ダッシュボード・フィルタの使用

キャンバスにダッシュボード・フィルタを追加すると、エンド・ユーザーは、ビジュアライゼーションに表示する値を選択および変更できます。

ダッシュボード・フィルタについて

ダッシュボード・フィルタでは、個々のキャンバスのエンド・ユーザーにフィルタ・コントロールが提供されます。

作成者は、通常、フィルタ・バーでフィルタを追加および設定して、ワークブックのデータを広範に制限します。「ワークブック・フィルタ・バーの使用」を参照してください。その後、各キャンバスでダッシュボード・フィルタを追加および構成して、エンド・ユーザーがビジュアライゼーションのデータを変更するために独自のフィルタ値を選択できるようにすることができます。

ダッシュボード・フィルタは、ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションに含まれています。キャンバスにダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションを追加した後、列をこのビジュアライゼーションにドラッグ・アンド・ドロップしてダッシュボード・フィルタを作成できます。Oracle Analyticsはフィルタを作成するために選択した列に基づいてデフォルトのプロパティを割り当てますが、データにより適合させ、ユーザー・エクスペリエンスを向上するためにフィルタのプロパティを変更できます。

ダッシュボード・フィルタの追加

ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションを使用して、ダッシュボード・フィルタを作成および構成します。

ダッシュボード・フィルタによって、エンド・ユーザーは、独自のフィルタ値を選択してビジュアライゼーションのデータを変更できます。
使用できる様々なタイプのフィルタの詳細は、フィルタ・タイプを参照してください。
ダッシュボード・フィルタのプロパティの詳細は、フィルタ・プロパティを参照してください。
  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. 「ビジュアライゼーション・パネル」で、「ビジュアライゼーション」をクリックし、「ダッシュボード・コントロール」にスクロールして、「ダッシュボード・フィルタ」をキャンバスにドラッグします。
  3. 「データ・パネル」で、「データ」をクリックし、新しいダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションに列を1つ以上ドラッグして、ダッシュボード・フィルタ・コントロールを作成します。

  4. オプション: フィルタ・コントロールをクリックして「フィルタ」ダイアログを開いてから、フィルタするデータ値を選択します。
  5. 「保存」をクリックします。

ダッシュボード・フィルタの制限値の指定

ダッシュボード・フィルタがその選択値を(たとえば、ワークブック・フィルタ・バーまたはその他のダッシュボード・フィルタから)取得する方法を指定できます。

様々なフィルタをワークブックに追加する前に、制限値の設定が相互にどのように影響するかを理解することが重要です。フィルタによる相互の制限方法を参照してください。
「値の限定」設定を使用して、ダッシュボード・フィルタの制限値を変更します。
  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションをクリックして選択します。
  3. 「プロパティ」をクリックして「プロパティ」パネルを開き、「フィルタ・コントロール」をクリックします。
  4. 制限を設定するフィルタを特定して展開します。
  5. 「次により値を制限」フィールドをクリックし、フィルタの選択値を制限する方法を選択します。

  6. 「保存」をクリックします。

キャンバスのビジュアライゼーションへのダッシュボード・フィルタの適用

ダッシュボード・フィルタを追加すると、Oracle Analyticsはそれをキャンバス上のすべてのビジュアライゼーションに適用します。ダッシュボード・フィルタを適用するビジュアライゼーションを指定できます。

  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションをクリックして選択します。
  3. 「プロパティ」をクリックして「プロパティ」パネルを開き、「フィルタ」をクリックします。
  4. 「このフィルタの適用先」セクションで、フィルタを適用するビジュアライゼーションを選択します。

  5. 「保存」をクリックします。

他のフィルタによるダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションのフィルタ処理

ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションを追加すると、Oracle Analyticsはワークブックのすべての既存のダッシュボード・フィルタとフィルタ・バーのフィルタをそれに適用します。新しいダッシュボード・フィルタに適用するフィルタを指定できます。

  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションをクリックして選択します。
  3. 「プロパティ」をクリックして「プロパティ」パネルを開き、「フィルタ」をクリックします。
  4. 「このビジュアライゼーションのフィルタ基準」セクションで、ダッシュボード・フィルタに適用するフィルタを選択します。

  5. 「保存」をクリックします。

ダッシュボード・フィルタの向きの変更

ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションをキャンバスに追加する場所によって、フィルタ・コントロールが水平と垂直のどちらで表示されるかが決まります。

ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションの向きを変更して、ユーザーに最適なキャンバス・レイアウトおよびフィルタ・エクスペリエンスを提供できます。
  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションをクリックして選択します。
  3. 「プロパティ」をクリックして「プロパティ」ペインを開き、「一般」をクリックします。
  4. 「向き」フィールドをクリックし、向きを選択します。
  5. 「保存」をクリックします。

