2.2.3.2 リターン・コードの管理

Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchは、いくつかのリターン・コード変数を使用して、関数実行の結果とジョブ実行の結果を管理します。

表2-1 Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchのリターン・コード

リターン・コード 説明
MT_RC Oracle Tuxedo Application Runtime for Batchの関数実行のリターン・コード。
  • MT_RC = Cnnnnの場合、リターン・コードはOK
  • MT_RC = Unnnnの場合、ユーザー中断
  • MT_RC= Syyyの場合、システム中断
MT_RC_JOB (ジョブの)一般的なリターン・コードMT_RC_JOBは、各フェーズの終わりに、MT_RCに更新されます。それには、ジョブの最大MT_RC値が含まれます。
MT_RC_ABORT 値はD0000に固定されます。MT_RCリターン・コードは、実行の結果が正常かどうかを判定するためにこの値と比較されます。
MT_RC_PROGRAM_ABORT デフォルトは127です。

実行可能ファイルからリターン・コードを含みます(応用COBOLプログラム以外)。

  • 0から127: リターン・コードはOK
  • 128: MT_RCUnnn
  • 129から142: MT_RCのシグナルSKIL
  • 143以上: MT_RCUnnn
MT_RC_STEP_RETURNCODE_{LABEL} 各フェーズのリターン・コードが保存されます。変数名にはフェーズ・ラベルが含まれます。この変数は、スクリプト内で固有チェーンに対して使用できます。

表2-2 EJRリターン・コード

リターン・コード 説明
0 ユーザー・エラーの発生した通常実行の正常終了
1 システム・エラー(中断)
5 コマンド行にJOBIDがありません。
6 コマンド行にJES2ROOTがありません。
11 JES2に使用されるファイルまたはディレクトリが見つかりません。
12 アクセス権限の問題
13 書込みエラー - ファイルの作成または書込みがありませんでした。
21 KSHスクリプトが見つかりません。
22 KSHスクリプトが読み取れません。
23 KSHスクリプトが実行できません。
50 ユーザーによる取消し
51 システムによる取消し
87 PIDが実行されていません(強制終了中)。
52 <= RC <= 99 一時ランタイム・エラー(再起動の場合、エラーが発生する可能性があります)。例: 技術的一時記憶域に十分な領域がありません
123 処理中にデフォルトのリターン・コードを変更する必要があります。
125 不正なverboseレベル(Vオプション使用の場合)
>= 100 永久ランタイム・エラー(このエラーは再起動の場合に発生します)。例: バッチRTコンポーネントの欠落