預託明細返品
預託受入明細と所有受入明細の両方を返品できます。 預託明細とは、あるパーティに所有されているが、その所有権は別のパーティに帰属している品目を含む受入明細のことです。 預託明細は、消費されると「所有」ステータスに移行します。 預託明細は、サプライヤまたは受入に返品できます。
預託明細を含む受入を返品する際には、次の側面が重要になります。
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サプライヤ返品または受入返品
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預託品目と所有品目の両方を含む返品
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デビット・メモ
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ロットおよびシリアル番号情報
サプライヤ返品または受入返品
預託明細の返品処理は、品目の返品先がサプライヤか受入かによって異なります。
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サプライヤ: 預託品目はサプライヤに返品できます。 品目をサプライヤに返品すると、Oracle Receivingによって受入返品トランザクションとサプライヤ返品トランザクションの両方が作成されます。 また、Receivingによって元の受入数量が減量されて、返品数量の関連購買オーダーが再オープンされます。
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受入: 受け入れられて在庫に棚入された預託品目は、受入に返品できます。 品目を受入に返品してから、品目をサプライヤに返品する、2ステップのプロセスを実行します。 品目を受入に返品する場合、オプションで保管場所および保管棚を選択できます。 保管場所および保管棚を選択しない場合、倉庫のデフォルトの受入保管場所および保管棚が使用されます。
預託明細は顧客返品には適用されません。 預託品目を顧客に返品することはできません。
預託品目と所有品目の両方を含む返品
預託品目と非預託(所有)品目の両方を含む受入明細を返品できます。 返品する受入明細を選択するときに、その受入明細に預託品目と所有品目の両方が含まれていると、2つの異なる返品明細がページに表示されます。 預託品目を含む返品明細では、「預託」チェック・ボックスが自動的に選択されます。 各明細に対して返品する数量を別々に指定し、トランザクションを発行します。
返品数量は受入済数量以下である必要があります。 返品トランザクションでは、有効な所有数量と預託数量の両方が個別に考慮されます。
デビット・メモ
消費済品目の返品では、デビット・メモを作成できます。 消費済品目のステータスは「所有」です。 消費済の受入明細で返品が処理されるとき、サプライヤ・サイトのデビット・メモに基づいてデビット・メモを自動的に作成できます。 また、消費済返品トランザクションに対するデビット・メモを手動で作成することもできます。
「預託」ステータスの品目に対してデビット・メモを作成することはできません。 「預託」ステータスの品目は、サプライヤがすでに所有しています。 このため、デビット・メモを作成する請求書は存在しません。
ロットおよびシリアル番号情報
ロット管理またはシリアル管理の預託品目に対応する明細を、返品する明細として選択する場合、ロットおよびシリアルの情報を入力する必要があります。 受入明細全体が単一ロットまたはシリアル範囲に対応している場合、「返品明細」ページでロットおよびシリアル情報を直接更新できます。 対応していない場合は、「処理」メニューから「ロットおよびシリアル番号の記録」アイテムを選択して、新しいロット番号およびシリアル番号を入力できます。 返品中に新規のロットまたはシリアル番号を生成することはできません。