条件の作成の例

次に、条件を使用して勘定科目ルールを定義する例を示します。

例1: ユーザー定義不動産アプリケーションの勘定科目ルール条件の例

この例では、ローン仕訳明細を割り当てるための勘定科目ルールを定義します。勘定科目ルールには、マッピング・セットと定数の2つの優先度があります。

  • 最初の優先度によって、マッピング・セットのルール定義に基づいて勘定科目の出力が作成されます。

    • 最初の優先度ルールを使用して条件が作成されます。このルールは、次の条件が満たされる場合のみ使用されます。

      • 条件は、Credit StatusがNULLではないことです。

      • Credit Statusが有効な値である場合は、マッピング・セット・ルールから導出された勘定科目が使用されます。そうでない場合は、2番目の優先度である入力済定数値から導出された勘定科目が使用されます。

    • この表は、最初の優先度に対する条件の設定を示しています。

      (

      ソース

      演算子

      )

      (

      "Credit Status"

      nullでない

      )

  • 2番目の優先度によって、定数値(0.9100030.50034206331.0.0.0)から出力が作成されます。2番目の優先度に関連付けられた条件はありません。

例2: Oracle Fusion Assetsの勘定科目ルール条件の例

この例では、資産購入のルールを定義します。ルールは、配分勘定のコスト・センターが負債勘定のコスト・センターと同一で、資産追跡オプションが「Yes」の場合にのみ適用されます。

この条件は、次のように表すことができます。

  • Where Distribution Cost Center = Liability Cost Center and Asset Tracking option = Yes

この表は、条件の算式の設定を示しています。

(

ソース

デリミタ

セグメント

演算子

デリミタ

セグメント

)

AND/OR

(

"Distribution Account"

.

"Cost Center"

=

"Liability Account"

.

"Cost Center"

)

'AND'

(

"Asset Indicator"

=

はい

)

勘定科目ルールと条件の適用対象となる会計イベントで、次の2つのデータ行が使用されます。

勘定科目ルール条件の例: 会計イベント・データ

この表は、条件が適用される値を示しています。

勘定科目

請求書1

請求書2

資産インジケータ

配分勘定

02-640-2210-1234

01-780-6120-0000

はい

負債勘定

01-640-2210-0000

02-782-2210-0000

はい

この「会計イベント・データ」表では、コスト・センター・セグメントが第2セグメントとなっています。この条件の勘定科目ルールを使用すると、勘定科目ルールが適用され、請求書1の勘定科目のみが導出されます。請求書2 (資産追跡オプションが「Yes」に設定されている)の場合、配分勘定と負債勘定のコスト・センターが異なります。ルールを適用するには、両方の条件が満たされる必要があります。

ノート:
  • 勘定ソースを使用する場合は、特定のセグメントも使用する必要があります。特定のセグメントではなく勘定科目全体を条件で使用する必要がある場合は、「すべて」を選択します。

  • 条件で、指定する必要があるセグメントとともに勘定ソースおよび配分勘定が使用されています。この例では、コスト・センター・セグメントが指定されています。

  • 他の設定ルールにユーザー定義の算式または条件を追加する場合、ソースを選択した後、同じソース名が複数の補助元帳で使用される場合は、(Payable, S, S)などの追加文字列でソース名の接尾辞が付けられます。この追加文字列は次のことを示しています。

    • ソースを所有する補助元帳

    • システム・ソース(S)かアプリケーション・ソース(A)か。および

    • タイプが何か。ソースの場合はS、ユーザー定義の算式の場合はF。

ソースがGL勘定科目のソースの場合は、次のようになります。

  • <SOURCE_CODE>.Allは、GL勘定科目組合せ全体が使用されることを意味します。

  • <SOURCE_CODE>.<SEGMENT_QUALIFIER>は、GL勘定科目組合せのセグメントのいずれかが使用されることを意味します。