データ・ソースへの接続の管理
データ・ソースへの接続を作成、更新、除去および共有できます。DVコンテンツ作成者のアクセス権を持つOracle Analyticsユーザーとして、次のアクションを実行できます。
トピック:
データ・ソース接続の編集
データ・ソースの接続詳細を更新できます。
Oracle DatabaseへのSSL接続を編集しており、新しいcwallet.sso
ファイルを使用する必要がある場合は、「クライアント・ウォレット」フィールドで「選択」をクリックし、cwallet.sso
ファイルを参照します。cwallet.sso
ファイルの場所については、管理者に問い合せてください。
データ・ソース接続の削除
Oracle Analytics Cloudからデータ・ソース接続を削除できます。たとえば、データベースのパスワードが変更された場合は、データベース接続を削除し、新しい接続を作成する必要があります。
接続にデータセットが含まれている場合は、接続を削除する前にそれらのデータセットを削除する必要があります。
- 「データ」ページに移動し、「接続」を選択します。
- 削除する接続にカーソルを合せます。強調表示された接続の右側で、「アクション」をクリックし、「削除」を選択します。
- 「はい」をクリックします。
データ・ソース接続の共有
作成または管理するデータ・ソース接続にアクセス権限を割り当てることができます。
データベース接続のオプション
「接続の作成」ダイアログまたは「検査」ダイアログを使用して接続詳細を指定する際、一部のデータベース・タイプには追加の構成オプションがあります。
一般オプション
- Oracle Databaseへの接続を作成する場合は、「接続タイプ」オプションを使用して、2つの方法で接続できます。
- 基本 - データベースの「ホスト」、「ポート」および「サービス名」を指定します。
- 拡張 - 「接続文字列」フィールドで、RACクラスタで実行されているデータベースの単一クライアント・アクセス名(SCAN) IDを指定します。たとえば:
sales.example.com =(DESCRIPTION= (ADDRESS_LIST= (LOAD_BALANCE=on)(FAILOVER=ON) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=123.45.67.111)(PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=123.45.67.222)(PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=123.45.67.333)(PORT=1521))) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME= salesservice.example.com)))
-
一括レプリケーションの有効化 - ワークブックのデータセットをロードする場合は、このオプションをオフにして一括レプリケーションを無視します。このオプションは、あるデータベースから別のデータベースにデータをレプリケーションするデータ・アナリストと上級ユーザーのために予約されています。
認証オプション
- 常にこれらの資格証明を使用 - Oracle Analyticsでは、接続に指定したログイン名とパスワードが常に使用されます。ユーザーはログインを求められません。
- ユーザーは自分の資格証明の入力が必要 - Oracle Analyticsでは、データ・ソースに対する自分のユーザー名とパスワードを入力するようユーザーに求めます。ユーザーは、権限およびロールが割り当てられているデータにのみアクセスできます。
- (Oracle Analyticsでこのデータベース・タイプに対して偽装がサポートされている場合に表示)アクティブなユーザーの資格証明を使用 - Oracle Analyticsでは、ユーザーは、データにアクセスするためにサインインするよう求められません。Oracle Analyticsへのサインインに使用したものと同じ資格証明が、このデータ・ソースへのアクセスにも使用されます。
システム接続
セマンティック・モデラーまたはモデル管理ツールでこれらの接続詳細を使用する場合は、「システム接続」を選択します。
- セマンティック・モデラーを使用してデータをモデル化している場合は、このオプションを選択するとセマンティック・モデラーがデータ・ソースに接続できます。セマンティック・モデラーがサポートしているデータベースを確認するには、「サポートされるデータ・ソース」リストの「セマンティック・モデラー」列で「はい」を探してください。動作保証 - サポートされているデータ・ソースを参照してください。
- モデル管理ツールを使用してデータをモデル化している場合は、Oracle Analytics Cloudからモデル管理ツールに接続の詳細をコピーすることで、一部のデータ・ソースに接続できます。どのデータ・ソースでこれがサポートされているかを確認するには、「動作保証- サポートされているデータ・ソース」の「モデル管理ツールでの使用」の「接続オプション」で「システム接続」を探してください。接続のオブジェクトIDをコピーするには、「コピー」をクリックします。ビジネス・モデラーでは、モデル管理ツール(「接続プール」ダイアログ)でデータ接続を識別して使用できるよう、オブジェクトIDを貼り付けられます。
接続のオブジェクトIDをコピーするには、「コピー」をクリックします。ビジネス・モデラーでは、モデル管理ツール(「接続プール」ダイアログ)でデータ接続を識別して使用できるよう、オブジェクトIDを貼り付けられます。
ノート: 最初に接続の作成時に「システム接続」をクリックしない場合は、後になってデータ・モデラーで接続の詳細を使用する際に、新しい接続を作成して、「システム接続」を選択する必要があります。つまり、後から接続を編集して、このオプションを選択することはできません。
データベース接続の制限
データベース接続を作成する前に、データベース接続要件を理解します。
Oracle Analyticsに表示されるデータベース表の最大数は10,000です。追加の表が必要な場合、分析対象の特定のオブジェクトへのアクセス権を持つデータベース・ユーザーの作成をデータベース管理者に依頼し、データベース接続の作成時にそのユーザーの資格証明を指定することをお薦めします。
大文字、小文字、または大/小文字混在のデータへの接続
