6 Oracle Tuxedo Application Runtime for CICS CSDコンバータ

この章のトピックは、次のとおりです:

6.1 概要

CICS Runtimeの管理は、Oracle Tuxedoネイティブのツールと、CICSに固有である機能のための、限られた数の構成表に基づいています。CICS構成では、リソースは現在CICSシステム定義ファイル(CSD)で定義されています。

tcxcsdcvtツール($KIXDIR/toolsディレクトリに配置)は、CSDファイルをリソース記述ファイル(トランザクション、トランザクション・クラス、プログラム、ファイル、TSキュー、ENQ、TDキュー・エクストラ・パーティション、TDキュー・イントラ・パーティション、マップセット、およびtypetermなど)にマッピングします。

このツールはターゲットCSDファイルを引数に設定します。また、変換されたリソース構成ファイルはデフォルトで現在のディレクトリにあります。他のターゲット・ディレクトリを指定して構成ファイルを保存することもできます。

6.2 オンライン・リソース定義(RDO)マッピング

オンライン・リソース定義(RDO)マッピングは2つのパートで構成されます。

  1. z/OS上のRDO/CSDからユニバーサル・プラットフォーム上にある全種類のリソース構成ファイル(トランザクション、プログラム、マップセットなど)にファイルを変換します。
  2. 各種類のファイルでは、ツールtcxcsdcvtが全フィールドの値を読み取り、続いて対応するリソース構成ファイル内にレコードを生成します。詳細は、『Oracle Tuxedo Application Runtime for CICSリファレンス・ガイド』を参照してください

図6-1 データ・ストリーム・モデル


データ・ストリーム・モデル

表1から10は、RDO/CSDとターゲット・リソース構成ファイル間の詳細な対応を示します。ここでは前述の「.desc」が接尾辞として使用されます。このようなマッピングには次が含まれます。

  • TRANCLASSマッピング
  • PROGRAMマッピング
  • FILEマッピング
  • FILEマッピングの属性のジャーナリング
  • TSQUEUE MODELマッピング
  • ENQMODELマッピング
  • TDQUEUEエクストラ・パーティション・マッピング
  • TDQUEUEイントラ・パーティション・マッピング
  • MAPSETマッピング
  • TYPETERMマッピング

ノート:

一部のファイル名はCICS Runtime構成ファイルに新規オプションとして追加されるので、RDO/CSDでは定義またはサポートされません。このような属性を識別するために、「----」が使用されます。

表6-1 TRANCLASSマッピング

ART FOR CICSのフィールド名 RDO/CSDのリソース属性 説明
TRANCLASS TRANCLASS トランザクション・クラスの名前。
GROUP GROUP CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
DESCRIPTION DESCRIPTION リソースの説明のための小さなテキスト・コメント領域。
MAXACTIVE MAXACTIVE 実行の並列度を定義します。

表6-2 PROGRAMマッピング

ART FOR CICSのフィールド名 RDO/CSDのリソース属性 説明
PROGRAM PROGRAM プログラムの名前。
GROUP GROUP CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
DESCRIPTION DESCRIPTION リソースの説明のための小さなテキスト・コメント領域。
LANGUAGE LANGUAGE プログラムの言語で、通信方法を認識するために必要です。
EXECKEY EXECKEY 将来使用するために予約済CICS共有構造のメモリー保護に関連します。
STATUS STATUS プログラム・ステータスを指定します。
REMOTESYSTEM REMOTESYSTEM プログラムがローカルに提供されていず、DPLサーバーにあることを指定します。
REMOTENAME REMOTENAME 遠隔サイト上で、DPLプログラムのためにプログラムの名前を指定します。

表6-3 FILEマッピング

ART FOR CICSのフィールド名 RDO/CSDのリソース属性 説明
FILE FILE ファイルの名前。このファイルに関連するEXEC CICSで使用されるファイルの論理名。
GROUP GROUP CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
DESCRIPTION DESCRIPTION リソースの説明のための小さなテキスト・コメント領域。
DISPOSITION DISPOSITION このファイルの配置を指定します。
DSNAME DSNAME このファイルに使用されるデータ・セット名を指定します。
JOURNAL JOURNAL このファイルに自動ジャーナリングを適用するかどうかを指定します。
KEYLENGTH KEYLENGTH リモート・ファイルおよびLOAD (NO)で指定されたカップリング・ファシリティ・データ表におけるレコードの論理キー長を、バイト単位で指定します。
OPENTIME OPENTIME ファイルがいつ開かれるかを指定します。
READINTEG READINTEG RLSACCESS (YES)で定義されたファイルに必要な、読取り整合性のレベルを指定します。
RECORDSIZE RECORDSIZE リモート・ファイルまたはカップリング・ファシリティ・データ表内のレコードの最大長を、バイト単位で指定します。
REMOTENAME REMOTENAME リモート・システムでのファイルの名前を指定します。
REMOTESYSTEM REMOTESYSTEM ソースで、ローカル・システムと、ファイルが存在するリモート・システムをリンクする接続の名前を指定します。ターゲット・プラットフォームでは、別のシステム(別のTUXEDOシステムまたはネイティブのCICSシステム)へのファイル出荷の場合のみ使用されます。
STATUS STATUS CICS初期化に続くファイルの初期ステータスを指定します。

