3 Oracle Database Applianceのデプロイメントの準備

Oracle Database Applianceをデプロイする前に、次のセットアップ・タスクを実行します。

Oracle Database Appliance X9-2-HAへのストレージ・ケーブルの接続

Oracle Database Appliance X9-2-HAのストレージ・ケーブルを接続します。

Oracle Database Appliance X9-2-HAのストレージのケーブル接続

Oracle Database Appliance X9-2-HAのストレージ・ケーブルを接続します。

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図x9-2-ha_storage_cabling.pngの説明

表3-1 Oracle Database Appliance X9-2-HAのストレージのケーブル接続

注釈番号 用途 始点 - Compute Node0 終点 - Compute Node1

1

緑色のSFP28ケーブルを接続(相互接続ポート25GbE) PCIeスロット1の緑色のポート(ポート2)に接続

PCIeスロット1の緑色のポート(ポート2)に接続

2

黄色のSFP28ケーブルを接続

(相互接続ポート25GbE)

PCIeスロット1の黄色のポート(ポート1)に接続

PCIeスロット1の黄色のポート(ポート1)に接続

3

ダーク・ブルーのSASケーブルの接続 Node0、PCIeスロット2のダーク・ブルーのポート(SAS0)に接続

上部IOモジュールのダーク・ブルーのポート(ポート0)に接続

4

ライト・ブルーのSASケーブルの接続 Node0、PCIeスロット9のライト・ブルーのポート(SAS1)に接続

下部IOモジュールのライト・ブルーのポート(ポート0)に接続

5

ダーク・レッドのSASケーブルの接続 Node1、PCIeスロット2のダーク・レッドのポート(SAS1)に接続

上部IOモジュールのダーク・レッドのポート(ポート1)に接続

6

ライト・レッドのSASケーブルの接続 Node1、PCIeスロット9のライト・レッドのポート(SAS0)に接続

下部IOモジュールのライト・レッドのポート(ポート1)に接続

ストレージ拡張シェルフのケーブル接続

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図x9-2-ha_storage_cabling_expansion_shelf.pngの説明

表3-2 Oracle Database Appliance X9-2-HAのストレージ拡張シェルフのケーブル接続

注釈番号 用途 始点 - Compute Node 終点 - 拡張シェルフ

7

ダーク・ブルーのSASケーブルの接続 Node1、PCIeスロット2のダーク・ブルーのポート(SAS0)に接続

上部IOモジュールのダーク・ブルーのポート(ポート0)に接続

8

ライト・ブルーのSASケーブルの接続 Node1、PCIeスロット9のライト・ブルーのポート(SAS1)に接続

下部IOモジュールのライト・ブルーのポート(ポート0)に接続

9

ダーク・レッドのSASケーブルの接続 Node0、PCIeスロット2のダーク・レッドのポート(SAS1)に接続

上部IOモジュールのダーク・レッドのポート(ポート1)に接続

10

ライト・レッドのSASケーブルの接続 Node0、PCIeスロット9のライト・レッドのポート(SAS0)に接続

下部IOモジュールのライト・レッドのポート(ポート1)に接続

Oracle Database Appliance X9-2-HAへのネットワーク・ケーブルの接続

Oracle Database Appliance X9-2-HAを10GBase-T (銅線)または25GbE SFP28 (ファイバー)ネットワークに接続します。

SFP28ポートでは、このポートで使用されるSFPモジュールに応じて、10Gbと25GbのファイバーおよびTwinaxialケーブル(Twinax)がサポートされます。10GBase-Tパブリック・ネットワークの場合は、Cat-6ネットワーク・ケーブルを使用します。SFP28ポートを使用するには、スイッチ帯域幅に合わせて適切なトランシーバとケーブルを使用します。次の項では、10GBaseおよび25GbE SFP28 (ファイバー)ネットワークのポートの配線オプションを示します。

Oracle Database Appliance X9-2-HAのファイバーおよび銅線ネットワーク・ケーブルの接続

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図x9-2-ha_network_cabling.pngの説明

