例: リアルタイムREDOがあるデータベース全体のリストアおよびリカバリ

この例では、保護されたデータベースが、リアルタイムREDOトランスポートを使用するように構成されていることを前提としています。

保護されたデータベース内のすべてのデータ・ファイルをリストアおよびリカバリするには:

  1. 「リカバリ・アプライアンスからデータをリストアおよびリカバリするための前提条件」で説明している前提条件を満たしていることを確認します。
  2. RMANを使用して、保護されたデータベースにはTARGETとして、リカバリ・アプライアンス・カタログにはCATALOGとして接続します。
  3. RC_DATABASEビューを問い合せることで、保護されたデータベースをリカバリする必要がある、目的のSCNを特定します。このSCNは、データベースがクラッシュしたときの最新のSCNです。
    SELECT final_change# FROM rc_database WHERE name='MY_DB'
  4. リカバリが実行されるSCNより前に作成されたバックアップから、制御ファイルをリストアします。この例のように、SCNが23098より小さい、制御ファイルのバックアップを見つける必要があります。
  5. 次のコマンドを使用してすべてのデータ・ファイルをリストアおよびリカバリします。

    この例では、制御ファイルが使用できるものと仮定しています。制御ファイルが消失している場合は、最初に制御ファイルをリカバリしてから、ここで示したステップを実行する必要があります。

    STARTUP NOMOUNT;
    RUN 
    {
      SET UNTIL SCN 23098;
      RESTORE DATABASE;
      RECOVER DATABASE;
      ALTER DATABASE OPEN RESETLOGS;
    }

    ノート:

    UNTIL SCN句は必須です。特定のSCN値を選択しないと、不完全なREDOが含まれるログはリカバリで適用されません。