リソース制約を考慮するプラン
リソース生産能力が供給の代替ソースの選択を推進するソフト制約である供給プランを生成できます。
制約付き供給プランでは、プランニング・プロセスによって、オーダーを前のタイム・バケットに移動するか、代替リソースにオフロードすることでリソース生産能力制約が解決されます。 制約が検出されると、プランニング・プロセスによってリソース生産能力が使用可能な推奨が生成され、需要を定時に履行できます。 たとえば、代替リソース、代替作業定義または代替ソースを使用する推奨が可能です。 制約付き供給プランでは、定時需要を満たす代替が他にない場合にのみ、リソース生産能力が超過になります。
あるフレーム製造業者が、切削部門の労務リソースが過負荷であるため顧客需要を満たすことができないとします。 この問題を解決するために、切削部門の代替として追加労務が追加されます。 結果として、プライマリ・リソースが過負荷の場合は代替リソースが使用され、過負荷の問題が解決されます。
供給オーダーは、リード・タイム内のすべてのプランニング・タイム・バケットでリソース生産能力を使用できます。 リード・タイムが必要なリソース使用量よりも大きい場合、生産能力は早いタイム・バケットで最初に使用されてから、後のタイム・バケットで使用されます。 供給期日は、定時需要を満たすために可能なかぎり遅く計画されます。
リソース生産能力制約は、オーダー・モディファイアのない品目のオーダー・サイズ設定に影響します。 生産率が1時間当たり10ユニットである3日間のリード・タイムがある品目について考えます。 この品目に対する需要は6日目に480ユニットであるため、プランニング・プロセスによって、それぞれ240ユニットの計画オーダーが2つ作成されます。
ボトルネックでないリソースを使用するオーダーでは、オーダーのサイズ設定時に生産能力制約は考慮されません。 これらのオーダーは需要に基づいてサイズが設定され、リード・タイム内で生産能力が過負荷になります。
生産能力制約が適用される順序
プランニング・プロセスでは、特定の順序で生産能力制約が適用されます。
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早期のタイム・バケットでの事前製造
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代替リソースへのオフロード
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生産能力の超過
ここで、プランニング・プロセスで生産能力制約が処理される方法の例を見てみましょう。 3日目に500ユニットのウィジェットの需要について考えてみます。 生産率は1時間当たり10ウィジェットです。
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プランでは、1日目、2日目および3日目のプライマリ・リソースを使用して、1日当たり80ウィジェット、合計240ウィジェットが生成されます。
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プランでは、次に1日目、2日目および3日目の指定された代替リソースを使用して、1日当たり80ウィジェット、合計240ウィジェットが生成されます。
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最後に、プランでは3日目のプライマリ・リソースを過負荷にして、500ウィジェットの需要を満たすために必要な残りの20個のウィジェットが生成されます。
生産能力制約付きリソース
リソース制約は、プラン・オプションの「生産能力制約付きリソース」属性に基づいて適用されます。 「生産能力制約付きリソース」属性は、「プラン・オプション」ページの「供給」タブの「制約および決定ルール」サブタブにあります。 生産能力制約リソースには次の2つのタイプがあります。
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すべてのリソース: プランではすべてのリソースが潜在的制約リソースとして扱われ、プラン出力の計算時にすべてのリソースの生産能力制約が適用されます。
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ボトルネック・リソースのみ: プランでは「リソース」ビューで「ボトルネック」インジケータが「はい」に設定されているリソースのみが、生産能力制約リソースとみなされます。