表3-3 ネットワーク・ポートと電源の配線

注釈 説明
1 ファン・モジュール付き電源(PS) 1
2 電源(PS) 1ステータス・インジケータ: 保守要求LED: オレンジ色、AC OK LED: 緑色
3 ファン・モジュール付き電源(PS) 0
4 電源(PS) 0ステータス・インジケータ: 保守要求LED: オレンジ色、AC OK LED: 緑色
5 PCIeカード・スロット1: Oracle Dual Port 25Gb Ethernet Adapterでは、サーバー・ノード間のプライベート・クラスタ相互接続用にSFP28接続を持つ2個のポートが提供されます。
6 PCIeカード・スロット2: サーバーをストレージ・シェルフおよびストレージ拡張シェルフに接続するのに使用される2個のSAS3コネクタが提供されます
7 PCIeカード・スロット3: フィラー・パネル
8 PCIカード・スロット4: フィラー・パネル、またはオプションのOracle Dual Port 25Gb Ethernet Adapter、またはオプションのOracle Quad Port 10GBase-T Adapter
9 PCIeカード・スロット5: フィラー・パネル
10 未使用
11 SER MGTポート: Oracle ILOMサービス・プロセッサへの接続に使用されるRJ-45シリアル・ポート
12 NET MGTポート: Oracle ILOMサービス・プロセッサへの接続に使用されるRJ-45コネクタを備えた10/100/1000Base-Tネットワーク・インタフェース・ポート
13 RJ-45コネクタ付きの100/1000Base-Tネットワーク・インタフェース・ポート: NET 0
14 USB 3.0コネクタ
15 システムのステータス・インジケータ: 位置特定LED (白色)、保守要求LED (オレンジ色)、電源/OK LED (緑色)
16 PCIeカード・スロット6: Oracle Dual Port 25Gb Ethernet AdapterまたはオプションのOracle Quad Port 10GBase-T Adapter
17 PCIeカード・スロット7: フィラー・パネル
18 PCIeカード・スロット8: フィラー・パネル、またはオプションのOracle Dual Port 25Gb Ethernet Adapter、またはオプションのOracle Quad Port 10GBase-T Adapter
19 PCIeカード・スロット9: サーバーをストレージ・シェルフおよびストレージ拡張シェルフに接続するのに使用される2個のSAS3コネクタが提供されます
20 PCIeカード・スロット10: フィラー・パネル

ファイバー・ケーブル

光ケーブルの場合は、各ネットワーク・ポート用にShort Range (SR)またはLong Range (LR) SFPトランシーバを購入し、適切な光ケーブルを接続する必要があります。現在、OracleではSRおよびLRのSFPトランシーバを販売しています。これらのトランシーバに加えて、適切なLC-LCの終端済光ファイバー・ケーブルをサードパーティ・ベンダーから購入する必要があります。

表3-4 SFPポートのトランシーバ - 10Gb/1Gb

名前 ATO部品番号 xオプション部品番号

SFP+ 10GBase-SR (ショート・レンジ・トランシーバ)

2129a

X2129A-N

SFP+ 10GBase-LR (ロング・レンジ・トランシーバ)

5562a-z

X5562A-Z

表3-5 SFPポートのトランシーバ - 25Gb

名前 ATO部品番号 xオプション部品番号

SFP28 25GBase-SR (ショート・レンジ・トランシーバ)

7118017

7118019

SFP28 25GBase-LR (ロング・レンジ・トランシーバ)

7118020

7118021

銅線ケーブル

Oracleから次の銅線ケーブルを購入できます。これらのケーブルには組込みのSFPコネクタが付いています。

表3-6 SFPポートのネットワーク・ケーブル - 10Gb/1Gb

名前 長さ ATO部品番号 xオプション部品番号

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 1m

1m

7105137

X2130A-1M-N
TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 2m 2m 7105139 7105148

