保護されたデータベースの管理者のタスク

Oracle Databaseの従来のデプロイメントでDBAまたはDBAのチームが担当することになるのは、データベース管理とバックアップやリカバリ・アクティビティの計画および実行です。記憶域要件やデータベースのバックアップは記憶域管理者が管理します。リカバリ・アプライアンスでは、バックアップの記憶域と管理を一元化することで、保護されたデータベースからリカバリ・アプライアンスを経てテープへという企業規模のバックアップ・ライフサイクルがエンド・ツー・エンドでDBAに完全に可視化されます。

保護されたデータベースの管理者は、次のタスクを実行します。

  • 保護されたデータベースのバックアップおよびリストア計画の策定

    計画の策定段階では、保護されたデータベースの許容可能なリカバリ・ウィンドウ目標と保存ポリシーの決定、保護されたデータベースのバックアップを格納するために必要な記憶域領域の見積り、リカバリ・アプライアンスへのバックアップの送信方法の決定などについて検討する必要があります。

    保護されたデータベースのバックアップをリカバリ・アプライアンスに初めて移行する際は、リカバリ・アプライアンスへの移行計画を設計する必要があります。

  • 保護されたデータベースからリカバリ・アプライアンスへのアクセスの構成

    保護されたデータベースのデータ保護にリカバリ・アプライアンスを使用する前に、保護されたデータベースの要件に合せてバックアップおよびリカバリ設定を構成する必要があります。

  • バックアップおよびリカバリ操作の実行

    保護されたデータベースのバックアップ操作を実行するには、バックアップ・ジョブを使用します。バックアップ・ジョブは、即時実行することも、後で実行するようにスケジュールすることもできます。リカバリ操作は通常、メディアまたはデータ損失のインシデントに対応して即時実行されます。