表6-4 FILEマッピングの属性のジャーナリング

ART FOR CICSのフィールド名 RDO/CSDのリソース属性 説明
JNLADD JNLADD 追加操作を、JOURNAL属性によって指名されたジャーナルに記録するかどうかを指定します。
JNLREAD JNLREAD JOURNAL属性によって指名されたジャーナルに記録する読取り操作を指定します。
JNLSYNCREAD JNLSYNCREAD 自動ジャーナリング・レコード(READ操作がジャーナルするために作成されたもの)を同期化するかどうかを指定します。
JNLSYNCWRITE JNLSYNCWRITE 自動ジャーナリング・レコード(WRITE操作がジャーナルするために作成されたもの)を同期化するかどうかを指定します。
JNLUPDATE JNLUPDATE REWRITEおよびDELETE操作をジャーナルに記録するかどうかを指定します。

表6-5 TSQUEUE MODELマッピング

ART FOR CICSのフィールド名 RDO/CSDのリソース属性 説明
TSMODEL TSMODEL TSキュー・モデルの名前。
GROUP GROUP CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
DESCRIPTION DESCRIPTION リソースの説明のための小さなテキスト領域。
LOCATION LOCATION 使用する記憶域の種類を指定します(ファイルまたはメモリー)。
PREFIX

XPREFIX

PREFIX

XPREFIX

このモデルの接頭辞として使用される文字列を指定します。
RECOVERY RECOVERY このモデルと一致するキューがリカバリ可能であるかどうかを指定します。
POOLNAME POOLNAME このTSMODEL定義で使用する共有TSプール定義の8文字の名前を指定します。
REMOTE_SYSTEM REMOTESYSTEM ソース・プラットフォームで、ローカル・システムと、一時記憶域キューが存在するリモート・システムをリンクする接続の名前を指定します。ターゲット・プラットフォームでは、別のシステム(別のTUXEDOシステムまたはネイティブのCICSシステム)へのTS出荷の場合のみ使用されます。
REMOTEPREFIX XREMOTEPREFIX REMOTEPREFIX

XREMOTEPREFIX

リモート・システムで接頭辞として使用される文字列を指定します。接頭辞は、最長16文字です。
SECURITY SECURITY このモデルと一致するキューに対してセキュリティ・チェッキングが実行されるかどうかを指定します。

表6-6 ENQMODELマッピング

ART FOR CICSのフィールド名 RDO/CSDのリソース属性 説明
ENQMODEL ENQMODEL ENQモデルの名前。
GROUP GROUP CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
DESCRIPTION DESCRIPTION リソースの説明のための小さなテキスト領域。
ENQNAME ENQNAME 1 - 255文字のリソース名を指定します。
ENQSCOPE ENQSCOPE 省略されたか、空白として指定された場合、一致するエンキュー・モデルはローカルなスコープを持ち、それ以外の場合は、グローバルなスコープを持ちます
STATUS STATUS E = 有効、D = 無効

表6-7 TDQUEUEエクストラ・パーティション・マッピング

ART FOR CICSのフィールド名 RDO/CSDのリソース属性 説明
TDQUEUE TDQUEUE 一時データ・キューの名前を1 - 4文字で指定します。
GROUP GROUP CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
DESCRIPTION DESCRIPTION リソースの説明のための小さなテキスト領域。
DDNAME DDNAME 起動JCLで定義されたデータ・セットを参照する可能性がある1文字から8文字の値を指定します。
DISPOSITION DISPOSITION データ・セット(MOD、OLD、SHR)の配置を指定します。
ERRORPTION ERRORPTION (非対応) I/Oエラーが発生したときに実行されるアクションを指定します。
OPENTIME OPENTIME (非対応)データ・セットの初期ステータスを指定します。
RECORDFORMAT RECORDFORMAT データ・セットのレコード書式を指定します。
PRINTCONTROL PRINTCONTROL (非対応)使用する制御文字を指定します。
RECORDSIZE RECORDSIZE レコード長をバイト単位で指定します。
TYPEFILE TYPEFILE キューが入力/出力データセットに関連付けられるデータ・セットのタイプを指定します。
DSNAME DSNAME このエクストラ・パーティション・キューに書き込まれるレコードを格納するために使用されるファイルの名前を指定します。
SYSOUTCLASS SYSOUTCLASS (非対応)SYSOUTデータ・セットのクラスを指定します。
TRT ---- インテグレータや顧客によるエクストラ・パーティション・キューの独自の実装を可能にします。

