リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールの構成パラメータ

表4-1に、リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのインストール時に使用される構成パラメータを示します。これらのパラメータは、リカバリ・アプライアンスへのバックアップ時とリカバリ・アプライアンスからのリストア時に、保護されたデータベースで使用します。

表4-1 リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのインストーラ・パラメータ

パラメータ名 必須/オプション 説明

dbUser

必須

保護されたデータベースのバックアップへの接続や送受信に必要な権限を持つリカバリ・アプライアンス・ユーザーのユーザー名。

dbPass

必須

dbUserユーザーのパスワード。

host

必須

リカバリ・アプライアンスのSCANホスト名。

port

必須

リカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースのリスナー・ポート番号。

serviceName

必須

リカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースのサービス名。

walletDir

必須

リカバリ・アプライアンスへの接続に使用するリカバリ・アプライアンス・ユーザーの資格証明とプロキシ情報が格納されるOracleウォレットの場所。

ノート: このディレクトリ内にOracleウォレットがすでに存在する場合、リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのインストーラによって既存のウォレットが上書きされます。

proxyHost

オプション

リカバリ・アプライアンスへのHTTP接続に使用するプロキシ・サーバーのホスト名(IPアドレス)およびTCPポート(書式: host:port)。

configFile

オプション

リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールの構成パラメータが格納されている構成ファイルの場所。

Linux/UNIXでは、デフォルトの場所は$ORACLE_HOME/dbs/raORACLE_SID.oraです。Windowsでは、デフォルトの場所は$ORACLE_HOME\database\raORACLE_SID.oraです。

libDir

オプション

リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールの共有ライブラリの格納場所。このライブラリを使用して、バックアップ・データをネットワーク経由でリカバリ・アプライアンスに転送します。

共有ライブラリは、$ORACLE_HOME/lib (Linux/UNIXの場合)および$ORACLE_HOME\database\lib (Windowsの場合)に格納することをお薦めします。

このパラメータを省略すると、インストーラは共有ライブラリをダウンロードしません。以前にバックアップ・モジュールをインストール済のOracleホームにOracleウォレットと構成ファイルを再生成する場合は、ライブラリをダウンロードする必要はありません。

libPlatform

オプション

リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールをインストールする必要がある保護されたデータベースのホストのプラットフォーム名。

通常、リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのインストーラが、実行中のプラットフォームを自動的に判断します。このパラメータを設定する必要があるのは、プラットフォームを特定できないことを示すエラーがインストーラによって表示された場合のみです。

プラットフォーム名として有効な値は、linux64、windows64、solaris_sparc64、solaris_sparcx64、zlinux64、aix_ppc64およびhpux_ia64です。

argFile

オプション

リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのインストール時に読み取る必要のある他のコマンドライン・パラメータの読取り元ファイル。