プレゼンテーション・オブジェクトを非表示にする式の記述

サブジェクト領域、プレゼンテーション表、プレゼンテーション列または階層を非表示にする式を記述できます。これらの式は、ユーザーがビジュアライゼーションおよび分析を作成するときに非表示オブジェクトを表示するかどうか、またはいつ表示するかを決定します。

プレゼンテーション・オブジェクトの「非表示条件」フィールドは、プレゼンテーション・オブジェクトの可視性を制御するものであり、そのオブジェクトにアクセスできるかどうかには影響しません。たとえば、非表示のプレゼンテーション・オブジェクトに対して、nqcmdなどのツールを使用して問合せを行うことができます。

「非表示条件」フィールドでは、3つの異なるタイプの式を指定できます:

  • 定数 - オブジェクトを非表示にするには、フィールドに任意のゼロ以外の定数を使用します。オブジェクトを表示するには、ゼロ(0)を入力するか、フィールドを空白のままにします。

  • セッション変数 - 式でセッション変数を使用して、オブジェクトを非表示にするかどうかを制御できます。式がゼロ以外の値と判断されると、オブジェクトは非表示になります。式がゼロと判断されるか、空であるか、または値の定義がない場合、オブジェクトは表示されます。セッション変数には、セッション初期化ブロックまたは行単位の初期化ブロックを使用して値を移入する必要があります。表示/非表示を制御するには、セッション変数に適切な値を移入する必要があります。

    initブロックのSQLでは、CASE文を使用して、セッション変数でゼロを返すか、ゼロ以外の数字を返すかを制御できます。たとえば:

    VALUEOF(NQ_SESSION."VISIBLE")

    ピリオドを含むセッション変数名は二重引用符で囲む必要があります。

  • セッション変数の比較 - 等価比較または非等価比較を使用して、オブジェクトを非表示にするかどうかを制御できます。次の形式を使用します:

    'session_variable_expression' '=|<>' 'constant'

    式がゼロ、NULLまたは空であると判断された場合、オブジェクトは表示されます。式がゼロ以外の値と判断されると、オブジェクトは非表示になります。たとえば:

    NQ_SESSION."VISIBLE" = 'ABC'
    NQ_SESSION."VISIBLE" <> 'ABC'
    

    ピリオドを含むセッション変数名は二重引用符で囲む必要があります。

    「オブジェクト非表示の条件」の式では、Oracle Analyticsでサポートされている任意のスカラー関数を使用できます。スカラー関数には、その引数それぞれに対する単純な値を受け入れ、単一の値を返す任意の関数が含まれます。非確定的な結果を返す関数(RANDNOWCURRENT_DATECURRENT_TIMESTAMPCURRENT_TIMEなど)を除き、リストされた関数を使用できます。

    • すべての文字列関数。

    • 数学関数(RANDを除く)。

    • カレンダ日付/時刻関数(NOWおよびCURRENT_DATEを除く)。

    • 変換関数(CAST、IFNULL、TO_DATETIME、VALUEOFなど)。

    たとえば、次の式では、NQ_SESSION.VISIBLEセッション変数がABCという文字で始まっているかどうかがチェックされます:

    LEFT(VALUEOF(NQ_SESSION."VISIBLE"), 3) = 'ABC'

    次の式では、指定の変数がExtnAttributeで始まっているかどうかがチェックされます。

    Left(VALUEOF(NQ_SESSION."ADF_LABEL_ORACLE.APPS.CRM.MODEL.ANALYTICS.
    APPLICATIONMODULE.CRMANALYTICSAM_CRMANALYTICSAMLOCAL_CRMANALYTICSAM.
    OPPORTUNITYAM.OPPORTUNITY_EXTNATTRIBUTECHAR001"), 13) = 'ExtnAttribute'
    

「整合性のチェック」を実行して、可視性フィルタ式の不整合を検出します。