Oracleデータベース、Oracle Autonomous Data Warehouse、Oracle Transaction Processing、Snowflake、SQL ServerまたはMy SQLに接続している場合は、表または列名の大文字、小文字、または大/小文字混在のデータを読み取れるように、デフォルトの引用識別子を変更できます。
select EfG_Field from AbCd;
を発行するかわりに、基になるSQL文select EfG_Field from AbCd;
に二重引用符を追加します(これは失敗します)。
REST APIを使用した接続の管理
Oracle Analytics CloudのREST APIを使用すると、様々なデータ・ソースに対する接続をプログラムで管理できます。たとえば、テストと本番の両方のOracle Analytics Cloud環境に、同じ接続のセットを作成(または変更)するスクリプトを作成するような場合です。
接続REST APIについて
REST APIを使用して、データ・ソースのある範囲の接続を作成、更新、削除できます。このトピックでは、REST APIを使用して管理できるデータ・ソース接続のタイプをリストします。
サポートされているデータ・ソース
- Oracle Database
- Oracle Autonomous Data Warehouse
- Oracle Essbase
- MySQL
- PostgreSQL
- Snowflake
- SQL Server
- Vertica
接続パラメータ
必要な接続パラメータは、データ・ソースごとに異なります。REST APIを使用して接続を作成または更新する場合は、ご使用のデータ・ソースに必要なJSONペイロード書式を把握する必要があります。「データ・ソースのサンプルのJSONペイロード」を参照してください。
REST APIを使用した接続管理の一般的なワークフロー
ここでは、Oracle Analytics ServerのREST APIを使用して、プログラムによる接続の管理を開始するための一般的な作業を示します。REST APIを初めて使用する場合は、次の作業をガイドにして進めてください。
タスク | 説明 | REST APIのドキュメント |
---|---|---|
前提条件の理解 |
前提条件の複数のタスクを把握して実行します。 REST APIを使用してデータ接続を管理するには、ワークブックを作成する権限とOracle Analytics Serverのデータに接続する権限(DVコンテンツ作成者)が必要です。 |
クイック・スタートのタスク |
構成で許可される認証メカニズムを理解します。 | Oracle Analytics Serverでの認証は、Oracle Analytics Server環境と同じ認証メカニズムを使用して管理されます。 | 認証 |
サポートされるデータ・ソースの把握 | REST APIを使用して管理できるデータ接続のタイプについて説明するトピックを参照してください。 | サポートされているデータ・ソース |
JSONペイロード書式の決定 | データ・ソースのJSONペイロード書式について説明するトピックを参照し、必要な接続パラメータを取得してください。 | データ・ソースのサンプルのJSONペイロード |
接続の作成 | ワークブック、レポート、ダッシュボードで使用するデータ接続を作成します。 | 接続の作成 |
接続の更新 | 既存のデータ接続のプロパティを1つ以上更新します。 | 接続の更新 |
接続の削除 | データ接続を削除します。 | 接続の削除 |
REST APIを使用してデータ・ソース接続を管理する方法
これらのサンプルおよび例は、cURLを使用したREST APIリクエストによるデータ・ソース接続の管理に役立ちます。
cURL書式の例
-
単純なJSON
curl --header "Authorization: Bearer <token>" --header "Content-Type: application/json" --request POST|PUT https://<hostname>/api/20210901/catalog/connections --data "<data source connection payload>"
-
Multi-part/Form data
curl --header "Authorization: Bearer <token>" --request POST|PUT https://<hostname>/api/20210901/catalog/connections --form "cert=<security wallet file>" --form "connectionParams=<data source connection payload>"
-
<token> - Oracle Analytics Server REST APIへのコールを認証するために必要な認証ベアラー・トークン。認証を参照してください。
-
<hostname> - Oracle Analytics Serverが実行されているホスト。
-
<data source connection payload> - データ・ソース固有の接続情報。「データ・ソースのサンプルのJSONペイロード」を参照してください。
-
<security wallet file> - 認証と署名資格証明、秘密キー、証明書、信頼できる証明書など、SSL関連の情報が格納されます。Oracle Database (SSL)やOracle Autonomous Data Warehouse (相互TLS)など、一部の接続タイプに必要です。
例
次の例では、Oracle Autonomous Data Warehouse (ADW)への接続の作成方法を示します。
- 例1 - Oracle ADWへのウォレットなし(TLS)の接続の作成
- 例2 - 資格証明ウォレット・ファイル
cwallet.sso
(相互TLS)を使用するOracle ADWへの接続の作成
ノート:
後続の例にあるJSONペイロードは、Oracle ADWに固有のものです。その他のデータ・ソースでは、JSONペイロードの書式は異なります。「データ・ソースのサンプルのJSONペイロード」を参照してください。例1 Oracle ADWへのウォレットなし(TLS)の接続の作成
oracle_adw_walletless
という名前の接続を作成します。リクエスト本文には、単純なJSONのapplication/json
が含まれています。