表6-8 TDQUEUEイントラ・パーティション・マッピング

ART FOR CICSのフィールド名 RDO/CSDのリソース属性 説明
TDQUEUE TDQUEUE 一時データ・キューの名前を1 - 4文字で指定します。
GROUP GROUP CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
DESCRIPTION DESCRIPTION リソースの説明のための小さなテキスト領域。
RECOVSTATUS RECOVSTATUS キューが論理的に回復可能かどうか指定します。
TRANSID TRANSID トリガー・レベルに達した場合に自動的に開始されるトランザクションの名前を指定します。
TRIGGERLEVEL TRIGGERLEVEL ここで指定した数のレコードが蓄積されると、タスクが開始されてそれを処理します。
USERID USERID TRANSIDフィールドで指定されたトリガー・レベル・トランザクションを検証するときに、CICSがセキュリティ・チェックのために使用するユーザーIDを指定します。
WAIT WAIT (INACTIVEフィールド)リソース・ロードでのみ受け入れられます。
WAITACTION WAITACTION (INACTIVEフィールド)リソース・ロードでのみ受け入れられます。
QSPACENAME ---- このキューが物理的に格納されるtuxedo /Q QSPACEの名前を指定します。
TRT ---- インテグレータや顧客によるイントラ・パーティション・キューの独自の実装を可能にします。

表6-9 MAPSETマッピング

ART FOR CICSのフィールド名 RDO/CSDのリソース属性 説明
NAME MAPSET MAPSETの名前。
GROUP GROUP インストール・グループ名。
DESCRIPTION DESCRIPTION MAPSETリソースの一般的な説明。
RESIDENT RESIDENT YES = プリロード。NO = 初回使用時にロード。
swastatus STATUS リソースのステータス(使用できるかどうかを指定する)を設定します。
Usage USAGE MAPSETがロードされると使用されるキャッシング・スキームを指定します。
FILENAME ---- tcxmapgenユーティリティ(関連項を参照してください)によって生成されるマップセットの物理的な(バイナリ)ファイル名を指定します。

表6-10 TYPETERMマッピング

ART FOR CICSのフィールド名 RDO/CSDのリソース属性 説明
NAME TYPETERM typetermの名前。
GROUP GROUP CICSのグループ概念で、関連するリソースのグループが、CICSシステムによって起動時に宣言され、インスタンス化されるかどうかを決定します。
DESCRIPTION DESCRIPTION リソースの説明のための小さなテキスト領域。
color COLOR 拡張color属性を指定します。
defscreencolumn DEFSCREEN (行、列) デフォルト画面サイズの列数。
defscreenrow DEFSCREEN (行、列 デフォルト画面サイズの行数。
hilight HILIGHT ターミナルがハイライト機能をサポートするかどうか示します。
logonmsg LOGONMSG ターミナル上で「Good Morning」(CSGM)トランザクションが自動的に起動されるかどうかを示します。
outline OUTLINE ターミナルがフィールドの外枠表示をサポートするかどうか示します。
swastatus STATUS リソース・ステータス(使用可能かどうか)を指定します。
uctran UCTRAN アルファベットの小文字を大文字に変換する、トランザクションIDのみを小文字から大文字に変換する、あるいは一切変換しないのいずれかを指定します。
userarealen USERAREALEN ターミナル制御表ユーザー領域(TCTUA)の、ターミナル用の領域サイズ。
INTERCODE ---- インバウンド・データのどのエンコーディング・タイプを使用するかを指定します。
EXTERCODE ---- アウトバウンド・データのどのエンコーディング・タイプを使用するかを指定します。
SOSI SOSI EBCDICと2バイトの混合文字セット(DBCS)がサポートされるかどうか指定します。
PROGSYMBOLS PROGSYMBOLS Programmed Symbol (PS)ファシリティをサポートするかどうかを指定します。