保護されたデータベースの登録の概要

保護されたデータベースを登録すると、特定のリカバリ・アプライアンスが保護されたデータベースからバックアップを受信できるようになります。これは1回かぎりのタスクであり、保護されたデータベースでリカバリ・アプライアンスを使用するための初回セットアップ時に実行する必要があります。登録のステップは、リカバリ・アプライアンスと保護されたデータベースの両方で実行する必要があります。

保護されたデータベースの登録では、次のタスクを実行します。

  • 保護されたデータベースがリカバリ・アプライアンスにアクセスするために必要な資格証明の構成

    保護されたデータベースの管理者には、リカバリ・アプライアンスとの認証とバックアップおよびリカバリ操作を実行するための資格証明が必要です。そのためには、保護されたデータベースの管理ユーザーをリカバリ・アプライアンス・ユーザーに関連付けます(リカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースを使用)。これらの資格証明は、保護されたデータベース上に作成されるOracleウォレットに格納されます。

  • 保護されたデータベースに適切な保護ポリシーを関連付けることによる、リカバリ・アプライアンスでのリカバリ・ウィンドウ目標の定義と予約済領域の割当て

  • リカバリ・アプライアンス・ユーザーに対する保護されたデータベースへのアクセス権の付与

  • 保護されたデータベースのリカバリ・アプライアンス・カタログへの登録

    保護されたデータベースのバックアップに関するメタデータは、リカバリ・アプライアンス・カタログに格納する必要があります。リカバリ・アプライアンス・カタログには複数の仮想プライベート・カタログがあります。この保護されたデータベースのメタデータを操作する仮想プライベート・カタログの所有者を指定する必要があります。

  • Cloud Controlを使用する場合は、Cloud Controlからリカバリ・アプライアンスへの接続に使用する名前付き資格証明へのアクセス権がEnterprise Manager管理者に付与されている必要があります。保護されたデータベースをリカバリ・アプライアンスにバックアップおよびリカバリ・アプライアンスからリストアするように構成している場合、保護されたデータベースのバックアップやリストア操作を管理するEnterprise Manager管理者がリカバリ・アプライアンスに接続するためには、これらの資格証明へのアクセス権が必要です。