curl --header "Authorization: Bearer <token>" --header "Content-Type: application/json" --request POST https://example.com/api/20210901/catalog/connections --data "{ "version": "2.0.0", "type": "connection", "name": "oracle_adw_walletless", "description": "Sample Oracle ADW connection without a wallet created using Connections API", "content": { "connectionParams": { "connectionType": "oracle-autonomous-data-warehouse", "connectionString": "(description= (retry_count=20)(retry_delay=3)(address=(protocol=tcps)(port=1521)(host=adb.us-ashburn-1.oraclecloud.com))(connect_data=(service_name=abcdefg1hijkl2m_adwwalletless_high.adb.oraclecloud.com))(security=(ssl_server_dn_match=yes)))", "username": "ADMIN", "password": "<<password>>", "systemConnection": false, "remoteData": false, "sslType": "ServerSideSSL" } } }"
レスポンス本文
{"connectionID":"J0FkbWluJy4nb3JhY2xlX2Fkd193YWxsZXRsZXNzJw=="}
Base64でエンコードされている、レスポンス本文のconnectionId
をメモします。後から、この値を使用して、接続の更新や削除を実行できます。
例2 ウォレット・ファイル(相互TLS)を使用するOracle ADWへの接続の作成
oracle_adw_with_wallet
という名前の接続を作成します。リクエスト本文には、multipart/form-data
が含まれているため、Oracle ADWのウォレット・ファイル(cwallet.sso
)とOracle ADW接続パラメータの両方が必要です。curl --header "Authorization: Bearer <token>" -–request POST https://<hostname>/api/20210901/catalog/connections --form "cert=@"/Users/scott/Downloads/Wallet_adw/cwallet.sso"" --form "connectionParams= "{ "version": "2.0.0", "type": "connection", "name": "oracle_adw_with_wallet", "description": "Sample Oracle ADW connection with a wallet created using Connections API", "content": { "connectionParams": { "connectionType": "oracle-autonomous-data-warehouse", "connectionString": "(description= (retry_count=20)(retry_delay=3)(address=(protocol=tcps) (port=1522)(host=adb.us-ashburn-1.oraclecloud.com))(connect_data=(service_name=abcdefg1hijkl2m_walletadw_high.adwc.oraclecloud.com/))(security=(ssl_server_dn_match=yes)))", "username": "ADMIN", "password": "<<password>>", "remoteData": "false", "systemConnection": false, "sslType": "ClientSideSSL" } } }"
レスポンス本文
{"connectionID":"J2FkbWluJy4nb3JhY2xlX2Fkd193aXRoX3dhbGxldCc="}
Base64でエンコードされている、レスポンス本文のconnectionId
をメモします。後から、この値を使用して、接続の更新や削除を実行できます。
データ・ソースのサンプルのJSONペイロード
データ・ソースに接続するには、接続パラメータを指定します。接続REST APIを使用する際は、JSONペイロード書式で接続パラメータを指定します。次の表を利用して、接続するデータ・ソースのJSONペイロードを判断します。
データ・ソース | リクエスト・タイプ | 入力ペイロード |
---|---|---|
Oracle Database (非SSL) |
application/json |
基本接続タイプ
拡張接続タイプ
|
Oracle Database (SSL) |
multi-part/form-data |
基本接続タイプ
|
Oracle Autonomous Data Warehouse - ウォレットなし(TLS) |
application/json |
基本接続タイプ
|
Oracle Autonomous Data Warehouse - ウォレットあり(相互TLS) |
multipart/form-data |
基本接続タイプ
|
PostgreSQL (非SSL) |
application/json |
基本接続タイプ
|
PostgreSQL (SSL) |
application/json |
基本接続タイプ
|
SQL Server (非SSL) |
application/json |
基本接続タイプ
|
SQL Server (SSL) | application/json |
基本接続タイプ
|
MySQL (非SSL) |
application/json |
基本接続タイプ
|
MySQL with SSL | application/json |
基本接続タイプ
|
Oracle Essbase |
application/json |
基本接続タイプ
|