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 3m

3m

7105140

X2130A-3M-N

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 5m

5m

7105141

X2130A-5M-N

表3-7 SFPポートのネットワーク・ケーブル - 25Gb

名前 長さ ATO部品番号 xオプション部品番号

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 1m

1m

7118359

7118367

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 2m

2m

7118360

7118368

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 3m

3m

7118361

7118369

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 5m

5m

7118362

7118370

Oracle Database Appliance X9-2SまたはX9-2Lへのネットワーク・ケーブルの接続

Oracle Database Appliance X9-2SまたはX9-2Lを10GBase-T (銅線)または25GbE SFP28 (ファイバー)ネットワークに接続します。

SFP28ポートでは、このポートで使用されるSFPモジュールに応じて、10Gbと25GbのファイバーおよびTwinaxialケーブル(Twinax)がサポートされます。RJ-45コネクタを持つ10GBase-Tパブリック・ネットワーク・ポートの場合は、Cat-6ネットワーク・ケーブルを使用します。SFP28ポートを使用するには、スイッチ帯域幅に合わせて適切なトランシーバとケーブルを使用します。次の項では、10GBaseおよび25GbE SFP28 (ファイバー)ネットワークのポートの配線オプションを示します。

Oracle Database Appliance X9-2SまたはX9-2Lのネットワーク・ケーブルの接続

Oracle Database Appliance X9-2SまたはX9-2Lのファイバーおよび銅線ネットワーク・ケーブルの接続

x9-2-sl_network_cabling.pngの説明が続きます
図x9-2-sl_network_cabling.pngの説明

表3-8 ネットワーク・ポートと電源の配線

注釈 説明
1 ファン・モジュール付き電源(PS) 1
2 電源(PS) 1ステータス・インジケータ: 保守要求LED: オレンジ色、AC OK LED: 緑色
3 ファン・モジュール付き電源(PS) 0
4 電源(PS) 0ステータス・インジケータ: 保守要求LED: オレンジ色、AC OK LED: 緑色
5 PCIeカード・スロット1: フィラー・パネル
6 PCIeカード・スロット2: フィラー・パネル
7 PCIeカード・スロット3: フィラー・パネル
8 PCIeカード・スロット4:
  • Oracle Database Appliance X9-2S: フィラー・パネル
  • Oracle Database Appliance X9-2L: フィラー・パネル、またはオプションのOracle Dual Port 25Gb Ethernet Adapter、またはオプションのOracle Quad Port 10GBase-T Adapter
9 PCIeカード・スロット5: フィラー・パネル
10 未使用
11 SER MGTポート: Oracle ILOMサービス・プロセッサへの接続に使用されるRJ-45シリアル・ポート
12 NET MGTポート: Oracle ILOMサービス・プロセッサへの接続に使用されるRJ-45コネクタを備えた10/100/1000Base-Tネットワーク・インタフェース・ポート
13 RJ-45コネクタ付きの100/1000Base-Tネットワーク・インタフェース・ポート: NET 0
14 USB 3.0コネクタ
15 システムのステータス・インジケータ: 位置特定LED (白色)、保守要求LED (オレンジ色)、電源/OK LED (緑色)
16 PCIeカード・スロット6: Oracle Dual Port 25Gb Ethernet AdapterまたはオプションのOracle Quad Port 10GBase-T Adapter
17 PCIeカード・スロット7:
  • Oracle Database Appliance X9-2S: フィラー・パネル、またはオプションのOracle Dual Port 25Gb Ethernet Adapter、またはオプションのOracle Quad Port 10GBase-T Adapter
  • Oracle Database Appliance X9-2L: フィラー・パネル
18 PCIeカード・スロット8: フィラー・パネル、またはオプションのOracle Dual Port 25Gb Ethernet Adapter、またはオプションのOracle Quad Port 10GBase-T Adapter
19 PCIeカード・スロット9: フィラー・パネル
20 PCIeカード・スロット10:
  • Oracle Database Appliance X9-2S: フィラー・パネル
  • Oracle Database Appliance X9-2L: Oracle Retimer PCIeカード