ダッシュボード・フィルタのスタイルの変更

ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションでのフィルタ・コントロールの表示方法を選択して、ユーザーに最適なキャンバス・レイアウトおよびフィルタ・エクスペリエンスを提供できます。

「フィルタ・スタイル」プロパティを使用して、ダッシュボード・フィルタ・スタイルを次のいずれかに変更します:
このプロパティの詳細は、ダッシュボード・フィルタの一般プロパティを参照してください。
  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. ダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションをクリックして選択します。
  3. 「プロパティ」をクリックして「プロパティ」ペインを開き、「一般」をクリックします。
  4. 「フィルタ・スタイル」フィールドをクリックして、スタイルを選択します。
  5. 「保存」をクリックします。

ダッシュボード・フィルタ・コントロールとしてのパラメータの使用

パラメータをダッシュボード・フィルタ・コントロールとして使用すると、ディメンションを選択および変更し、キャンバス上のビジュアライゼーションの列値を測定できます。

ノート:

パラメータをダッシュボード・フィルタ・コントロールとして追加すると、列セレクタとして機能します(データはフィルタされません)。
パラメータをダッシュボード・フィルタ・コントロールとして追加しても、標準フィルタと同じ機能は提供されません。たとえば、「上位下位N件」、「除外」、「Null」または「値の限定」の機能は提供されません。
パラメータを使用して、ダッシュボード・フィルタをワークブック内の他のキャンバスの対応するフィルタにバインドすることもできます。これにより、選択したフィルタ値をあるキャンバスから別のキャンバスに渡すことができます。パラメータの作成およびダッシュボード・フィルタへのバインドを参照してください。
  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. 「データ」パネルで、「ビジュアライゼーション」をクリックし、「ダッシュボード・コントロール」セクションまでスクロールして、「ダッシュボード・フィルタ」をキャンバスにドラッグします。
  3. 「データ」パネルで「パラメータ」をクリックし、パラメータをダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションの「文法」パネルの「フィルタ・コントロール」にドラッグ・アンド・ドロップします。
    ダッシュボード・フィルタ・コントロールのパラメータ

  4. 「保存」をクリックします。

スライダ・ダッシュボード・フィルタを使用したビジュアライゼーションのフィルタ処理およびアニメーション化

スライダ・ダッシュボード・フィルタをワークブック・キャンバスに追加し、ビジュアライゼーションをアニメーション化して、指定したディメンションを基準としてデータがどのように変化するかを表示できます。コンシューマは、ディメンション値を対話的に選択したり、タイムラプス・ビデオやアニメーションのようにディメンション値を自動的に再生したりできます。

別の例として、2000年から2012年の間のオリンピック・メダルを分析し、その年範囲で変動する数値をアニメーションで表示できます。

スライダ・ダッシュボード・フィルタを作成する前に、キャンバスに1つ以上のビジュアライゼーションがあり、それに対してディメンション(この場合は「年」)をフィルタとして使用できる必要があります。各ビジュアライゼーションには同じディメンション・データが含まれている必要があります。

この例で、2000年から2012年の間のオリンピック・メダル・データを分析できるように「年」でフィルタするには、「年」をダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションに追加する必要があります。

スライダ・フィルタの詳細は、フィルタ・タイプを参照してください。スライダ・ダッシュボードのフィルタ・プロパティの詳細は、ダッシュボード・フィルタ・コントロールのプロパティを参照してください。
  1. ホーム・ページでワークブックにカーソルを合せ、「アクション」をクリックして「開く」を選択します。
  2. 「データ・パネル」で、「ビジュアライゼーション」をクリックし、「ダッシュボード・コントロール」セクションまでスクロールして、「ダッシュボード・フィルタ」をキャンバスにドラッグします。

  3. 「データ・パネル」で「データ」をクリックし、ディメンションベースのデータ要素を新しいダッシュボード・フィルタ・ビジュアライゼーションにドラッグします。
  4. 「プロパティ」をクリックして「プロパティ」ペインを開き、「フィルタ・コントロール」をクリックします。
  5. 追加したフィルタを見つけて展開します。
  6. 「フィルタ・タイプ」フィールドをクリックし、「スライダ」を選択します。

  7. 「再生」フィールドをクリックして、自動再生をオンまたはオフにします。
  8. 再生を有効にした場合は、スライダ・フィルタ・コントロールで「再生」をクリックして、デフォルト設定でビジュアライゼーションを再生する方法を表示します。