データベース・アイテム
データベース・アイテムはアプリケーション・データベース内に存在するもので、コンピュータ・コードが関連付けられています。 アプリケーションはこのコードを使用してデータを検索します。 すべてのデータベース・アイテムは読取り専用の変数です。
データベース・アイテム値をFormula内で変更することはできません。 データベース・アイテムへの値の書き込みを試みた場合、コンパイル・エラーが発生します。
データベース・アイテムはFormulaとHCM抽出内で使用できます。
データベース・アイテムのタイプは次のとおりです。
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静的
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動的
静的データベース・アイテム
静的データベース・アイテムは事前定義されています。 これには、性別、生年月日、勤務地など、従業員に関する一般情報が含まれます。 また、給与計算期間の開始日と終了日といった、その他のオブジェクトに関する情報も含まれます。
動的データベース・アイテム
これらのオブジェクトを作成すると、アプリケーションによって動的データベース・アイテムが作成されます。 フレックスフィールドの場合は「フレックスフィールド・データベース・アイテムの生成」プロセスを実行して、データベース・アイテムを作成する必要があります。
オブジェクト |
説明 |
---|---|
エレメント |
エレメント名がデータベース・アイテム名の接頭辞になります。 |
定義済バランス |
バランス名の後にバランス・ディメンション名を付加したものがデータベース・アイテム名になります。 |
Formulaグローバル値 |
グローバル値名がデータベース・アイテム名になります。 |
入力値 |
エレメントおよび入力値の名前がデータベース・アイテム名の接頭辞になります。 |
フレックスフィールド |
「フレックスフィールド・データベース・アイテムの生成」プロセスを実行すると、登録したHCMフレックスフィールドのコンテキストおよびセグメントのデータベース・アイテムが作成されます。 |
配列データベース・アイテム
配列データベース・アイテムはNUMBER型の索引を持ち、その索引は1から始まり、欠番なしで1ずつ増加します。 次に例を示します。
/* 1 is the starting index for an array database item. */
I = 1
WHILE DBI.EXISTS(I) LOOP
(
V = DBI[I] /* Do some processing with element at index I. */
I = I + 1 /* Array database items indexes go up in steps of 1. */
)
配列データベース・アイテムがエレメントに対してNULL値を返すシナリオでは、DEFAULT_DATA_VALUE FOR文を使用してデフォルト値を設定できます。 各配列データベース・アイテムで使用できるDEFAULT_DATA_VALUE FOR文は1つのみで、Formulaの先頭に配置する必要があります。
DEFAULT_DATA_VALUE FOR文の例を示します。
DEFAULT_DATA_VALUE FOR A IS 0
INPUTS ARE B, C
配列データベース・アイテムの使用でエラーが発生する例を示します。
/* Array database item A. */
A[1] = 1
A = B
A.DELETE(1)
A.DELETE