プレゼンテーション・オブジェクトの代替名について

代替名を使用すると、オブジェクト名の変更を追跡し、オブジェクトの以前の名前を含むSQL問合せが失敗しないようにできます。

セマンティック・モデラーは、プレゼンテーション・オブジェクトの名前を変更しても別名を作成しません。オブジェクトの以前の名前を追跡する必要がある場合は、オブジェクトの代替名を作成して管理することをお薦めします。プレゼンテーション・オブジェクトの名前を変更するときに、オブジェクトの代替名を作成して、ワークブック、分析、ダッシュボード、レポート、その他の論理SQLクライアントからのリクエストなど、既存のリクエストが古い名前に対して持つ参照が壊れないようにできます。

たとえば、「Facts Other」というプレゼンテーション表を持つサブジェクト領域「Sample Sales Reduced」があるとします。表のプレゼンテーション列の名前を「# of Customers」から「Number of Customers」に変更すると、「# of Customers」を使用するリクエストはすべて失敗します。ただし、「Number of Customers」列オブジェクトに「# of Customers」代替名を追加しておくと、「# of Customers」「Number of Customers」のどちらを使用した問合せも問題なく実行でき、同じ結果が得られます。

プレゼンテーション・レイヤー・オブジェクトは、セマンティック・モデルの開発プロセスで頻繁に削除と再作成が繰り返されるため、論理ビジネス・モデルが比較的安定するまで待ってから、プレゼンテーション・オブジェクトの名前を変更し、代替名を作成することをお薦めします。

代替名を使用する場合は、次の情報に注意してください:

  • プレゼンテーション・オブジェクトの代替名は、ユーザーがビジュアライゼーションおよび分析を作成するためにアクセスするサブジェクト領域には表示されません。また、問合せの作成に使用される他の問合せクライアントには、代替名は表示されません。エンド・ユーザーおよび問合せを作成するユーザーは、サブジェクト領域、階層、レベル、表および列の割当て名のみを使用します。

  • 代替名の動作は、SQL別名や物理レイヤーにある別名の動作とは異なります。代替名は、オブジェクト名のシノニムを提供します。これは、SQLのシノニムとよく似ています。

  • プレゼンテーション・オブジェクトの名前を、同じタイプのオブジェクトの別名としてすでに使用されている名前に変更することはできません。

  • 論理SQL問合せでは代替名を使用できます。