ファイバー・ケーブル

光ケーブルの場合は、各ネットワーク・ポート用にShort Range (SR)またはLong Range (LR) SFPトランシーバを購入し、適切な光ケーブルを接続する必要があります。現在、OracleではSRおよびLRのSFPトランシーバを販売しています。これらのトランシーバに加えて、適切なLC-LCの終端済光ファイバー・ケーブルをサードパーティ・ベンダーから購入する必要があります。

表3-9 SFPポートのトランシーバ - 10Gb/1Gb

名前 ATO部品番号 xオプション部品番号

SFP+ 10GBase-SR (ショート・レンジ・トランシーバ)

2129a

X2129A-N

SFP+ 10GBase-LR (ロング・レンジ・トランシーバ)

5562a-z

X5562A-Z

表3-10 SFPポートのトランシーバ - 25Gb

名前 ATO部品番号 xオプション部品番号

SFP28 25GBase-SR (ショート・レンジ・トランシーバ)

7118017

7118019

SFP28 25GBase-LR (ロング・レンジ・トランシーバ)

7118020

7118021

銅線ケーブル

Oracleから次の銅線ケーブルを購入できます。これらのケーブルには組込みのSFPコネクタが付いています。

表3-11 SFPポートのネットワーク・ケーブル - 10Gb/1Gb

名前 長さ ATO部品番号 xオプション部品番号

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 1m

1m

7105137

X2130A-1M-N
TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 2m 2m 7105139 7105148

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 3m

3m

7105140

X2130A-3M-N

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 5m

5m

7105141

X2130A-5M-N

表3-12 SFPポートのネットワーク・ケーブル - 25Gb

名前 長さ ATO部品番号 xオプション部品番号

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 1m

1m

7118359

7118367
TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 2m 2m 7118360 7118368

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 3m

3m

7118361

7118369

TwinAxパッシブ銅線ケーブル: 5m

5m

7118362

7118370

電源コードの取付けとコンポーネントの初期化

Oracle Database Applianceの電源コードを取り付けます。

注意:

電源コードを差し込む前に、電力を供給する電気コンセントが接地されていることを確認します。

AC回路を1つのみ使用する場合は、各コンポーネントの両方の電源コードをその回路に接続します。N+1の電源の冗長性を維持する場合は、2つの異なるAC回路を使用します。各AC回路から各コンポーネントに1本の電源コードを接続します。

提供されるケーブル管理アームとの配線の詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

Oracle Integrated Lights Out Managerの構成

Oracle Database Applianceをオペレーティング・システムとは切り離して管理するように、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)を構成します。

新しいOracle Database Applianceをデプロイするには、システムに直接接続して、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM)および最初のネットワークを構成する必要があります。シリアル・ポートを使用する場合は、ボー・レート速度が一致していることを確認してください。最初のパブリック・ネットワーク・インタフェースを構成したら、Oracle Database Applianceシステムまたはリモート・システムで残りのデプロイメント・ステップを実行できます。

DHCPによって割り当てられたIPアドレスを使用したOracle ILOMの構成

ILOM NICが有効であり、ipv4が有効になっていることを確認します。

  1. クライアント・システムのブラウザを使用して、DHCPによって割り当てられたIPアドレスまたはホスト名をブラウザのアドレス・フィールドに入力し、[Enter]を押します。たとえば、https://129.xxx.xx.xxです。

  2. ログイン・ページで、デフォルト・ユーザー名rootおよびデフォルト・パスワードchangemeを入力します。

    Oracle ILOM Webインタフェースが表示されます。

静的IPアドレスを使用したOracle ILOMの構成

  1. クライアント・システムを使用して、コマンドラインに次のコマンドを入力することでSecure Shell (SSH)接続を確立します。

    ssh -l root sp_ip_address

    sp_ip_addressは、DHCPによって割り当てられたIPアドレスです。

  2. デフォルト・ユーザー名rootおよびデフォルト・パスワードchangemeを入力します。

    Oracle ILOM CLIのプロンプトが表示されます。デフォルトのパスワードを任意のセキュアなパスワードに変更します。

  3. 作業ディレクトリを設定します。

    cd /SP/network
  4. 静的イーサネット構成を次のように指定します。

    set pendingipaddress=xxx.xxx.xx.xx
    set pendingipnetmask=yyy.yyy.yyy.y
    set pendingipgateway=zzz.zzz.zz.zzz
    set commitpending=true
    set state=enabled

    xxx.xxx.xx.xxyyy.yyy.yyy.yおよびzzz.zzz.zz.zzzは、それぞれILOMおよびネットワーク構成のIPアドレス、ネットマスクおよびゲートウェイです。

