リカバリ・アプライアンスの変更に関する制限事項

次の制限事項は、リカバリ・アプライアンスのソフトウェアおよびハードウェアの変更に適用されます。これらの制限事項に違反すると、保証およびサポートを受けられなくなる場合があります。

  • お客様は、My Oracle Supportノートに記載されている場合やOracleサポート・アナリストから明確に指示された場合を除き、リカバリ・アプライアンス計算サーバーの内部ソフトウェア・コンポーネントまたは内部構成を変更できません。これには、リスナーの変更または内部データベースへの追加、オペレーティング・システムまたはネットワーク構成ファイルの変更、カスタム・スクリプトのインストール、バックアップ場所のポーリングを除いたあらゆる目的のためのNFSマウントの作成、データベース・インスタンスの追加作成などのアクションが含まれます。

  • サードパーティ・ソフトウェア製品をアプライアンスにインストールすることはお薦めしませんが、My Oracle Supportノート2014361.1に記述されている条件のもとであればインストールは可能です。

  • お客様は、計算サーバー上で「LANバックアップ・エージェント」モードでサードパーティのメディア管理製品のクライアント・ソフトウェア・コンポーネントをインストールできます。Oracle Secure Backupのみがファイバ・チャネル接続を介したテープへのリカバリ・アプライアンス・バックアップをサポートするため、お客様は、メディア・マネージャ・サーバー・ソフトウェア・コンポーネントをインストールできません。

  • 追加のソフトウェアをロードすることや、ストレージ・サーバーにインストールされているソフトウェアを変更することはできません。

  • Oracle Enterprise Manager Ops Centerのエージェントはインストールできません。ただし、リカバリ・アプライアンスのソフトウェア・インストール・プロセスの一環として、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlの管理エージェントを計算サーバーにインストールして、システムをモニターすることは可能です。

  • リカバリ・アプライアンスのハードウェアは変更またはカスタマイズできません。これには、2つの例外があります。リカバリ・アプライアンスは次の点に関して、ハードウェアの変更が許可されています。

    • リカバリ・アプライアンスに含まれている管理用の48ポートCiscoギガビット・イーサネット・スイッチに対する変更。お客様は、次の作業を選択できます。

      • ギガビット・イーサネット・スイッチを、内部データ・センターのネットワーク標準に準拠した同等の1U 48ポートのギガビット・イーサネット・スイッチと自費で交換します。リカバリ・アプライアンスの到着後に、お客様が自費で交換する必要があります。お客様がこの変更を選択する場合、多くのシナリオが考えられるため、Oracleでは変更および変更のサポートを行うことができません。また、これは標準インストールに含まれていません。お客様が交換するハードウェアを調達し、他の手段でこの変更を行う必要があります。

      • Ciscoイーサネット・スイッチに接続されているCAT5ケーブルを取り外して、外部スイッチまたはパッチ・パネルでお客様のネットワークに接続します。お客様の作業および負担で、これらの変更を行う必要があります。この場合、ラックのCiscoイーサネット・スイッチの電源を切断して、データ・センター・ネットワークからの接続を解除します。

    • リカバリ・アプライアンスへのクライアント・アクセス・ネットワーク・スイッチの追加。ネットワーク・スイッチに次の制限が適用されます。

      • 最大2台のクライアント・アクセス・ネットワーク・スイッチをラックに設置できます。

      • スイッチの高さは、1ラック・ユニット(RU)である必要があります。

      • 空気は、ラックの前面からラックの背面に流れるようにする必要があります。

      • スイッチは、ラック・スロットU41またはU42に設置する必要があります。

      • 消費電力は、各スイッチで400ワット未満である必要があります。

      • パワー・オーバー・イーサネット(PoE)機能(該当する場合)はこれらのスイッチで使用しないでください。

  • その他のコンポーネントのファームウェアは更新できます。

    • Ciscoギガビット・イーサネット・スイッチ上でIOSおよびファームウェアのバージョンを更新し、データ・センターの要件を満たすことができます。

    • 計算サーバーのコンポーネントのファームウェアを更新するには、オラクル社が提供するパッチ・バンドルを適用する必要があります。

    • My Oracle Supportノート1927416.1とその関連ノートに記載された検証済バージョンに準拠している場合、InfiniBandスイッチのファームウェアを更新できます。

  • 100mAを超える電力を使用するUSBデバイスを計算サーバーに接続することはできません。