップのみと見なします。TAG文字列の正しい形式については、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・リファレンス』を参照してください。

priority

テープ・リソースの使用に関するこのジョブの優先度。優先度の値が低いほど、高い値よりも優先されます。0が最高の優先度です。0(ゼロ)以上の数値を使用できます。事前定義済の値は次のとおりです。

SBT_PRIORITY_LOW: 1000に対応

SBT_PRIORITY_MEDIUM: 100に対応

SBT_PRIORITY_HIGH: 10に対応

SBT_PRIORITY_CRITICAL: 1に対応

デフォルトの優先度はSBT_PRIORITY_MEDIUMです。リストア・ジョブのデフォルトの優先度はSBT_PRIORITY_CRITICALです。

copies

このSBTジョブで作成される各バックアップの別個のコピー数。有効値は1 (デフォルト)から4の範囲です。

window

このジョブでバックアップをテープにコピーできる時間ウィンドウ。指定されたウィンドウ内で開始できないコピー・タスクは、次にスケジュールされているジョブの実行まで待機する必要があります。

compression_algorithm

圧縮アルゴリズムを指定します。compression_algorithmを指定すると、この単一操作のtemplate_nameに定義されている圧縮アルゴリズムが上書きされます。template_nameがNULLの場合、この操作の圧縮アルゴリズムを定義します。

BASIC: 優れた圧縮率であり、MEDIUMより低速になる可能性があります。

LOW: 速度に対して最適化されており、BASICより低い圧縮率になる可能性があります。

MEDIUM: ほとんどの環境に適しています。圧縮率と速度の優れた組合せが得られます。

HIGH: 制限要素が最大ネットワーク・スループットである低速なネットワークでの操作に最も適しています。最も高い圧縮レベルになりますが、CPUパフォーマンスに最も悪影響します。

OFF: 圧縮しません。

NULL: (デフォルト) SBTジョブ・テンプレートに定義されているアルゴリズムを使用する必要があることを示します。

encryption_algorithm

テープ・ジョブに使用する暗号化アルゴリズム。有効な値は、'AES128'、'AES192'、'AES256'、'OFF'または定数に相当するENC_OFF、ENC_AES128、ENC_AES192、ENC_AES256です

ノート:

CLIENTまたはENC_CLIENTの値では、クライアントが暗号化されたバックアップを生成する必要があります。そうしないと、リカバリ・アプライアンスでクラウド・バックアップ・ジョブが失敗します。

comments

このコマンドを実行する理由を説明する、オプションのユーザー指定コメント。