テープ・バックアップ・インフラストラクチャについて
テープ・バックアップはオプションの機能です。オラクル社のテープ・システムと、サードパーティのテープ・システムを選択できます。
Oracleのリカバリ・アプライアンスは、Oracleテープ・システムのインストールと構成をサポートします。Oracleテープ・システムへのバックアップ目的で、データ・センター内でリカバリ・アプライアンスをストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)に接続できます。
オラクル社の推奨スタック
リカバリ・アプライアンスは、表1-22に記載されているものを含め、業界最高レベルのテープ・インフラストラクチャ・コンポーネントと連携するよう設計されています。
表1-22 オラクル社のテープ・システム・コンポーネント
コンポーネント | モデル | ノート |
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オラクルのテープ・ライブラリ |
SL150、SL3000、SL8500 |
ACSLS、ACSLS論理ライブラリ、FC-SCSI |
オラクルのテープ・ドライブ |
T10000D、T10000C、LTO |
オラクル社の推奨ライブラリでは、すべてのインタフェースがサポートされています |
Automated Cartridge System Library Software (ACSLS) |
Automated Cartridge System Library Software (ACSLS) 8.x |
API、論理ライブラリ |
テープ暗号化 |
Oracle Key Manager (OKM) 2.3 |
エンタープライズ・キー管理の推奨キー管理。リカバリ・アプライアンスとシームレスに運用できます |
リカバリ・アプライアンスでは、Oracle Secure Backupのテープ管理ソフトウェアが、すぐに使用可能な状態でサポートされています。これには、次の利点があります。
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Oracle Secure Backupは、リカバリ・アプライアンスのソフトウェア・インストールの一環としてデプロイおよび構成されます。
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アップグレードは、リカバリ・アプライアンスのソフトウェア・アップグレードに含まれています。
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テープ・バックアップにより、リカバリ・アプライアンスのメタデータが自動的に保護されます。
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Oracle Secure Backupで、テープからの障害回復を自動化できます。
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Oracle Secure Backupにより、ストレージの場所からテープにデータが直接コピーされます。
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Oracle Secure Backupでは、InfiniBandとファイバ・チャネルのネットワークのみを使用することで、ローカルのテープ・パフォーマンスを高めています。テープ・バックアップが、IPネットワークに影響を与えることはありません。
サードパーティのテープ・システム
リカバリ・アプライアンスでは、リカバリ・アプライアンスと互換性がある任意のサードパーティ(Oracle以外)のメディア管理ソフトウェアが、すぐに使用可能な状態でサポートされています。
Recovery Applianceでは、RMAN統合バックアップ・モジュールとそのクライアント・ソフトウェアを提供するサードパーティ・メディア管理ソフトウェアを使用できます。Recovery Appliance計算サーバーにインストールできるのは、サードパーティのメディア管理製品のテープへのコピー操作用のクライアント・ソフトウェア・コンポーネントのみです。
リカバリ・アプライアンスのライセンス条件下では、計算ノードのファイバ・チャネル・インタフェースに接続してテープ・デバイスに直接(またはSAN経由で) リカバリ・アプライアンスをバックアップできるのはOracle Secure Backupのみであるため、メディア・マネージャ・サーバー・コンポーネントをインストールできません。Oracle以外のメディア・マネージャ・ソフトウェアは、ネットワーク・クライアントとしてのみ構成されている必要があります。
次の点に注意してください:
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リカバリ・アプライアンスのソフトウェア・アップグレードでは、クライアント・ソフトウェアやその構成が保存されません。
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サードパーティのメディア・マネージャでは、リカバリ・アプライアンスのメタデータ保護がサポートされません。
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リカバリ・アプライアンスにサードパーティ製のメディア・マネージャを構成する場合は、バックアップとリストアが想定どおりに機能するように、構成を慎重に検証してください。
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サード・パーティのソフトウェア・インストールの制限およびガイダンスについては、My Oracle Support note 2014361.1を参照してください。