リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのインストーラの実行

保護されたデータベースのホスト・ファイル・システムにリカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールをインストールします。リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールは共有ライブラリなので、保護されたデータベースのすべてのインスタンスが参照できる共有ライブラリの検索パス内の場所にインストールする必要があります。たとえばOracleデータベースでは、$ORACLE_HOME/libが共有ライブラリのデフォルトの場所です。

リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールの場所は、ALLOCATE CHANNELまたはCONFIGURE CHANNELコマンドで、SBT_LIBRARYパラメータを指定して使用できます。

リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのインストーラを実行するには:

  1. 「リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのインストーラの入手」でダウンロードしたインストーラをローカル・ディレクトリに解凍します。

    インストーラには、ra_install.jarおよびra_readme.txtの各ファイルが含まれています。

  2. ORACLE_HOME環境変数が保護されたデータベースのOracleホームに設定されていることを確認します。
  3. 必須パラメータを指定してインストーラra_install.jarを実行します。表3-1に、リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュールのインストールに必要なパラメータを示します。

    たとえば、次のコマンドではVPCのユーザー名rauser11およびパスワードrau11pswdを使用して、リカバリ・アプライアンスのインストーラを実行します。リカバリ・アプライアンスの資格証明が格納されているOracleウォレットは$ORACLE_HOME/dbs/ra_walletに、リカバリ・アプライアンス・バックアップ・モジュール用のSBTライブラリは$ORACLE_HOME/libにそれぞれ格納されます。リカバリ・アプライアンスの単一クライアント・アクセス名(SCAN)はra-scan、リカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースのリスナー・ポート番号は1521、リカバリ・アプライアンスのメタデータ・データベースのサービス名はmyzdlraです。

    % java -jar ra_install.jar -dbUser rauser11 -dbPass rau11pswd -host ra-scan -port 1521 
    -serviceName myzdlra -walletDir $ORACLE_HOME/dba/ra_wallet -libDir $ORACLE_HOME/lib 
    -proxyHost www-proxy.mycompany.com