3.1.6.4 パラメータとオプション

ARTJESADMでは、次のパラメータとオプションがサポートされます。

-i JESCONFIG
JESCONFIG は、TuxJESシステム構成ファイルのフル・パス名を表します。次のパラメータを使用できます。
JESROOT
ジョブ情報を格納するルート・ディレクトリのフル・パス名。必須の属性です。このディレクトリが存在しない場合、ARTJESADMが自動的に作成します。
JESROOT=/xxx/xxx
DEFAULTJOBCLASS
ジョブに対してジョブ・クラスが設定されていない場合のデフォルト・ジョブ・クラス。オプションの属性です。この属性が設定されていない場合、デフォルト・ジョブ・クラスはAです。
DEFAULTJOBCLASS=[A-Z],[0=9]
DEFAULTJOBPRIORITY
ジョブに対してジョブ優先度が設定されていない場合のデフォルトのジョブ優先度。オプションの属性です。この属性が設定されていない場合、デフォルトのジョブ優先度は0です。
DEFAULTJOBPRIORITY=[0-15]
DUPL_JOB=NODELAY
設定されていない場合、あるジョブ名に対して、1つのジョブだけが実行ステータスであることができます。NODELAYは、依存性チェックを削除します。デフォルト値は、遅延実行です。
EVENTPOST=S,C,E,P,L,A
個別のステージで、ジョブに対してイベントがポストされるかどうかを指定します。
  • S: ジョブ送信イベント。イベント名: ARTJES_JOBSUBMIT
  • C: ジョブ変換完了イベント。イベント名: ARTJES_JOBCVT
  • E: ジョブ実行終了イベント。イベント名: ARTJES_JOBFINISH
  • P: ジョブ・パージ・イベント。イベント名: ARTJES_JOBPURGE
  • L: ジョブ取消し完了イベント。イベント名: ARTJES_JOBCANCEL
  • A: サポートされているすべてのイベント。
EVENTPOSTが指定されない場合、イベントはポストされません。イベントのポストでのデータ・バッファはFML32タイプで、フィールドはJESDIR/include/jesflds.hで定義されます。
JES_ACL_FILE
ジョブ・アクセス認可構成ファイルのフルパス。このファイルは暗号化されていてもいなくても構いません。JESCONFIGファイルとJES_ACL_FILEファイルはTuxJESセキュリティ・メカニズムをベースにしているため、これら2つのファイルは最初から厳重に保護することが重要です。これら2つのファイルの読込み/書込み権限は、TuxJESドメイン全体をブートする責任を持つユーザー(通常はルート・アカウント)にのみ付与することを強くお薦めします。
JES_ACL_FILE_TYPE
JES_ACL_FILEファイルの書式。これはPLAINまたはENCRYPTEDに設定できます(大文字と小文字は区別されます)。PLAINは、JES_ACL_FILEファイルが暗号化されていないことを、ENCRYPTEDはこのファイルが暗号化されていることを意味します。暗号化されたファイルはgenjesaclツールで生成可能です。デフォルト値はPLAINです。
JES_ACL_MODE
ユーザー、操作、およびジョブのタプルについて、JES_ACL_FILEに一致ルールが見つからなかった場合のアクション。これはMACまたはDACに設定できます。MAC (Mandatory Access Control)は、一致ルールが見つからなかった場合はすべての操作が拒否されることを、DAC (Discretionary Access Control) はすべての操作が許可されることを表します。デフォルト値はMACです。JES_ACL_MODEに無効な値が設定されている場合、サーバーARTJESADMはブートできません。
JOBREPOSITORY
ジョブが格納されるジョブ・リポジトリのパス。設定された場合、ジョブ送信で入力されたスクリプト・ファイル・パスに、JOBREPOSITORY内の相対パスを使用できます。複数のパス名をコロン(:)で区切って指定できます。たとえば、JOBREPOSITORY=<path1>:<path2>:<path3>などです。送信するジョブを見つけるために、バッチ・ランタイムは、(JOBREPOSITORY内で)指定された順序でそれらのパスから検索します。一致するジョブ名が見つかると、バッチ・ランタイムは検索を停止し、この一致したジョブを送信します。
PRIVILEGE_MODE
ユーザー代入を有効化するかどうか、およびその方法を指定します(詳細は、TuxJESユーザー代入を参照してください)。値は次のとおりです。
NONE
デフォルト値。ジョブがJESシステムを起動するOSユーザーによって実行されることを示します。これは、JESシステム上のこれまでの実装すべてと互換性があります。
USER_IDENTICAL
ジョブが、JESシステムに参加するJESクライアントを使用してOracle Tuxedoユーザーによって実行されることを示します。この値を選択する前に、Oracle Tuxedoの各ユーザーが既存のOSユーザーに対応することを確認します。
USER_MAPPING
この値を指定すると、JESシステムはTuxJESユーザー・マッピング・ファイルを参照し、JESシステムに参加するJESクライアントを使用してOracle Tuxedoユーザーに対応するOSユーザーを検出して、このOSユーザーをジョブの実行者として指名します。
USER_MAPPING_FILE
TuxJESユーザー・マッピング・ファイルの保存場所のフルパス。PRIVILEGE_MODEと共に使用されます(その値がUSER_MAPPINGの場合)。
ユーザー・マッピング・ファイルの所有者はルート、ファイル権限は「-rw-------」にすることをお薦めします。
1人のOracle Tuxedoユーザーは、1人のOSユーザーのみにマッピングする必要があります。また、同様に1人のOSユーザーは1人のTuxedoユーザーにマッピングすることをお薦めします。
USE_DB
データベースを使用してジョブ管理データを格納できるようにします。次の値を指定できます。
ORACLE
Oracle Databaseを使用してジョブ管理データを格納します。
DB2
DB2を記憶域として使用してジョブ情報を格納します。
BDB
BDBを記憶域として使用してジョブ情報を格納します。
NOT SET
/Qを使用してジョブ情報を格納します。