  5. 変更を確認してから終了します。

    show /SP/network 
    exit

IPMIツールを使用したOracle ILOMの構成

IPアドレスをOracle ILOMに手動で割り当てるには、次の手順に従います。

  1. IPMIツールを開きます。

    # ipmitool –I open sunoem cli
  2. SP/networkに移動し、ポートが有効になっていることを確認します。

    show /SP/network
  3. ポートが有効になっていない場合は、ポートを有効にします。

    # ipmitool -I open sunoem cli "set /SP/network state=enabled"
    
  4. SP/networkで、ipv4が有効になっていることを確認します。

  5. ipv6が有効な場合は、ipv6を無効にしてipv4を有効にします。

    # ipmitool -I open sunoem cli "set /SP/network/ipv6 state=disabled" 
    # ipmitool -I open sunoem cli "set /SP/network/ipv4 state=enabled" 

Oracle Database Applianceの初回電源投入

Oracle Database Applianceの電源を初めてオンにするには、この手順を使用します。

Oracle Database Applianceの電源を初めてオンにすると、接続されているパブリック・インタフェース・ポートに基づいて自動的にパブリック・ネットワーク・インタフェースが定義されます。Oracle Database Appliance X9-2-HAでは、クラスタ・インターコネクトにデュアルポート10/25 GbE SFP28 PCIeアダプタが使用されます。

ノート:

電源コードの接続後、緑色のSP OK発光ダイオード(LED)のライトが数分間点滅した後、常時点灯に変わります。冷却ファンも回転する場合があります。ただし、これらの事象はシステムが起動していることを示してはいません。アプライアンスを正しく起動するには、この項のステップをすべて完了する必要があります。項全体を読んで、初期システム起動に必要な順序を理解してください。
  1. (Oracle Database Appliance X9-2-HAの場合)サーバー・ノードの電源をオンにする前に、接続されているストレージ・シェルフをオンにします。
  2. 電源凹型ボタンを押して、アプライアンスの電源をオンにします。

    ノート:

    完全に初期化された状態は、緑色のSP OK LEDが常時点灯している状態になることによって示されます。サーバーの緑色のLEDライトのいずれかがまだ点滅している場合は、その初期化ステップが完了するまで待機します。

    電源ボタンおよびシステム初期化ステータスのインジケータ・ライトの識別には、図および次の注釈の表を参照してください。

    図3-1 Oracle Database Applianceの前面の電源パネル

    図3-1の説明が続きます。
    「図3-1 Oracle Database Applianceの前面の電源パネル」の説明

    表3-13 Oracle Database Applianceの電源投入用注釈の説明

    注釈 機能
    1 前面パネルにある、緑色の電源/OK LED。システムにログインする前に、ライトはオンの位置にある(緑色のライトが点滅しない)必要があります。
    2 アプライアンスの前面パネルにある、凹型オン/オフ電源ボタン。このボタンを押すのは一度のみです。電源ボタンを何度も押さないでください。
    3 アプライアンスの前面パネルにある、SP OK LEDライト。

    Oracle Database Applianceでは、DO NOT SERVICEインジケータは使用されません。

  3. Oracle Database Applianceが起動を完了するまで待機します。

    ノート:

    電源ボタンを何度も押さないでください。起動は、完了までに数分かかることがあります。
システムの前面にある緑色の電源/OK LED (注釈1)が常時点灯になると、Oracle Database Applianceは使用できる状態になります。